見出し画像

京成杯の結果 ~大波乱の結末~

京成杯は大波乱の結末、三連単約173万円という超高額配当でした。演出したのは11番人気のニシノエージェントです。
2着が7番人気のドラゴンブースト、3着が9番人気のミニトランザットと人気薄が上位を占めました。

◆ レース展開
パドックから返し馬の段階で、1番人気のキングノジョーのテンションが高く、波乱が起きそうな雰囲気が出ていました。ゲートインのときも未だテンションは収まっていません。

レースはスタートからタイセイリコルドガルダイアが競い合い、ペースがあがります。最初の1000mは58.3秒でした。彼らは4コーナー手前で既に脚が上がった感じでした。

キングノジョーは2頭が積極的に先行したことで目立っていませんが、彼自身も引っ掛かっていたと思います。そのため、4コーナーで先行した2頭が落ちてくると、入れ替わるように先頭に立ちました。
そんな展開だったにも拘らず、4着に粘ったのを見ると、能力は低くなさそうです。精神面の成長が待たれます。

もう一頭の人気馬パーティーハーンは直線で抜け出せず、5着まででした。

◆ ニシノエージェント
道中は後方4番手をマイペースで進みました。4コーナー手前から上がっていき、コーナーでは馬群に突っ込んでいきました。
内側は詰まりそうな感じでしたが、先行した2頭が下がっていったことで程よくスペースができました。そのおかげで、上手く進路を確保できました。

津村騎手も勝利ジョッキーインタビューで、「ここ最近で一番上手くいったのではないかというレースでした」とコメントしていました。

ニシノエージェントは8月にデビューした後、ほぼ毎月走り、4戦目となる前走で漸く未勝利を脱出、今回が既に5戦目でした。

◆ 2着のドラゴンブーストと、3着のミニトランザット
2着のドラゴンブーストも同様に4コーナー手前で馬群に突っ込んでいきましたが、進路を確保して伸びました。

3着のミニトランザットはレース前には逃げると思われていましたが、スタートで出遅れて最後方からのレース運びとなりました。4コーナーは大外を回した分、素晴らしい末脚を披露するも3着まででした。しかし、怪我の功名的に新しい可能性が広がった感じです。

◆ 最後に
全くの私見ですが、先週の勝ち馬2頭(エリカエクスプレスリラエンブレム)に比べると、今日の上位馬には大物感はありませんでした。それでも、今日の上位3頭には操縦性の高さ、レースセンスの良さを感じました。

思い起こせば、昨年の京成杯の後で、ダノンデサイルアーバンシックも同期のNo.1グループという評価ではありませんでした。

今年もニシノエージェントらが順調に成長し、クラシック戦線でも活躍すれば、三冠レースに厚みが増すと思います。期待が広がります。


いいなと思ったら応援しよう!