推し馬 サンライズホーク 〜評価を覆す大逆転馬生〜
今晩、高知競馬場開催の唯一の交流重賞、黒船賞(1400m 別定 G3級)が行われます。今週末ドバイで走るイグナイターの交流重賞初優勝が一昨年の黒船賞であるようにダートスプリント界の出世レースで、数多くの有名ダートスプリンターが優勝しています。
◆ サンライズホークの紹介
注目はサンライズホーク(2019年生 現5歳騸)です。彼は3歳の6月と遅いデビュー戦(芝1800m)で、15着とブービーの大敗を喫しました。しかし、ダートに転向し、1000〜1200mを主戦場にすると、破竹の4連勝を遂げて一気にオープン入りしました。ただし、オープンクラスの厚い壁に当たり、その後は3戦連続で下位に沈みました。
◆ 覚醒
ところが、昨夏に1400メール以上に距離延長したレース選択が嵌り、さらに身体も一回り大きくなり、ここまで重賞3連勝と急成長中です。前走のかきつばた記念で見せたコーナーワークの上手さは特筆すべき能力です。その能力を活かした直線内差しは見事でした。
初戦は勝ち馬から4秒も遅れる大差の惨敗、2戦目はブービー人気からの勝利で単勝万馬券を演出。それでも過去11戦で1番人気なしと、評価は常に微妙ですが、11戦7勝と世間の評価を見返す大活躍です。大逆転の馬生を送っている頑張り屋を応援したくなります。
◆ 大スランプ(以下、24年9月19日追記)
しかし、黒船賞で生まれて初めて1番人気に推されると、天の邪鬼なのか11着と大敗します。その後も2戦大敗と大スランプです。しかも、3戦共に自ら途中で走るのを辞めたように見えました。
走るのが嫌いになってしまったのかと心配していました。
晩夏のオーバルスプリントでは、久しぶりにブリンカー(マスク)を外して挑みます。レース運びも3コーナー手前から強引に大外から捲るというこれまでにないものです。それでも4コーナー手前で後続馬に抜かれると、また走るのをやめようとしたように見えました。
しかし、この日は鞍上のデムーロ騎手の”喝”に応えて、再加速し3着に入りました。復活して再びダート戦線を賑わしてくれることを願います。