函館2歳Sの結果 〜函館で夏祭り開催〜
22年生まれ世代の最初の重賞を制したのは、サトノカルナバルです。3つ上の兄がオープン馬のジャスティンスカイという、なかなかの血筋です。
◆ レース展開
昨日はゲートから上手く飛び出ると、4番手に付けます。道中は馬場の外目をストレスなく走ると、4コーナー手前から先行集団をとらえに行き、直線は真ん中あたりの進路をとります。
残り200mでエンドレスサマーを抜き去り、残り50mで逃げ込みを図るニシノラヴァンダをかわしました。着差以上の快勝劇です。
彼のデビュー戦をテレビ越しに観ていたのですが、その時も鋭い末脚で好位から突き抜けています。単に仕上がりの早い馬ではなく、しっかりした実力を備えている印象を持ちました。
◆ 異例のローテーション
出走馬14頭のうち12頭が函館でデビューし、函館に待機したまま昨日を迎えました。例外の2頭のうちの1頭が、府中で新馬勝ちしたサトノカルナバルです。
府中の1400mを圧勝した馬が、1200mの函館2歳Sに出てくるローテーションは、異例中の異例です。関係者には確勝の自信があったのでしょう。
そして、その判断は正しかったようです。なお、前走が本州の馬の函館2歳S制覇は、史上初です。
◆ 佐々木騎手
デビュー3戦目の佐々木騎手はとても、とても嬉しい重賞初優勝です。
彼はデビューイヤーこそ9勝止まりでしたが、2年目には68勝と大躍進。また、昨年史上最年少で函館リーディングを獲得しました、いま乗れている、期待の若手騎手です。
ただし、今年は2月に落馬による胸椎骨折を負い、2ヶ月弱の療養生活を送っていました。騎手は本当に大変な仕事です。
それでも、昨日も2勝して、今年は既に38勝しました。
函館開催も残すところ1日、今年の函館リーディングも、トップの横山武騎手に2勝差です。