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凱旋門賞の結果 〜壁は高く、挑戦は続く〜

日曜日にロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞は、英国馬のブルーストッキング(4歳牝)が快勝しました。

坂井瑠星騎手を背に、日本から唯一参戦したシンエンペラー(3歳牡)は12着、武豊騎手が騎乗したアルリファー(4歳牡)は11着でした。

日本馬にとって凱旋門賞の壁は高く、日本のホースマンたちの挑戦は来年以降も続きます。

◆ レース展開
2番手でレースを進めたブルーストッキングが、直線半ばで抜け出し、そのまま追撃を許さずに快勝しました。2着はアヴァンチュール(3歳牝)と、牝馬のワンツーフィニッシュでした。

シンエンペラーは、ゲートから上手く飛び出し、5番手前後の良いポジションを取れました。
4コーナーを回り直線を向くと、前も開いていました。しかし、タフな重馬場によってスタミナを削ぎ落とされていたのか、そこからの手応えは悪く、馬群から抜け出してこれませんでした。
坂井騎手のジョッキーカメラ映像を、文末に添付しました。

彼の未来はこれからです。帰国後疲れをしっかり癒して、年末或いは年明けから再び勇姿を見せてくれることを期待します。先ずは無事に帰国して下さい。

◆ ブルーストッキング
彼女は5月に今年の初戦を走ると、毎月1回走り、凱旋門賞で今年6戦目でした。しかも、直前の出走は、3週間前に同じロンシャンで行われたヴェルメイユ賞です。
そこを快勝した後、12万ユーロの高額な追加登録料を払って急遽参戦を決めました。
なお、彼女の今年の戦績は6戦4勝2着1回、一気に本格化したようです。それにしても、タフです。

因みに、ブルーストッキングとは、イギリス近代史の中で、「知的で、文学趣味や学識のある女性」のことを意味するようです。知りませんでした。
彼女もまた、レースっぷりを見ると、タフなだけではなく、知的さも兼ね備えているようです。

◆ 日欧の競馬の違い
今年も彼我の競馬の違いを、改めて感じました。
日本ダービーと凱旋門賞は同じ芝2400mのレースです。
しかし、優勝タイムを比べると、日本ダービーのダノンデサイルが2分24.3秒だったのに対し、ブルーストッキングは同2分31.6秒です。
これだけでも日欧の競馬の違いが、はっきりと分かります。


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