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日本テレビ盃の紹介 〜両雄の激突〜
25日(水)に、日本テレビ盃(ダート1800m @船橋 G2級 別定)が行われます。11月に行われるブリーダーズカップ(BC)@米国やJBCに直結する重要レースです。
今年も、とても豪華なメンバーが集まりました。
◆ 日本テレビ盃の位置付け
NARでの位置付けは、JBCの前哨戦であり、「Road to JBC」の一つです。毎年JBCに向けて、超一流馬が秋の始動戦として参戦してきたレースです。
そこに昨年からは、BCに出走する馬の事前の調整レースとの位置付けが加わりました。
今年もBCに参戦予定の両雄、ウシュバテソーロ(7歳牡)とデルマソトガケ(4歳牡)がエントリーしています。
◆ 昨年のレビュー
昨年は、BC遠征前のウシュバテソーロが完勝しました。レース前はBCを見据えた叩きであり、大柄な彼は小回りの船橋競馬場には不向きと見られていましたが、全て杞憂に終わる貫禄の勝ちっぷりでした。
なお、デルマソトガケは昨年も出走を予定していましたが、体調不良で回避しました。BCで2着に入った後、関係者が「日本テレビ盃を使えなかったことが痛かった」とのコメントがありました。今年は満を持しての参戦です。
◆ 今年のメンバー
主役はウシュバテソーロとデルマソトガケの両雄です。昨年の3月には、ウシュバテソーロがドバイワールドカップに優勝し、デルマソトガケも同じ日に行われたUAEダービーに勝利しました。
いまのダート界を牽引する両雄は、世界的にみても強い馬です。
過去、昨年のBCクラシックや、今年のドバイワールドカップで激突していますが、日本での対決は初めてです。ダートファンにとっては、たまらない一戦です。
◆ 想定レース展開
前目のポジションをとったデルマソトガケが先に抜け出すのを、後方からウシュバテソーロが一歩ずつ差を詰め、並んでゴールすると言うのが想定される展開です。
勝敗の帰趨よりも、両馬が無事に走り切り、BCに向けて万全の準備が整うことが希望です。
◆ 逆転を狙う強豪馬
JRAからあと2頭選出されました、共に今回仕切り直しを狙う強豪馬です。
・ウィリアムバローズ(6歳牡)
1月の東海Sで、オメガギネスとの激しいマッチレースを制して重賞初優勝を遂げ、今年の飛躍が期待されました。5月に、かしわ記念でG1に初挑戦するも、初めてのマイル戦に戸惑ったのか6着と敗れました。今回はそれ以来の仕切り直しの一戦です。
・メイショウハリオ(7歳牡)
帝王賞2連覇を含むG1を3勝している強豪。今春満を辞して海外初遠征をするも、サウジカップは直前に脚の不安により出走取消、ドバイワールドカップへの出走も叶わず無念の帰国。3連覇を目指した帝王賞でも、末脚が不発でした。彼もまたここから仕切り直しです。