サウジアラビアRCの結果 ~人馬共に素晴らしいレース運び~
2歳牡馬の1勝馬7頭が集まったサウジアラビアRCは、アルテヴェローチェが勝ち、昨日で2連勝です。
鞍上の佐々木大輔騎手は、今年2歳重賞3勝目です。人馬共に素晴らしいレース運びを見せており、今後の飛躍が期待されます。
◆ 彼のレース展開
彼は昨日も2番人気と、前評判の高い存在でした。ところが、スタートから暫くの間は引っ掛かって、抑えようと手綱を引いた佐々木騎手と喧嘩をしていました。それでも向こう正面の途中で何とか落ち着き、7頭立ての5番手でレースを運びます。
ここからの佐々木騎手のレース運びに唸らされました。4コーナー手前では未だ加速させず、後方から上がっていく馬とすれ違って、ズルズルと後退していってしまいました。残り400mの時点では最後方になり、その時点での脚色も鈍く、「あぁ、彼は能力が高くても、道悪が苦手なのかぁ」と観ていました。
ところが、そこから徐々に上位に進出すると、残り200mから加速し一気に全馬を抜き去りました。
すべてを見通し、馬の能力を信頼しきった素晴らしい騎乗でした。彼はデビュー戦を武豊騎手がエスコートしており、次走以降、武豊騎手と佐々木大騎手のいずれが彼の背にまたがるのか、注目が集まります。
◆ 2着以下のこと
2着はタイセイカレントです。デビュー戦は逃げ切り勝ちしたのですが、昨日はスタートで大きく後れ最後方からの競馬となりました。そのおかげで抑えて直線で勝負する競馬を経験できました。禍を転じて、今後に繋がるレースになったと思いました。
1番人気のアルレッキーノは、道悪が苦手だったのか、体調が不十分だったのか、道中の感じは良かったのですが、直線で遅れて5着に終わりました。
◆ サウジアラビアRC
近年、サウジアラビアRCと10月末に行われるアルテミスSは、共にG3のレースですが、年末のG1に出走するには開催時期が適当なため、来年のクラシック候補が参戦する重要レースになってきたという印象です。
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