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My Favorite 京都記念 〜2015年 ラブリーデイの覚醒〜

京都記念は1942年に第1回が行われ、1983年まで、春秋年2回開催されていた歴史と伝統のあるレースです。今年は第118回の開催となります。

1977年には、我が永遠のアイドルホース、テンポイントが明け4歳の年明け初戦を飾ったレースでもあり、色々な思い出があります。
そんな京都記念の中から、今日はラブリーデイが激しい競い合いを制した、2015年のレースを紹介します。

◆ このレースが強く記憶に残っている理由
一つ目は、勝ったラブリーデイは年始の時点で重賞未勝利の存在でしたが、この年G1(宝塚記念と秋天)2勝を含む10戦6勝、最優秀4歳以上牡馬に選出される大躍進を遂げました。そんな彼の強さを、理解したレースだからです。

二つ目は、手に汗握る激しい直線での叩き合いに感嘆したためです。

◆ 戦前の盛り上がり
2013年のダービー馬キズナと、2014年の桜花賞馬ハープスターの初対決だと、メディアが煽っていた印象があります。

一方で、前年の春天以来9ヶ月ぶりの出走となるキズナ、ジャパンCで5着に敗れたハープスター、いずれにも不安の声もありました。

それでも、単勝倍率をみると、キズナが2.3倍、ハープスターが1.8倍と、一騎打ちムードが高まっていました。

それ以外では、前走中山金杯で重賞初優勝をしたラブリーデイが3番人気(8.5倍)、スズカデヴィアス(16.1倍)が4番人気でした。

◆ レース展開
スタートからスズカデヴィアスがハナを切り、ラブリーデイが2番手につけます。ハープスターは中団、キズナは最後方から直線勝負を狙います。

この日のスズカデヴィアスと藤岡祐介騎手のペース配分は見事で、1400mまでほぼ毎200m12秒台と、ユックリとした展開に持ち込みました。
ラブリーデイと戸崎騎手も2番手ながら、マイペースで進みます。

そうなると先行馬有利です。
直線大外をとんでもないスピードで、キズナが猛追してきますが、先行した2頭は自分たちの競り合いに集中していました。結果はハナ差で、ラブリーデイが勝利しました。

◆ ラブリーデイ
この年の彼は強かったです。重賞勝ちは全部で6つですが、全てが2015年です。
レース前までは「可愛い名前の牡馬だなぁ」という印象だったのですが、力強く、間違いなく2015年の主役でした。

◆ スズカデヴィアス
彼はハナ差で勝利を逃すと、その後は善戦止まり。重賞制覇は2018年5月の新潟大賞典まで待つことになります。
そして、2020年暮れには障害競争に転じました。


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