ジャパンカップの結果 ~古馬秋三冠完全制覇まで、あと一つ~
眩いほどの豪華メンバーが集まったジャパンカップ、勝ったのは主役のドウデュース(5歳牡)と武豊騎手のコンビです。人馬共に真の千両役者です。
2着は2コーナー過ぎから捲って早め先頭に立ち、二の脚を使って最後まで粘ったドゥレッツァ(4歳牡)と、レース前半を引っ張り、ゴール前で再度追い込んできたシンエンペラー(3歳牡)が、G1では珍しい同着でした。
◆ 秋古馬三冠
天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念を秋古馬三冠と呼びます。
20年から今年まで、以下の通り、5年連続で二冠馬が誕生しています。
20年 アーモンドアイ 秋天、
JC 21年 エフフォーリア 秋天、有馬
22年 イクイノックス 秋天、有馬
23年 イクイノックス 秋天、JC
24年 ドウデュース 秋天、JC
20年のアーモンドアイと23年のイクイノックスは、04年のゼンノロブロイ以来の三冠のチャンスがありましたが、いずれもジャパンカップを最後に引退しました。
今年、ドウデュースが当初予定通り、有馬記念にエントリーしてきたら、大変な盛り上がりになりそうです。
◆ 海外参戦馬の結果
来日してくれた3頭の結果は以下の通りです。
ゴリアット(4歳騙):6着
オーギュストロダン(4歳牡):8着
ファンタスティックムーン(4歳牡):11着
日本らしいハイペースのレース展開を期待して来日したのですが、想定外のスローペースとなったことで、馬の消耗度が増してしまったようです。
それでもオーギュストロダンのオブライエン調教師が、ドウデュースと武豊騎手に「感銘を受けた」とコメントしています。勝者を称えるGood Loserです。
今回、彼らの参戦がジャパンカップを大きく盛り上げた一つの要因であること間違いなく、来日してくれたことに心から感謝です。本当にありがとうございました。
◆ 推し馬たちの戦績
ドウデュース以外の3頭の結果は以下の通りです。みんなお疲れさまでした。激走の疲れをゆっくり癒してください。
スターズオンアース(5歳牝):7着
ブローザホーン(5歳牡):12着
カラテ(8歳牡):13着
◆ ドウデュース
推し馬でもあるドウデュースのことの紹介は省略します。彼は早々に2年連続で古馬秋三冠への皆勤を発表し、今秋の主役に名乗りをあげました。そして、秋天に続き、ジャパンカップも快勝と、主役の名に恥じない大活躍です。
戦評は明日投稿しますが、秋天に続き武豊騎手がドウデュースの実力を全面的に信頼した、泰然自若とした騎乗には感嘆します。馬も騎手も真の超一流です。
◆ 2着同着馬
シンエンペラーは凱旋門賞からの帰国初戦で、能力の高さを見せました。彼より先に秋天への参戦を発表した同級生のジャスティンミラノが電撃引退した中、3歳馬の代表としてドウデュースにあと一歩まで迫った走りは見事でした。
先行馬に乗った時の坂井騎手の手綱さばきは上手いなぁと思っています。
ドゥレッツァは菊花賞以来の好走でした。スローペースを見切ってレース前半から捲っていったビュイック騎手の騎乗にも、すごいなぁと思いました。
4歳牡馬勢は宝塚記念、秋天に続き、ジャパンカップでも2着と、本当に奥ゆかしい控えめな世代です。残る香港国際競走や有馬記念での戴冠を期待します。