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阪神ジャンプステークスの結果 ~人馬すべての関係者にとって、嬉しい重賞優勝~

阪神JSはサペラヴィが、障害競走10戦目で嬉しい障害重賞初優勝です。
鞍上の江田勇騎手の重賞制覇は2014年以来10年ぶり、4勝目でした。
また、南田厩舎の重賞制覇は2008年以来16年ぶり、3勝目でした。
生まれ故郷のサンシャイン牧場にとっても、嬉しい初重賞制覇のようです。

関係者一同、誰にとっても、とても、とても嬉しい重賞制覇だったと思います。関係者の皆さんに、心の底から「おめでとうございます」と伝えたいと思います。
昨晩の勝利の美酒は、格段に美味しかったことでしょう。

◆ サペラヴィ(7歳牡)
彼は平地競走で、3歳の秋に3勝クラス(準オープンクラス)まで辿り着いています。3歳時にはセントライト記念にも出走しました。
ただし、そこから12戦走るもオープンクラスに上がることができず、5歳の夏に障害に転向しました。
昨日で障害競走は10戦4勝です。ただし、平地競走も、障害競走も、彼が勝ったのは左回りだけという特徴があります。

◆ レース展開
古豪ザメイダン(8歳牡)が逃げると思われ、実際スタート直後はそんな様相でした。しかし、1周目の観客席前でサペラヴィケンアンビシャス(6歳牡)と一緒にかわしていき、先頭を奪いました。そのまま、2頭がレースを引っ張ります。

向正面でサペラヴィがケンアンビシャスに競りかけたことで、2頭のペースがあがり、後続と距離をとりました。恐らくここから、上手く息を入れられたのだと思います。

サペラヴィはバテてきたケンアンビシャスをかわして4コーナーでは先頭に立ちましたが、この時点では後続との差がほぼ無くなっていました。仕掛けが早かったので、後続馬の追撃を凌げず、馬群に沈むかもと観ていました。
ところが、直線に置かれている最終障害を飛越すると、そこから加速して後続を引き離し、最終的には4馬身の差を付けてゴールしました。

自ら仕掛けて先行馬をつぶし、一旦脚を溜めて後続を惹きつけて、最後に加速して突き放す内容はとても強い競馬でした。快勝です。

◆ 障害界
今年絶対王制を敷くと思われたマイネルグロン(6歳牡)が、春の中山グランドジャンプ(中山GJ)で故障し戦線離脱中。
その中山GJを快勝し、同レース2連覇を達成したイロゴトシ(7歳牡)も、左前脚に浅屈腱炎を発症し9ヶ月以上の休養が必要と、今週発表されました。

障害界は昨年末の見立てとは大きく異なっています。そして、1年前と同じような状況に戻った印象です。
サペラヴィはこんな混乱の障害界に殴り込みをかける存在です。今後の活躍を期待します。


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