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北海道スプリントカップの紹介 〜3歳ダートスプリンターの卒業式〜

15日(木)に、北海道スプリントカップ(1200m @門別 G3)が行われます。

◆ 北海道スプリントカップ
同レースは昨年まで、6月初旬に3歳以上が参戦できる別定重量戦として行われていました。ダート体系の編成変更によって、今年から3歳限定レースに生まれ変わりました。

3歳限定のダートスプリント重賞は、ゴールデンウィークに行われる兵庫チャンピオンシップ(1400m @園田 G2)と、北海道スプリントカップ(1200m @門別 G3)の2レースだけです。

今週を終えると、ダートスプリンターは大人として扱われ、古馬との戦いだけの世界を迎えます。つまり、北海道スプリントカップは、夏の3歳ダートスプリント王決定戦であり、ダートスプリンターたちの卒業式的な位置付けです。
個人的には、節目となるレースを作り出したこの改編は、素晴らしいと思います。

◆ 兵庫チャンピオンシップ振り返り
4着までをJRA所属馬が独占。短距離界の次世代を担える有望株、エートラックスが好スタートからそのまま逃げ切り勝ちしました。今回も彼が中心的存在です。
2着のチカッパも兵庫チャンピオンシップ以来休みをとっていましたが、満を持して一緒に夏の北海道に登場です。

◆ その他の注目馬たち
・エスカル
JRA所属の外国産馬、父は米国三冠馬のアメリカンファラオです。エスカルはデビュー時448㎏とダート馬としては小柄だったのが、前走では478㎏まで成長しています。成長に伴い直近3連勝と本格化の兆しがみられています。しかも、この3戦はすべて古馬とのレースでした。同期の一流馬とは初対決で、どんなレースをするのか楽しみです。

・ティントレット
本レース出走の13頭を所属別にみると、JRA所属馬が4頭、地元門別所属馬が8頭です。その中、大井から単身参戦するのがティントレットです。彼はダート三冠レースの羽田盃と東京ダービーに参戦した後、7月に初めてスプリント戦に登場、非常に強い勝ち方をしました。今回よほど体調が良いのか、北海道遠征してきました。

・トラジロウ
地元の期待の星はトラジロウです。彼は過去10戦のうち9戦を門別で走っている、生粋の道産子です。戦績はここまで10戦7勝、今回地元で同期の優秀スプリンターを迎え撃つ、チーム北海道のリーダー格です。
また、可愛らしい名前に加えて、母方の4代父にトウショウボーイを持つ血統を見たら、応援せざるを得ません。

◆ 7月までの交流重賞の結果振り返り
JRAとNAR所属馬が共に出走できる重賞(グレード競走)は、7月までに全30レースありました。内訳は、JRA競馬場で8レース、NAR主催の交流重賞が22レースです。
NAR所属馬は3勝をあげています。
・京成盃 サントノーレ
・川崎記念 ライトウォーリア
・東京スプリント ジャスティン
昨年は年間でNAR所属馬の優勝は4勝でしたので、ペースは悪くないです。
8月以降はダート重賞が増える本格シーズンを迎えます。NAR馬が活躍すると、さらに盛り上がります。

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