コラム35 2025年開催の主要な変更点 〜現状に合わせたレース体系の大胆な変更〜
今年と比べた来年の主な変更点が、先日発表されましたので、報告します。
なお、暑熱対策は別の投稿で報告します。
◆ 阪神競馬場の再オープン
ファンにとって最も嬉しいことは、スタンドの改修工事が終わり、3月1日から阪神競馬場での競馬が再開されることです。
これで全10場開催に戻ります。
◆ 重賞の変更
全10場開催での興行再開に伴い、重賞の開催時期の変更(レース体系の変更)に留まらず、レース名称や出走条件の変更も多数発表されました。
一つずつ紹介することは省略しますが、結構思い切った、大胆なレース体系の変更を行ったとの印象です。向こう数年は、この新体系で進めるのでしょう。
その中でも、大きな変更だと思ったことを、以下記載してみます。
(1) 宝塚記念の前倒し実施
暑熱や梅雨の影響を考慮し、2週間繰り上げられます。今年までは上半期の総決算として、6月の最終週の実施でしたが、来年からは6月中旬、安田記念の翌週に開催されます。
(2) G1前哨戦の前倒し
最近は出走間隔を確りとる傾向が強まったことを受け、G1競走の前哨戦の実施時期を見直し、前倒しします。
(3) なくなるレース
マーメイドステークスや小倉2歳ステークスが、なくなってしまいます。
(4) 新設重賞
サマーマイルの初戦、リステッド競走の米子ステークスが、しらさぎステークスに衣替えし、G3への昇格を申請します。
これでサマーシリーズの全レースが、重賞になります。
◆ 年末と年始の開催
年始は1月5日の中山と中京で開幕します。
年末は12月28日の中山と阪神で閉幕します。個別では、ホープフルステークスが12月27日に行われ、有馬記念は最終日の28日に行われます。
有馬記念が最終戦になるのは、2020年以来です。オールドファンにとっては、この方がしっくりきます。
◆ 夏の3場開催
暑熱対策の観点から2場開催(札幌、新潟)に限定されていた夏競馬に、関西地区の競馬が復活します。