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推し馬 プレサージュリフト 〜未完の大器で終わってたまるか〜
今日は関屋記念に出走するプレサージュリフト(2019年生 現5歳牝)を紹介します。
◆ 大器
彼女は2歳の10月、最後の600mを他馬より約1.5秒速い、とんでもない後方一気の末脚で勝ち、一躍注目を浴びました。
そして、2戦目は年明けの重賞クイーンC。スタートに出遅れ、最後方付近からのレース運びになるも、直線大外をぶん回しして快勝という、驚異的なレースを再び見せました。
馬体もデビュー戦から12kg成長しており、大きな期待と共に三冠レースに参戦しました。
◆ 三冠レース
当時の私は彼女の末脚に一目惚れし、クラシックの有力候補だと思っていました。実際、クイーンCでは、後の二冠馬スターズオンアースに完勝しており、紛れもなく実力は高かったです。
しかし、クラシック前まで僅か2戦だったという経験不足も影響したのか、桜花賞11着、オークス5着、秋華賞9着と敗れました。
◆ 古馬になってから
古馬になると、主戦場をマイルに求めます。4歳時は重賞を中心に4戦に出走するも、2着1回、3着2回と惜敗を繰り返します。
しかし、東京新聞杯では、現マイル女王のナミュールとアタマ差の3着でしたので、マイルでも高い実力が見てとれます。
迎えた5歳の初戦に11着と敗れ、「あれれ」と悲しい気持ちになりました。ところが、次戦のメイSで27ヶ月ぶりの勝利(通算3勝目)を挙げました。
とても嬉しくて、noteにも投稿しています。文末に再掲してみました。
◆ 未完の大器 または 一流馬
彼女のポテンシャルの高さは疑いようがありません。しかし、世の中には、何らかの巡り合わせで、ポテンシャルを生かしきれずに現役を終えるアスリートも多数います。
彼女にとって今回の関屋記念は、一流馬の仲間入りをできるのか、未完の大器で終わるのか、分水嶺になりそうです。
◆ 引退 (24年8月24日追記)
推し馬として全力応援していたプレサージュリフトは、関屋記念をラストランに引退することになりました。デビュー直後から最後の一歩まで応援をできた、思い出深い1頭になりました。
今後は、牧場に戻ってお母さんになる予定です。彼女譲りの鋭い末脚を持つ子どもを応援できる日が来るのを、楽しみに待っています。
ありがとうございました。