戸塚記念の結果　～NARの大将格の派手な復活勝利～

昨日、NAR所属の3歳馬だけが出走できる重賞、戸塚記念（2100m @川崎）が行われました。ファンファーレはアカペラ四重唱でした。
戸塚記念は一昨日行われた不来方賞のように、明確にジャパンダートクラシック（JDC）のトライアルレースとは位置付けられていませんが、NAR馬たちにとっては、重要な一戦です。

過去2年の勝ち馬スピーディキック（5歳牝）とヒーローコール（4歳牡）は共に、NARのトップクラスの強豪馬として、JRA馬と戦っています。

◆ 勝ち馬　サントノーレ（3歳牡）
勝ったのは、大井所属のサントノーレです。いゃ〜、本当に強かった。
彼は全日本2歳優駿、雲取賞と交流重賞で連続して3着と好走した後、京浜盃ではJRA勢を7馬身突き放す快勝劇を演じました。
しかも、2着のアンモシエラはダート三冠で羽田盃2着、東京ダービー3着だった世代トップの実力馬です。つまり、決して相手が弱かったわけではありません。

しかし、彼はその後骨折が判明し、春に行われた二冠を棒に振り、昨日が5ヶ月半ぶりの復活レースでした。
なお、文末に京浜盃の投稿を再掲します。

◆ レース展開
レース前、サントノーレは3月の前走から23kgの大幅増量だったので、成長分なのか、骨折明けで調整不十分なのか、大いにザワつきました。まるで、先日のキーンランドCでのサトノレーヴ（16kg増、結果は完勝）と同じような状況でした。

彼はまずまずのスタートを切ると、そこからの二の脚が速く、直ぐに3番手に付けます。そのまま引っかかり気味に進むと、3コーナー付近からもう我慢できないとばかりに早くも先頭に立ち、4コーナーを回るとグイグイと加速、後続を突き放します。
最後は後続に6馬身の差をつけた、派手な復活勝利をあげました。

レース後のインタビューで笹川騎手も話していましたが、道中は引っかかっていたし、未だ集中して走っていない感じでもあり、伸び代がたくさんありそうです。
この後無事に過ごし、NARの大将格としてJDCに参戦して欲しい逸材です。

◆ 2着のフロインフォッサル｛3歳牡）
フロインフォッサルは最後方付近から鋭い末脚を繰り出し、2着に飛び込んできました。彼は羽田盃でも、離れた最後方から直線だけで3着に突っ込んできています。
JRA勢と互角にやり合うにはもう一段の成長が必要かもしれませんが、そのレースっぷりと鋭い末脚は、今後も見ていきたいと思わせる一頭です。

◆ 最後に
JDCに出てくるJRA勢は強力です。そこにサントノーレやダテノショウグンといったNARのトップホースたちが、春の怪我から復帰して闘いに加わると、楽しみが何倍にも増します。
ダート改編初年度から、熱い大一番が期待できます。