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コックスプレートの結果 ~怪物に屈するも、立派な2着~

オーストラリアG1の2戦目コックスプレートは、ヴィアシスティ-ナが衝撃的な勝利を収めました。怪物を目にしました。
日本から唯一参戦したプログノーシスは2着でした。

◆ ヴィアシスティ-ナ(6歳牝)
とんでもない勝ち方でした。スタート後は中団にポジションを取ります。道中はマイペースで進むと4コーナー手前から上位に進出、200mの短い直線を向いた時には先頭に立ちました。

そこからが圧巻、観たことのない展開でした。
グングン加速すると、後続を引き離していき、残り100m地点では楽勝ムード。ゴールまで50mのところでマクドナルド騎手は馬上で起立するような姿勢となり、もう追わず、ガッツポーズをとり、そのまま流してゴールしました。それでも後続に8馬身の差を付けた、レコードタイムでした。
種目が違いますが、ウサイン・ボルト選手を見ているようでした。

本当に怪物、或いは化け物です。「こんな強い馬が世界にはいるんだ」という衝撃と感動を覚えました。次走どこに行くのか。香港でロマンチックウォリアー(6歳騸)と戦うことが期待される一方、「できたらジャパンカップに来てくれないかなぁ」なんて、夢想しています。

◆ プログノーシス(6歳牡)
彼はスタートが大の苦手なのですが、オーストラリアで練習を積んだ効果が見られ、昨日は五分のスタートを切れました。この瞬間「良し、今日はいけるぞ!」と呟いてしまいました。
彼に初騎乗となったレーン騎手は、最初は3番手、途中から2番手と、普段とは異なり先行策を取ります。

4コーナー手前でヴィアシスティ-ナが上がってくると、一緒にスパートしますが、付いて行くことができませんでした。優勝馬からは8馬身突き放されましたが、3着馬には2馬身差の差を付けています。

彼も良い走りをしたのですが、それよりも強い馬が一頭前を走っていたという感じです。レーン騎手も「今日は勝った馬が強すぎました」と、コメントしています。
これでG1での2着は3回目、なんとかG1勝利を掴んでもらいたいです。

◆ 調教での落馬
ヴィアシスティ-ナは今週の最終追切で、巻いていたバンテージが解け、脚に絡まってバランスを崩し鞍上のマクドナルド騎手を振り落とすアクシデントがありました。放馬後、コースを約3周走ってしまい、出走判断はレース当日の朝に決めるとなっていました。
それで昨日のアクシデントをものともしない走りっぷり。どれだけ強いのでしょう。


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