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推し馬 リバティアイランド 〜史上7頭目の三冠馬〜
デビューから今に至るまで、ずーっと注目を集めているスター、リバティアイランド(2020年生 牝)を紹介します。
◆ 教育実習中の2歳時
デビュー戦で、上がり600mを31.4秒で走り切って一気に注目を集めました。
個人的には、デビュー戦よりも、アルテミス Sの記憶が強く残っています。
川田騎手は彼女に競馬を教えようとしたのか、一貫して馬群の中を進みます。
その影響もあって直線で前が詰まる不利を受け、外側に進路を取り直したため、2着に敗れました。
しかし、その結果、彼女は馬群の中で落ち着いて走り、直線でゴーサインが出てから本気で走ることを覚えたと思います。
早速に効果は現れ、暮れの阪神JFでは、2着に2.5馬身の差を付けて完勝します。
◆ 充実の3歳時
全出走レースを振り返ってみます。
・衝撃の桜花賞
全馬が打倒リバティアイランドで最高の走りを見せます。
彼女はスタートで出遅れて最後方付近からのレース運びとなります。しかし、他の馬が歩いているように見える驚愕の末脚を披露し、直線だけで全馬をゴボウ抜きして、全ての戦略や戦術を無意味にさせました。
・美しいオークス
1コーナーで7番手と好位置に付けられました。この時点で唯一の不安をクリアし、勝利を確信できました。
直線ではいつも通り、異次元の末脚を披露し、とても美しく勝ち切りました。
・完璧な秋華賞
リバティアイランドと川田騎手は確実に勝つためのシナリオを、ゴールから逆算して組み立て、完遂した快勝劇でした。
やや内側の6番枠だったので、前年秋のアルテミス Sのように、内側に包まれ、前に壁ができることがリスクでした。しかし、過去の経験を活かした、無駄のないコース取りをした快勝劇でした。
・伝説のジャパンカップ
この年のジャパンカップは、イクイノックスのラストランとなった、後世に残る伝説のレースの一つです。
レースはイクイノックスが異次元の強さを発揮して有終の美を飾りました。その中、彼女は2着に入りました。
◆ 一休みの4歳時
春の初戦はドバイ(3着)を選ぶも、その後、軽度の種子骨靭帯の炎症が発覚し、一戦しただけで療養に入ります。
復活戦となった秋天は末脚が爆発せず、13着とキャリア初の大敗を喫しました。
今週末の香港カップでの、真の復活を期待します。
◆ お嬢さん
リバティアイランドは「お嬢さん」と呼ばれています。そのきっかけは、ジョッキーカメラで、川田騎手がレース後に彼女のことを「お嬢さん」と呼んだことです。
クールな川田騎手が、とても優しく「お嬢さん」と話しかける姿は、エモかったです。(若者言葉を使いたがるジジイ)