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秋華賞の結果 ~樫の女王が二冠達成~

気持ちよい秋晴れの中で行われた3歳牝馬の卒業式は、樫の女王チェルヴィニアが、桜の女王ステレンボッシュ、無冠の善戦ガールのボンドガールを抑えて先頭でゴールし、二冠を達成しました。
関係者の皆様、おめでとうございます。

◆ レース展開 ~勝敗のカギはスタート~
大方の予想通り、大外15番枠から勢いよく飛び出したセキトバイーストが、前半1000mを57.1秒のハイラップで引っ張りました。ハイペースのレースになったので後半勝負となり、最後の600mを最も速く走った3頭が1~3着馬を占めています。細かな戦評は明日投稿します。
つまり、道中の位置取りが重要だったのですが、遡るとスタートの巧拙が勝敗を分けました。

有力馬の中で唯一好スタートを切ったチェルヴィニアが快勝し、遅れたボンドガールステレンボッシュは、2着と3着になりました。また、落馬寸前の大きく躓いたクイーンズウォークはシンガリ負けとなりました。

◆ チェルヴィニア
二冠馬となったチェルヴィニアの母チェッキーノはオークス2着、祖母ハッピーパスは桜花賞4着と、G1制覇にもう一歩のところまで近づくも、栄光に届きませんでした。
オークスと秋華賞の二冠は母と祖母に捧げる勝利でもあります。

彼女は昨日で6戦4勝2着1回、唯一の大敗は桜花賞でした。彼女は2歳時から騎手の指示に素直に従う反応の良さ、狭いスペースを突き抜けられる瞬発力を持ち合わせていました。その能力が昨日も遺憾なく発揮されました。

◆ ボンドガール
彼女は昨日で7戦1勝、重賞では2着4、3着1回と、典型的な善戦ガールです。いつか大きな勲章を手に入れてもらいたいと思い、今後も応援をしたいと思います。

◆ ステレンボッシュ
彼女が間違いなく、今年の3歳牝馬の主役でした。昨日で7戦3勝2着3回3着1回、しかも阪神JF2着、桜花賞1着、オークス2着、秋華賞3着とG1を盛り上げてくれました。

◆ 今年の3歳牝馬三冠の振り返り ~紙一重の好勝負の連続~
上位数頭の実力差はほぼ無かったと思います。3戦ともに結果は紙一重という、好勝負の連続でした。

桜花賞でのアスコリピチェーノステレンボッシュの4コーナーでの攻防。オークスでのチェルヴィニアの完璧な戦略の立案と遂行、そして昨日のスタートの巧拙。いずれも、観る者を唸らせる素晴らしいレース展開でした。

関係者の皆様、感動を、本当にありがとうございました。
下手な文書ですが、桜花賞とオークスの戦評を文末に添付します。

◆ オークスと秋華賞の二冠馬 
最後に歴史を振り返ります。1996年に秋華賞が新設されて以降、オークスと秋華賞の二冠馬はメジロドーベル(1997年)カワカミプリンセス(2006年)メイショウマンボ(2013年)ミッキークイーン(2015年)に次いで5頭目となります。


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