JBC2歳優駿の結果 〜4年ぶりの地元馬の快勝劇~
地元北海道競馬所属のソルジャーフィルド(2歳牡)が快勝です。北海道競馬所属馬が勝利したのは2020年のラッキードリーム以来、4年ぶりです
。なお、ラッキードリームは兵庫転厩を挟んで、現在は大井に所属し、現役を続けています。
◆ レース展開
スタート直後に隊列が決まり、向正面の途中までは淡々と進みます。
勝ったソルジャーフィルドは好スタートを切りますが、後方3番手まで下げます。2着のグランジョルノはその1つ手前を進みます。
ところが、3コーナー手前で各馬が先行集団に取り付こうとしてペースを上げて、一気にレースが動き出します。グランジョルノも早めに動きだしましたが、ソルジャーフィルドは動きません。
レース後の勝利ジョッキーインタビューを聞くと、今日はレース前に調教師と話して、腹を括って後方待機からの末脚勝負に賭けると決めていたとのことです。それでも、周囲が一斉に動いた時にも、作戦を守り抜いた意志の強さは素晴らしかったです。
4コーナーを回ると、1番人気のタガノマカシヤが早めに先頭に立ちますが、脚色は鈍かったです。それだけ先行勢の消耗戦は激しかったのだと思います。
一拍置いてから上がっていったソルジャーフィルドは、直線に入った段階では既に先頭集団に位置しており、後は抜け出すだけでした。
最後は、後続に3馬身の差を付けた快勝です。
◆ 勝利ジョッキー
勝利ジョッキーは弱冠24歳の小野楓馬騎手、昨日が初めての交流重賞の勝利だったとのことです。
インタビューでの受け答えが初々しく、とても清々しい気持ちになれました。自分にもあんな時代があったなぁ、と意味不明に懐古していました。
それはさて置き、前述との繰り返しとなりますが、事前の作戦立案があったとはいえ、腹を据えて他の馬が動いた時にも付いて行かず、自分のペースで上位に進出し、直線で突き抜けた騎乗は見事でした。
◆ ソルジャーフィルド
彼の父ルヴァンスレーヴは2~3歳でG1を4勝したダート界の超一流馬でした。その後脚に不安が見つかり、1年半に及ぶ長期休養をとり、復帰後は本調子に戻ることはなく2戦して2020年に引退しました。全盛期の走りはまさに「砂の怪物」でした。
ルヴァンスレーヴは今年初産駒を送り出し、ソルジャーフィルドは父に初交流重賞勝利をプレゼントしました。
昨日で彼はで7戦4勝2着3回です。ただ直近2戦は同じ北海道競馬所属のリコースバローに敗れており、昨日は5番人気と高い評価ではありませんでした。
なお、リコースバローも昨日出走しており、最初から積極的に先行策をとって勝ちにいったのですが、激しい先行争いの影響を受けて最後は疲れてしまってブービーに沈みました。
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