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2025年 レディスダート界 〜絶対女王の動向次第〜

今日はダート界の最後として、レディスダート界を紹介します。
ダートを速く走るには、芝以上に筋力を必要とするため、ダート界で牡馬勝りの強い馬が現れるのは、とても稀です。

そのため、私はレディスダート界というカテゴリーを勝手に作り出し、フォローしています。

(1)昨年末の時点
春の時点でオーサムリザルト(5歳牝)が絶対女王の座に就き、米国ブリーダーズカップを目指しました。
彼女は昨夏に叩き台とした国内レースも快勝し7戦無敗としてから、万全の態勢で米国に旅立ちました。
しかし、彼女は歩き方に特徴があるため、レース当日に獣医から故障と判断され、出走が叶いませんでした。

残ったメンバーでは、アイコンテーラーアーテルアストレア(6歳牝)グランブリッジ(6歳牝)の3頭が、一昨年の秋からレディスダート界を牽引してきました。
ところが、JBCレディスクラシックでは、3歳馬のアンモシエラ(3歳牝)が快勝。彼女の台頭と入れ替わるように、前年覇者のアイコンテーラーが引退を発表しました。
また、ここ数年NARのトップレディとしてレディスダート界を大いに盛り上げてくれたスピーディキックも引退と、時計の針が1つ前に進みました。

(2) 年始の動向
レディスダート界の頂点は、11月のJBCレディスクラシックです。上半期の最大のレースは、5月のエンプレス杯(G2)です。
年明け最初の牝馬交流重賞第一弾は2月のクイーン賞です。

(3)今年の希望
オーサムリザルトが元気に戻ってきてくれることが、最大の願いです。
BCディスタフで出走除外となったため、8月以来、彼女は一度も走っていません。彼女の動向次第で、レディスダート界の勢力図が大きく変わります。
そんな中、彼女の2025年の初戦はクイーン賞だと発表がありました。

(4) 女王争いのメンバー (JRA編)
歩き方に特徴のあるオーサムリザルトの場合、世界中どこでも、レース前に出走取消の判断を受けるリスクがあります。
それでも海外を目指すのか、国内に専念するのか。牝馬限定戦だけを走るのか、牡牝混合戦を選択して真のダートNo.1を目指すのか。彼女の今年のローテーションに興味が尽きません。

彼女以外では、アンモシエラに代表される4歳世代が、時計の針をさらに一気に進める可能性があります。その中では、JBCレディスクラシック3着のテンカジョウ(4歳牝)の末脚は、とても魅力的です。

(5) 女王争いのメンバー (NAR編)
スピーディキック引退後のNAR勢では、ドライゼ(6歳牝)キャリックアリード(6歳牝)が筆頭格だと思っています。

また、JRAでは3勝クラスで燻っていましたが、地方転厩初戦の年末の東京シンデレラマイルを快勝したフェブランシェ(5歳牝)には、同レースをラストランとしたスピーディキックの想いを継いで、今年活躍してもらいたいと思っています。
なお、フェブランシェは23年の宝塚記念2着、凱旋門賞4着スルーセブンシーズの妹です。

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