今年のブリーダーズカップ 〜日本馬の参戦が急増〜
◆ 今年の日本馬の参戦
今年は全14レースのうち、10戦に19頭の日本馬が出走を予定しています。
1996年のタイキブリザードの初参戦から、2022年までの参戦が同じ19頭。昨年、大量出走と言われた時でも8頭ですので、オールドファンにとっては驚きの急増です。
特に2歳馬が6頭も参戦しており、新たな道ができた感があります。
◆ 2023年の日本馬の成績
昨年の戦績を以下で振り返ります。
・BCクラシック
デルマソトガケ 2着
ウシュバテソーロ 5着
・BCターフ
シャフリヤール 3着
・BCマイル
ソングライン 5着
ウインカーネリアン 11着
・BCフィリー&メアターフ
ウインマリリン 4着
・BCターフスプリント
ジャスパークローネ 12着
・BCフィリー&メアスプリント
メイケイエール 9着
最大の盛り上がりは、BCクラシックでのデルマソトガケの2着でした。彼は4コーナー手前で一度後方に下がるも、直線で盛り返し偉業にもう一歩まで迫りました。
◆ 今年の参戦予定
繰り返しとなりますが、今年は11戦に19頭が出走を予定しています。個人的に注目しているのは、次のダートの3レースです。
・BCディスタフ
絶対女王のオーサムリザルトが参戦し、マルシュロレーヌ以来の勝利を目指します。
・BCスプリント
ダートスプリント界の2強ドンフランキーとリメイクが参戦します。
・BCクラシック
各世代を代表する3強ウシュバテソーロ、デルマソトガケ、フォーエバーヤングが世界の頂点を狙います。
◆ 2歳馬の参戦
今年のエポックメーキングな出来事は、2歳馬が大挙して渡米することです。しかも史上初めて芝のレースにも出走します。
現時点で芝とダート両方の計4レースに、6頭がエントリーしています。
これまでダート戦に2頭だけが出走し、最高は5着です。昨年はエコロネオが米国の地を踏みましたが、レース直前に故障が発生し出走取消になりました。
2歳馬の新たなローテーションが見つかったようです。今年の結果次第では、今後の定番コースの一つになるかもしれません。
経験の浅い、未だ身体も出来上がっていない2歳馬が米国遠征するとは、以前では考え難いことです。それだけ、輸送や滞在の技術、ノウハウ、現地ネットワークが深まったのだと思います。