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今週末の3つの重賞 〜今年を占う豪華3レース〜
◆ ここまでの世代別の戦績
昨年末、ドウデュースやレモンポップ、ナミュール、シャフリヤールといった王者や女王が競馬場に別れを告げました。
今年も素晴らしいレースが見られ、新たな珠玉のストーリーが紡がれるためには、4歳や5歳といった彼らの年下世代の活躍が必須だと思っています。
年明けの3つの古馬重賞の馬券圏内延べ9頭を見ると、4歳馬、5歳馬、6歳以上がそれぞれ3頭ずつです。
今週末の3つの重賞は、とても豪華なメンバーが集まったレースになりました。これらレースを、今年の活躍が特に期待される4歳世代を中心に見てみます。
◆ プロキオンS
昨秋、不来方賞に勝利し、JDCでも3着と大活躍したサンライズジパング、東京ダービー2着のサトノエピックが、4歳世代から参戦します。
迎え撃つメンバーの中心格は、推し馬の二刀流ドゥラエレーデ、今年こそ重賞初制覇を狙うオメガギネス、前走武蔵野S2着のカズペトシーンなどの、5歳勢です。
ダート界は4歳世代の評価が高いです。プロキオンSでは一気に4歳世代中心の世界になるのか、5歳6歳世代がそれを許さないのか、世代間の戦いも非常に楽しみです。
◆ 小倉牝馬S
4歳世代からは、昨年のクラシック前哨戦となる重賞2勝の大型馬クイーンズウォークと、同じく重賞馬の芦毛の馬体が美しいコガネノソラ、格上挑戦となるオーロラエックスなどがエントリーしてきました。
特に、三冠を皆勤し、オークスでは4着に入った、大器クイーンズウォークの本格化に期待です。
小回りの小倉競馬場との相性に不安がありますが、ここを勝ち切って、今年の主役に名乗りを上げてもらいたいです。
年上組から小倉牝馬S初代チャンピオンの座を狙うのは、重賞ウィナーのコスタボニータ(6歳牝)や、コンクシェル(5歳牝)、BCディスタフからの復帰戦となるアリスヴェリテ(5歳牝)などです。
◆ AJCC
4歳世代の総代表格、ダービー馬ダノンデサイルが出走します。AJCCに前年のダービー馬が出走するのは、1999年のスペシャルウィーク以来とのことです。スペシャルウィークはこの年、3つのG1優勝(春天、秋天、ジャパンカップ)を果たしました。
その他にも、ビザンチンドリーム、コスモキュランダと、2頭の重賞馬も参戦します。
ダノンデサイルの厩舎発表によると、昨春に比べ物足りなさを感じており、主戦騎手の横山典騎手にも相談の上、有馬記念からの短間隔で出走するとのこと。さらに、新たな気付きを得るためにも、戸崎騎手に乗ってもらうとのことです。
AJCCをキッカケに今年の主役として、大暴れすることを期待しています。
今回の最大のライバルは、一つ年上のレーベンスティール(5歳牡)と目されています。
個人的に最も嬉しいのは、約2年ぶりのポタジェ(8歳牡)の復活です。先ず今回は無事に走り終えてくれたらと思います。
また、年末に19ヶ月ぶりの復帰戦を走ったボルドグフーシュ(6歳牡)が元気に2戦目を迎えるのも、同じように嬉しいです。
推し馬では、最近苦戦続きのベテラン、カラテ(9歳牡)が、今週も走ります。