ロマングラス『15万ヘルツの告白』観劇の感想 (2022年3月末公演)
驚異的な寝不足に平沢進のZCON初日からの翌日の観劇がロマングラスさんの『15万ヘルツの告白』
荻窪小劇場にて
観終わってから、即!
明日のチケットを手に入れてしまった!
それが答えだぁ!素晴らしいなぁ!
とめどなく感想を書き散らしたいのも山々だけど、明日に預けて寝る😪
昨日初めて観劇からのリピート
全然浅い観劇歴なのではありますが
観終わった刹那と言うか、観終わる前にまた観たいと感じたの初めてかも
まったく脳内の問答無用で台本(戯曲集)を買ったのも初めてかも
語彙力ひねりひねって
めちゃくちゃ好きです
綺麗事が嫌いな、でも綺麗事を信じたい優しき人(推測)が書いた、確かに確かに耽美な悲劇
ちりばめたエピソードはそれぞれにドラマ/示唆的になるのだけど、終盤シンプルに綺麗に悲劇に収束する美しさがたまらんです
舞台もセットも照明も音楽も、役者さんも、台詞も動き、所作も何もかもが美しい のだけど、それだけでは無くて気取りの無い少しの笑いや、やり取りが自然に織り交ぜられていてそこがまた好きです
台詞のところで特にグっと来たのが「~だのに」と言う言い回しの所で、あえて組み込んだような文学的な言い回しがとても心地よかったのです 何故だろう
役者さんは染谷桃香さん以外は皆さん初めて観させて頂きましたが、本当に本音から皆さん素敵・最適でした...ミズヨ役の飯尾朋花さん、カナエ役の伊藤真瞳さん、人魚役の光岡紗良さん、幻聴役の安岡諒さん、皆川役の樋屋梨奈さん、そしてサチ役の染谷桃香さん
まったくそれぞれの人物たちそのものとして...劇中の演出に数度出てくるスロウモーションの見事さや、なんて言うのか分からないですが、声を揃える、揃えてささやく様がこれまた見事見事で...
ミズヨとカナエのそれはとても美しく官能的でもあり、幻想的な劇を耽美なものにしていてとても引き込まれました。
二人の描写で食事など、本来の模様としては向き合っているものが、お互い背を向ける形で描かれたのは、二人のと言うか、カナエからのミズヨへの捉え方なんでしょうかね
椅子の使い方と言うか向きと言うか、錆び付いた脳細胞にオイルさして考えてました
一方の人魚さんは「魂がない」と言う言葉の解釈はさまざまかなと思いますが、個人的な感覚では振る舞いに納得できました
カナエとの関係の変遷は「魂」=「好き(にまつわるetc...)」だから、なのでしょうかねぇ。と私は思って観ていました
幻聴さんはとにかく、ミズヨとの連動を必死に観察...👀 こうなのかなぁ、どうなのかなぁ運動。特殊な役柄だと思うのですが、一転Yeah!!なDJさんになってたり、大変器用なんだろうなぁと...緩急が凄い 笑
真白先生はもうなんか、真白先生です!の説得力と言うか、真白先生でした。
皆川さんとの絡みは時に笑い、時に緊張感のあるもので物語の外殻近くから、時には踏み込んでメリメリハリハリでとても良かったです!
そして染谷桃香さん!おぉ!姉だ!
姉だ!不器用で苦悩して損する姉だ!
一際通る声で、ストレスフルな姉をお見事に...
(300年前は江戸っ子🤔❓️)
妹との気が滅入るようなやり取りは、2回目でもなんだろう、目頭が熱くなりました...本当に素敵な役者さんです
とまぁ乱文ガガガガ!!ですが
本当に本当に本当に大好きです!
また観たいし、願わくば配信だとかでも観られたら嬉しいなぁ...
役者の皆様も、作・演出の髙山拓海さんもスタッフの皆様も本当にありがとうございました