ウェディングサロンで泣きたくなっちゃった話。


★親族だけの挙式とこじんまりとした食事会という形。披露宴はしない。

★白無垢で神社での神前式

夫さんと話して、まず決めたのはこのふたつでした。

和婚の特集してるネットページとかで神社をなんとなぁく探しつつ、ほとんどの人がそうであるように、結婚式なんて初めてで何からどう始めたらいいかもわからない。なのでゼクシィやネット記事に書かれていたままに、まずはウェディングサロン的なところに行ってみることにしました。

ウェディングサロンでの「あれ。。。。なんか違う。。。」

おめでとうございます!と祝福の言葉で迎えてもらい、ウキウキと椅子に座る私。

憧れの結婚式。にこやかな笑顔のサロンスタッフさんが、てきぱきとヒアリングを始め、私の結婚式の夢は広がっていく、、、と思ってたんです、最初は。


サ「どんな結婚式をイメージされていますか?」

私「神社で、白無垢でやりたいと思ってます」

サ「素敵ですねぇ。お客様、きっと白無垢お似合いになると思いますよ❣️ご予算や会場などお決まりですか」

私「親族だけでこじんまりやろうって以外は何も決めてなくて。まずは色々お話聞いてイメージしていけたらなと思っています。予算とかも全然わかってなくて」

サ「畏まりました✨じゃぁ神社挙式ということで色々見ていきながら、考えましょうか。まずは、参加される方は何名くらいを予定されていますか?」

私「30人くらいだと思います」

サ「30名様ですと、、、(電卓ぱちぱち)、、大体これくらいの予算になるかと思います」


〜¥1,500,000〜

ひゃ、ひゃくごじゅうまんえん⁉️親族だけなのに⁉️


私「えぇっと。。。親族だけなのに、結構するんですね。。。」

サ「色々こだわりたいポイントが見えてきたら、その中でご予算を絞っていくこともできると思いますよ✨」

私「👀」

ワタシシッテルンダ。ゼクシィでもなんでも、みんな口を揃えて言ってた「実際の費用は、最初の見積もりより絶対上がる」って。。。。

どうにか糸口を探れないかと恐る恐る内訳を聞くと、、、、『音響照明』『お花』『ケーキ』。。。あ、なるほど❗️

私「あの、披露宴はやらないつもりなんです。簡単な食事会にしようと思ってて。だから神社での挙式について教えてもらえますか?」

サ「……。じゃぁまずは、具体的な式場を仮定しながら見ていきましょうか」

早速、某有名神社さんの名前が上がる。

サ「神社挙式って拝殿のスペースの問題上、参列できる人が少ないんですね。そこで、そこは大人数でも参列できる結婚式専用の式場を作ったんです❗️」

私「……。や。神社で式を挙げたいと言ったのは、”自分のルーツである日本の神様の前で誓いたいから“なので、拝殿で昔ながらの挙式を挙げて欲しいです。。。」

おそらくは「へぇそれはいいですね❗️」「わぁ素敵ですね❗️」というテンションの返答が返ってくると予想していたであろうサロンスタッフさんの、出鼻を挫いてしまった私。でもだって『親族だけでこじんまり』って私言ったもん。。。

続いて、、、、

サ「えーじゃぁ…。食事会ということですので、レストラン挙式のところで見ていきましょう」

でも、やっぱりそんなに金額が下がった感じがない。内訳を聞くと、料理以外にも衣装レンタル、ヘアメイク、カメラマン料金、その他諸々が入っている。

私「ヘアメイクさんの知り合いがいて衣装も貸してもらえそうなんです。あと、カメラマンさんにも知り合いがいるからその人に頼みたいんですよね」

サ「………。その場合は持ち込み料がかかりますね、あと控え室の使用料もかかってしまいます。。。。」

追加でかかると言われた金額が数十万円。。。チーン。。。。。

そんな感じで、のっけからずっとサロンスタッフさんの案内がぎくしゃくしてる。。。あ、態度が悪いとかじゃないんですよ?サロンスタッフさんは一生懸命に対応してくれているんですが、案内される内容がどんなに頑張ってくれても私の欲しい情報からズレていく、という感じ。それをサロンスタッフさんもわかってるんだけど、他にやりようがないって感じ。

『なんか、、、、違う。。。。』

結婚式って、こんなお金オカネって感じなの。。。?

結婚式を値切りたいなんて思ってるわけじゃない。でも、自分たちが求めているわけではないものにかかっているお金があまりに多い。

お金をかけて、綺麗な憧れの花嫁衣裳着て、たくさんの人にフラワーシャワーを降り注いでもらいたいわけじゃないんだよなぁ。。。どういう形であれ、心のこもった“結婚式”を挙げたいだけなのに。。。。

なんでそれができないんだろう。なんでこんなに話が噛み合わないんだろう。

混乱して、しょんぼりして、、、や、もうほとんど泣きたいくらいだった。「結婚式」って、もっと終始ずっとウキウキワクワクしてるものだと思ってたのに。

サロンスタッフさんも、なす術なし、と言った感じ。笑顔だけは晴れやかにウェディング雑誌を何冊かとエステ券を並べて、「イメージが湧いてきたらまた気軽に相談しに来てください」と言うけど、そもそもここがイメージを湧かせるための場所じゃなかったっけ?という私の本心を、きっと彼女も気付いている。

結局私はその並べられた雑誌とエステ券だけを受け取ってそのウェディングサロンを後にしました。

結婚式の『定義』の違い

このがっかり感と話がズレちゃう感じはなんだろう。。。。

家に帰って、泣きたい気持ちを盛大に持て余しながらしょんぼりと考えました。

そこで思い当たったのが、『私の思う結婚式』と『ウェディングサロンで案内される結婚式』の定義が、そもそも全然違っていたんじゃないか、ということ。そしてそれこそが、[さいしょのさいしょ]に書いた違和感の正体でもあったのです。

『私の思う結婚式』とは、『ウェディングサロンで案内される結婚式』に照らし合わせると、「挙式」と称される部分のみ。

「神社で白無垢で挙式したいんですけどどうしたらいいですか。」と聞く私の質問の意図はその言葉通りなんだけど、ウェディングサロンさんから提供される情報は“神社挙式のある式場“の紹介で、式場さんは衣装もヘアメイクも写真もお料理も全部トータルで提供することをビジネスにしているわけですから、「挙式」のみを考えてる私とは、そりゃ話がズレちゃうわけです。

『ウェディングサロンで案内される結婚式』の主たるものは、おそらく「披露宴」。

料理、ケーキ、会場の飾り付け、様々な演出、司会者、お色直しも込み込みの衣装、引き出物…

そういうもの全部ひっくるめて、『あなたが主役の日』を盛り上げるもの。

一生に一度のお祝いの日を値切るなんて縁起が悪いこと、みんなしたくない。だからついつい、ランクのいいものを選びたくなる。だからゼクシィで特集が組まれる。『納得のいく結婚式を賢く実現するために、こだわりたいポイントを明確にしよう!』

あなたがこだわりたいのは、ドレス?豪華な会場?美味しい料理?お酒?

私たちの場合はっきり言っちゃうと、『それ基本的に全部、要らない』。


大切にしたいのは”ふたりが誓う式“ということ。

やっと出逢えた大切な人と、これからの一生を共に生きる。

他人だったふたりが家族になる。

結婚式は、その“誓いの場”。

敢えて言うならば、“通過儀礼”でしかない。

入籍が法的な宣言、結婚式はお披露目。ふたりが家族になることに変わりはない。

だから私たちは結婚においては、入籍の方を重視していたように思います。ふたりに縁のある日取りにこだわり、両親同士の顔合わせを先送りにしちゃったくらいでしたし🤣。

コロナで結婚式が延期になったときそんなにダメージは受けなかったのも、そんな感覚があったからかもしれません。結婚式を挙げることよりも、“ふたりの家族に見守られながらふたりが誓う”ことの方が大事だったから(むしろ、結婚式予定日にコンビニで買ったお酒で散歩ついでに街中の階段に腰掛けて乾杯したってSNSに投稿したら「おめでとう」って言ってもらっちゃって、いずれ結婚式だって挙げるのに「おめでとうって言ってもらいすぎ詐欺」みたくなっちゃったって罪悪感だったσ)>ω<*))

そこで夫さんと、『まず神社を決めて、そこから考えよう』という方針を決定したのでした。

→『てづくりの結婚式を思いついた話』※現在執筆中 に続きます






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