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ただ守りたい… 132話

第3グラウンド

ドスンッ!

中位: グハッ…

ドサ

大我: ふぅ……状況は?!

体育委員1: はい!えっと…

体委2: こっちも終わった。あと、向こうも終わったっぽいな。

体委3: 追加で来た5人も捕縛完了!

大我: よし、ならここはもう大丈夫だな。誰か、生徒会もしくは風紀委員からメッセージを受け取ってるやつは?!

体委4: 俺が受け取ってる!

大我: なら、ここにいる体育委員全員が、トラブルの対処に動けると伝えてくれ!

体委4: 了解です!

大我: あ、あと捕まえたヤツらの処理方法も!

体委4: 分かりました!

大我: よし、みんな、気合い入れ直して、行くぞ!!

「はい!!!」

その返事を聞き、大我は体育委員に指示を出しつつ、グラウンドの端の方にいる自分の姉の元へ向かう。

大我: 姉ちゃん。

沙友理: さすが私の弟や。見事な手腕やったで!

大我: 笑、ありがと。それで、これからはどうするつもりなんだ?

沙友理: 私達がどう動くかって話やんな……まいやん?

麻衣: 弟君は、どう動いて欲しいの?

大我: …この文化祭を無事に終わらせることだけを考えれば、御三家の方々には今の状況を乗り切るために、お力を貸して欲しいです。

麻衣: うん。

沙友理: おぉ!もちろん、手伝って…

奈々未: さゆりん、早とちり。

沙友理: え?

大我: しかし、OGの皆さんの力を借りるのは、現役の乃木高の体育委員長としては、あまりやりたくないことではあります。

沙友理: え〜頼ってぇや〜

大我: それに、うちの頭もOGの方々の手助けは断るでしょう。

麻衣: まぁ、玲香と七瀬はそうするよね笑

大我: ですので、この事態を治めるのに、直接指揮を取られるのは、遠慮していただきたい、と思っています。

奈々未: 笑、随分と含みのある言い方をするじゃん。

大我: そうですか?笑

麻衣: じゃ、頑張って笑。ほら、さゆりんも。

沙友理: 大我〜キツくなったら、すぐにお姉ちゃんに言うんやで〜!!

大我: では、お気をつけて。

そう言って一礼をして、大我は沙友理達の元を離れ、各所のトラブル解決のために走った。


およそ、5分前

若月が、梅澤と美月と連絡が取れないという報告を聞いた、少し前

2年1組教室

久保: お帰りなさいませ、ご主人様方。

中位1: ほほぉ、画像通りの美人じゃねぇか。

中位2: こりゃ楽しめそうだニヤニヤ

執事(受付): …8番です。(念の為に入口から近いところにしておこう。なんか危ない雰囲気持ってるし。)

久保: かしこまりました。(このお客さん…目が怖い。)

中位1: さぁさぁ、一緒に楽しもうぜ、メイドさん。

久保: はい。お席にご案内いたします。

笑顔を保ちながらそう言い、後ろから感じるいやらしい視線に耐えながら、お客さんを席に誘導する久保。

久保: こちらがメニューとなります。ご注文がお決まりになりましたら、このボタンを押して、お呼びください。それでは、失礼します…

そう言い切って、一礼し、すぐにその場を離れようとしたのだが…

中位1: まぁまぁ、待てよ、メイドさん。俺らとお喋りしようぜw

中位2: せっかく指名してやったんだからw

久保: す、少しだけなら…

担当している他のお客さんが、料理を食べ始めたばかりと言うことで、特に呼び出しがかかることはないと考え、久保は渋々、ニヤつく男達の言うことに従い、話し始める。

中位1: 君、名前はなんて言うの?

久保: 久保史緒里と言います。

中位1: 史緒里ちゃんか〜この教室でメイドやってるってことは、2年生?

久保: はい。

中位2: お、ってことは17か。若いね〜

久保: …

中位1: 17だと、まだ男性経験はない感じ?w

久保: え///…いや…

中位2: おいおい、その質問は早過ぎだろw。もうちょっとほぐしてからさw

中位1: すまんすまんw…って、あれ、顔赤くなってる?w

中位2: ほんとだw。ってことは、コイツが言ったのは当たってんだ。

久保: …

中位1: へぇ〜こんな美人で処女ってなったらなww。超上物だぜ。

中位2: なぁメイドさん、俺らと別んとこで遊ばね?w

久保: そ、そういうのは、ちょっと…

中位2: ww冗談だって。

中位1: www

大きな笑い声が教室に響き、久保はそれに耐えようと顔を伏せる。

美月: …

梅澤: …

そんな様子を、メイドとして働いている美月と、お客さんとして、偶然同じ教室に来ていた梅澤が見ていた。

怒りの表情を浮かべながら。

美月: (史緒里になんてことを…)

梅澤: (下品な会話をしやがって…史緒里が困ってんだろうが…)

すると…

久保: キャッ!!

中位1: ww中々良い声上げてくれるじゃん。ほら、もっと可愛い声聞かせろ。

男にいきなり臀部を触られた久保の声が響く。

久保: さ、触るのは禁止ですよ!!

執事(受付): お客様。当店では、メイドや執事に触ることを禁じております。

その声を聞き、入口に立っていた執事が間に入る。

中位2: あ?そんなの、最初に説明しなかっただろうが。それに、メイドならご主人様に尽くすのが普通なんじゃないのか?

執事(受付): 当店のメイドはそうじゃないんですよ。それと、予め説明をしなかった点に関しましては、私達の落ち度です。申し訳ございませんでした。

中位1: お前の謝罪なんて、どうでも良いよ。どっかに行っとけ。俺らはこの史緒里ちゃんと楽しんでんだから。な?史緒里ちゃん。

中位2: ほら、こっちに戻ってきた方が身のためだぜw

久保: …

男達の言葉に久保は俯いて黙り込み、それを見た執事が、男達を店から追い出すべきだと判断し、そう動こうとしたところで…

執事(受付): こちらのメイドが疲れているようなので、今回のところは一度…

中位1: w、ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ!

バコッ!

執事(受付): グアッ…

久保: っ!!!

美月: ちょっと!!

執事が殴られたのを見て、史緒里は驚き固まり、美月は待機場所から駆け寄る。

美月: 大丈夫?!

中位2: お、こっちの子も可愛いじゃん。なぁ、この2人連れてかね?

中位1: ww賛成。ってことで、このメイドさん達、借りていきまーすw

美月: 史緒里、後ろに…

久保: う、うん…

席から立ち上がった男達を睨みつけながら、美月は久保を後ろに匿う。

そして…

梅澤: お前ら、ふざけんじゃねぇよ。

堀: うちのメイドはお持ち帰りできません。

とうとう我慢の限界に達し、座っていられなくなった梅澤と、廊下から1組教室の異変に気づき、外の客を落ち着かせ、2組にはそのまま営業するように伝えた堀が、やって来る。

堀: お客様、他のお客様のご迷惑となりますので、お引き取りください。

中位1: 他の客の迷惑?w知ったこっちゃねぇよ。

中位2: ってか、そのメイド2人を渡してくれたら、大人しくしてやるのになw

梅澤: 常識も知らねぇし、ルールも守れねぇのかよ。だせぇ。

中位1: あ?舐めた口聞いてんじゃねぇよ。

梅澤: チッ…美月、他の客を離れさせろ。あと、私の前に出るな。

美月: う、うん…お願い。史緒里、未央奈。

久保: …

堀: 梅ちゃん、やるんなら外に飛ばしてからで。

梅澤: あぁ。

中位1: ほぉ、お前が俺らの相手すんのか?w

中位2: …あれ?お前、俺とどっかで会わなかったか?

梅澤: 知らねぇよ。

中位2: …あ!お前、ひょろ長じゃね?w

中位1: え?!ひょろ長って、あの中学生の女ヤンキーかw

中位2: そうそうw無駄にデカくて、イキってた奴。

梅澤: …

中位1: へぇ〜気づかなかったぜ。まさか、こんな学校の文化祭にいるもんだとは思ってなかったからなw

中位2: もしかして、過去のことは忘れて、楽しい学校生活を送ろうとか考えてんの?w…絶対無理だろwお前が普通に生きられるとは思わねぇ。

中位1: それなw。暴力のことしか頭にないようなヤツが、普通に過ごして、友達なんか作れるかっての。もし、その過去を隠して過ごしたとしても、今お前が友達だって思ってる奴は、お前の過去と本性を知った瞬間、お前から離れていくに決まってるw

中位2: だなw。中学の頃から、あんな暴力だらけの生活してたんだから、これからもそこから抜け出せることはなく、一生孤独に暴力だらけの人生を送っていくしかねぇんだよ!w

目の前に立つ梅澤を見ながら、ボロくそに言いまくる男達。

その言葉に、梅澤は…

梅澤: …

何も言い返さず、ただ口を閉じ俯いていた。

それは、否定の言葉を発したくても、孤独に喧嘩に明け暮れていた昔の自分がまだ、心の中に存在しているせいか、完全にその言葉を否定することができず、むしろ、そうかもしれないと少し納得してしまったからである。

中位1: さ、十分に笑ったし、前みたいに喧嘩しようぜ。ひょろ長亭梅マヨ。

中位2: 中学生でイキってた、お前の鼻っ柱を折ってやるよw

梅澤: …

これまでの自分から変わろうと決意している梅澤にとって、昔の自分がまだ心の中にいることを再認識させられた上で、周りの目…親しい人、親しくしたい人達の目がある中、男達と戦うことは、とても嫌なものとなってしまった。

その結果、男達への怒り以上に、自分への失望と怒り、そして恐れが、梅澤の体を硬直させた。

梅澤: (やっぱり、私はいつまで経っても…)

中位1: どうした?w構えないのか?

中位2: wwよっしゃ、ボコボコにしてやる。

と、梅澤の心など構わず、男達が喧嘩を始めようとしたところで…

美月: さっきから黙って聞いてれば、好き勝手言ってくれちゃって!!何様よ!アンタ達!!

梅澤: っ!!

後ろで他のお客さんを移動させていた美月が、梅澤の前に出て男達の目の前に立つ。

美月: なに?アンタ達は、私達のこれまでの日々を欠かすことなく見てきたわけ?!!そうじゃないくせして、美波が暴力しか頭にないようなヤツ、とか、友達ができない、とか言ってんじゃないよ!!

自身の感情を爆発させながら、叫び続ける美月。

美月: 美波はね、大食いで甘いものも好きで、不器用だけど優しくて、面白くて、照れ屋さんで、そして強くて頼もしい。そんな、普通の女の子なんだから!!

梅澤: 美月…

美月: アンタ達の勝手な印象と妄想で、美波のことを…私の大切な大親友のことを悪く言うな!!

そう言い切って、息を荒らげながら、男達を睨みつける。

中位1: …ブフッw…アッハッハッハッハッ……聞いたか?ひょろ長のことを大親友とか言ってるぞ、このメイド。

中位2: wwマジでおもろいな。

美月: 本当に大親友だし!!

中位1: へぇ〜そうなんだw

そう笑いながら言い、美月に近づいた中位1は…

パシンッ!!

美月: キャッ!!!

久保: 美月!!!

堀: なんてことを…

美月の頬を叩き、こう言った。

中位1: ま、どうでも良いが。

中位2: おいおい、せっかくお持ち帰りしようとしてたのに、傷つけちゃってどうすんの?w

中位1: すまんwあまりに、うるさかったから…

「おい、今、何した…」

中位1: っ!!!!

中位2: っ!!!!!

これまでに感じたことのない、鋭く突き刺さるようなプレッシャーが男達を襲う。

さらに、そのプレッシャーを段々と強く感じるようになり…

中位1: クッ

中位2: こ、この威圧感は…

激しい怒りの感情を身に纏わせた梅澤が、眼前に来たところでそのプレッシャーは最も強くなる。

梅澤: 私の美月に、今、何をしたんだって、聞いてんだよ。

中位1: このっ!黙れ!!!

自分がこの上ない恐怖を抱いていることに耐えられなくなった中位1は、震える手を握って梅澤に殴りかかる。

梅澤: よくも美月を!!!!

ドンッ!!!

中位1: カハッ!!

その中位1の拳よりも早く、梅澤の拳が中位1の顔面にめり込み、教室の外に吹き飛ばす。

梅澤: 私の友達を!!

中位2: や、やめ…ガッ!!

すぐに、その隣にいた中位2の頭を右手で掴み、同じ方向に溢れる力のまま投げ飛ばした。

梅澤: ふざけるなよ。マジで…

一歩ずつ、倒れている男達に近づいて行く。

中位2: ひ、ヒィィイイ!…ガクッ

梅澤: このまま、ぶっ殺して…

美月: 美波!ストップ!!

気絶している男2人の顔を踏みつけようとしていた梅澤を、美月が後ろから抱きついて止める。

梅澤: え?あ、美月?!大丈夫なのか?!

それによって、梅澤が元の状態に戻った。

美月: うん、私は大丈夫だけど、美波は?

梅澤: 私は問題ないが……っ!その顔…

美月: え、ヤバいことなってる?私の頬っぺ。

梅澤: すまん…私がもっと…

美月: 笑、何言ってんの。私が叩かれたのは、私が美波の言葉を無視して、前に出て行っちゃったせいだし、なんなら、私が飛び出すぐらいにヒドいことを、コイツらが美波に言ったからだよ。つまり、全部、コイツらが悪いの。

梅澤: でも…

美月: でももクソもない!コイツらが悪いで、おしまい!!ね、みんな!

久保: うん、そうだよ。

堀: そうそう、梅ちゃんがこうやって倒してくれなきゃ、美月も史緒里も、お店もどうなってたことか。あ、あとほら、殴られたあの子も無事だし。

教室の中には、横たわりながらも梅澤の方を見て、グッドサインを掲げる執事(受付)がいた。

梅澤: …ありがとう。

美月: じゃ、みんな、喫茶店再開しよう!!

堀: そうだね。あの子はしばらく動けないだろうから、代わりの子を2組から連れてこないと。

璃勇: なら、僕が代わりにやるよ。

2組の待機場所から、扉の窓を通して一部始終を見ていた璃勇がやって来て、堀の言葉にそう答えた。

堀: それはありがとうだけど、調整は…

璃勇: 雅史に担当を引き継いだ。

杉浦: 任せろ!

待機場所の扉を少し開き、杉浦がそう叫ぶ。

堀: 笑、了解。じゃ、よろしく。

璃勇: うん。

そんな璃勇をきっかけに、2組にいた生徒が1組の方へやって来る。

飛鳥: ちょっと何があったの?

理々杏: 何この男の人達…って、美月?!その顔…

飛鳥: わっ、腫れてんじゃん!

美月: マジ?そんなヤバいんだ笑

理々杏: 早く冷やした方が良いよ。

久保: 私、氷持ってくる!

そう言って、久保が1組のキッチンへ走る。

美月: しばらくこのままかな?

飛鳥: もしかしたらね…

美月: うわぁ〜○○と後夜祭回りたいのに、この状態じゃ…どうしよう〜

飛鳥: 笑、良いじゃん。そのままで。

美月: え、やだよ。○○にはいつもの可愛い美月ちゃんを見てもらいたいもん。

飛鳥: うん。真顔でそんなこと言えるアンタは、やっぱりおかしいわ。

美月: え〜そんなことないよ〜ね、美波!

梅澤: あ、あぁ…

飛鳥: ?

理々杏: どうしたの?梅ちゃん。

梅澤: いや…

美月: あ、もしかして、さっき言われてたことを気にしてんの?

梅澤: …

美月: はぁ〜アイツら倒した時は、私のことを友達って、言ってたのに…

飛鳥: …まさか、梅に友達がいないか、作れないって言われたの?笑

美月: そうなの。ヒドいと思わない?アイツら。美波が暴力好きだから、友達なんて一生できないとか言ってたんだよ。

理々杏: ほんとヒドいね、それ。

美月: うんうん。こんなに、美波のことを大事な友達だって思ってる人がいるのにさ!

梅澤: っ!

飛鳥: 笑、今更驚くなって。私達、友達じゃないの?

理々杏: 友達でしょ!

そばにいた飛鳥と理々杏。

久保: そうだよ!美波は私の友達!

美月: 冷たっ!

氷を入れた袋にタオルを巻いた即席の氷嚢を、美月の腫れた頬に押し付けた久保も、梅澤を友達だと、はっきりと言う。

美月: ってか、逆に、こんだけ仲良くしてるのに、友達じゃないって思われてるの、結構ショックなんだからね!!

梅澤: …笑、みんな、ありがとう。

友達に囲まれて、やっと梅澤が笑顔になった。

堀: はいはい、一件落着ってことで、みんな仕事に戻るよ。2組勢はさっさと行く。

飛鳥: 笑、おっけ〜

理々杏: 分かったよ。

堀: 1組の中にいたお客さんと、外で待っていただいたお客さんには、ドリンクを一杯分無料にするから。メイドと執事は感謝の一言とそれを、担当しているお客さんに伝えて。

「はい!」

堀: 私は、外のお客さんと話してくるから。あと、美月も元受付の子と同じく、しばらく休憩ってことで。美月が担当していたお客さんは、他のメイドに頼んで。

美月: 分かった。

梅澤: あ、私はもう出て行くから。

堀: そう…まぁ、アイツらをどうにかしないとだもんね笑

梅澤: あぁ。

堀: じゃ、美月は最後に梅ちゃんの会計処理だけやって、休憩で。

美月: 了解!!

堀: よし!ラストあとちょっと!!頑張って行くよ!!

「はい!!」

こうして、トラブルに見舞われた執事&メイド喫茶が営業を再開した。

美月: 美波は、これからどうするの?

会計処理をしながら、梅澤にそう尋ねる美月。

梅澤: まずは、若月さんに連絡して、この捕まえたヤツらをどうすれば良いかを聞こうかなと…

ピロン

梅澤: ん?

美月: あ、私もだ。

2人は、携帯を取り出し、20分ぶりぐらいにメッセージを確認した。

梅澤: なんじゃこりゃ…

美月: 全然気づかなかった…

そして、風紀委員会から送られてきていたメッセージを読んで、ようやく今の状況を把握した。

梅澤: 早く行かないとだな。

美月: なら、私も!

梅澤: いや、そんな状態じゃ無理だろ。ゆっくり休んどけ。若月さんには、アイツらを運びがてら、私の方から言っとくから。

美月: …分かった。頼んだよ。

梅澤: おう。

美月: 頑張って!

梅澤: 笑、任せろ。

そう言って梅澤は、未だに気絶したままの男2人を、風紀委員室の隣の部屋まで引き摺って行くのだった。


to be continued

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