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ただ守りたい… あらすじ

随時更新していきます。

ゴリゴリのネタバレですので、読む際はお気をつけください。

説明不足な部分や変なところがあれば、コメント、質問箱等で教えてください。



物語全体の設定や舞台

この物語の主人公は、乃木坂高校に通う"深川○○"。

物語の舞台となるのは、現代の東京のどこかにあるとされる、"乃木坂高校"と、○○の家も含むその周辺地域である。

そして、この地域には、"防衛団"と呼ばれる組織が存在しており、日々地域の治安維持を行っている。


この物語には2つの大きな柱があり、それは、「防衛団と敵組織である"アンチ"の戦い」と、「○○を巡る恋模様」である。

これら2つの柱を軸に、物語は進んで行く。



出会い編 (1〜10話)

高校1年生が終わり、2年生へとなった春、始業式の前日、一人暮らしをしている○○は、高校生になってから一度も会っていない父からの手紙を受け取る。

そこには、明日会おうとの旨が書かれており、○○は父との再会に胸を踊らせながら、明日の準備を行う。


翌日、○○は、幼なじみである"北野日奈子"と"齋藤飛鳥"と共に学校に登校し、その2人の他にも、幼なじみである"金川春時"や"西野祐希"とも同じクラスであることが分かり、喜んだ。


そして、昼頃に学校を終え、○○が手紙で父に指定された場所である"⊿モール"の地下駐車場に行くと、そこには黒いリムジンが停まっており、黒服の男2人の案内で、○○はその車に乗り込み、しばらくの間揺られ、とうとう父が待っているという部屋の前にたどり着く。

部屋の扉を開けると、そこには父である"設楽統"がおり、○○は統から防衛団のこと、その団長が統であること、そして、防衛団の次期団長が自分であることを聞かされる。

さらに、統が"白石かおり"と再婚することを聞かされ、○○はそれを祝福し、戸惑いながらも防衛団のことを受け入れ、統達に別れを告げて、○○を連れてきた黒服…○○の護衛の2人が乗る車で、自宅まで戻った。


自宅に戻ると、そこにはかおりの娘…つまり、○○の義理の家族となった四姉妹がおり、これから一緒に暮らすこととなった。

四姉妹の長女、大学2年生の"白石麻衣"は年長者として、皆の保護者的立ち位置で頑張りたいと思い、○○と同じ歳の次女"白石美月"は、○○と少し離れた距離を保ちたいと思っており、高校1年生の三女"白石さくら"は、○○と仲良くなりたいと思っていて、中学3年生の四女"白石蓮加"は、○○を怖がっている。


翌日、○○は四姉妹とある程度仲良くなった日奈子と、今日入学式があるさくらと共に登校し、学校では○○のクラスに、転校生として美月がやってきて、委員会決めが始まり、○○は美月と一緒に風紀委員をやることとなった。

その日、蓮加が学校に行ったまま、夜になっても帰って来ず、○○は外に探しに行き、護衛の協力の元、蓮加を発見し、そこで四姉妹が経験した過去を聞いた上で、○○は蓮加の不安を取り除き、蓮加は○○を兄として慕う可愛い妹となる。


翌日の放課後、○○は美月と共に、風紀委員会に行き、風紀委員長である"若月佑美"と挨拶を交わし、○○は同じ風紀委員に、中学の後輩である"阪口珠美"がいることを知る。

○○と美月はペアで、放課後に地域の見回りをすることとなり、その日の初回の仕事では、風紀委員の先輩である"伊藤純奈"の付き添いの元、仕事を覚えた。


翌日、○○がバイト先である"カフェBINGO!"に行くと、優しい店長と、○○の心を読む悪魔のような(○○談)バイトの先輩で大学2年の"橋本奈々未"がおり、さらに新人として珠美も加わり、一緒に仕事に励んだ。


その後、○○は風紀委員の見回りや、四姉妹と買い物に行った時に、不良や暴力的な男達に絡まれることがあったが、ボロボロになっても全く反撃をせず、他の風紀委員や偶然近くにいた春時が助けに入るまで、ただ攻撃を受け続けるだけであった。

そんな様子を見て、美月は○○に対して、不信感を抱いたのだった。



体育祭編 (11〜21話)

体育祭の時期が近づき、○○達は出場する種目を決めることとなったが、○○は生徒会により強制的に、新種目に出場することとなり、どんな種目なのかと恐れていると、放課後、風紀委員の見回りを終えた○○と美月は、生徒会に呼び出され、生徒会室に向かう。

生徒会室に行くと、そこには○○と同じ中学校で仲の良い先輩である、生徒会長の"桜井玲香"と、○○の1つ上の幼なじみである"西野七瀬"がいた。

そこで、桜井と七瀬から、○○と美月は、体育祭の時に生徒会の仕事を手伝って欲しいと頼まれ、それを了承した。


その後、○○と美月はいつも通りに、先に美月が帰り、少し時間を空けてから○○も帰ろうとしたのだが、○○は美月に、麻衣達に遅くなると伝えて、と言い、1人でどこかに行ってしまう。

美月は不思議に思いながらも帰宅し、○○の言葉を麻衣達に伝え、その一方で、○○は病院に来ており、眠り続けている人のお見舞いをしていた。

そして、その眠り続けている人とは、○○の姉であった。


とうとう体育祭当日となり、○○と美月は体育祭をめいいっぱいに楽しみつつ、風紀委員の仕事と生徒会の仕事もしっかりとこなしていく。

その中で、七瀬に不審者が来るドッキリをされたり、応援に来ていた麻衣と奈々未が大親友で、元乃木高の生徒会長と風紀委員長だったことが分かったり、本当に不審者が来て、それを捕まえたり、飛鳥と一緒に観戦をしたりした。


体育祭も終盤に入り、○○が生徒会室で仕事をしている頃、休憩をとっていた美月は気味の悪い笑みを浮かべる男子生徒…"根川秀人"に自身の過去を脅しに使われ、秀人と付き合うこととなる。

○○は様子のおかしい美月を心配に思い、話を聞いたのだが、美月は○○に本当のことを話さず、大丈夫だと言い、○○はそれを嘘だと感じつつも、自分がどう動くべきか迷いながら、体育祭の競技を終え、表彰式も終え、生徒会と各委員会の委員長達の打ち上げにも参加し、その後、帰宅した○○は美月の部屋へ。

扉を開けた美月に、○○は本当のことを聞こうとしたのだが、美月はそれを声を張り上げて拒絶し、扉を閉めた。

こうして、○○は不安と疑問を残したまま、体育祭の日が終わった。



美月編 (22〜28話)

秀人と付き合い始めた美月は、秀人とその脅しに恐れながら、放課後デートをするようになり、少しの時間が経った。

関係を進展させることができないことに痺れを切らした秀人は、兄と電話をし、何かを企む。


翌日の放課後、○○と美月が風紀委員の見回りをしていると、秀人がやってきて、○○と初めましての挨拶をした上で、無理やり遠ざけ、美月に次のデートの待ち合わせを伝え、去っていった。

○○は秀人が去った後すぐに、美月の元に駆け寄り、美月がものすごい怯え方をしているのを見て、秀人に何かあると考え、美月に助けが必要かと聞くが、美月はそれでも○○を遠ざけた。

その日の夜、○○は麻衣に美月の様子について聞かれ、それを伝えると共に、美月が中学2年生から高校1年生の夏までの期間、酷いイジメに遭っていたことを聞き、それに驚くと共に、美月を助ける意志をさらに強める。


翌日、○○は生徒会室に行き、桜井達に根川秀人に関する情報を求めるが、生徒の個人情報を勝手に開示するわけにはいかないと拒否される。

しかし、○○は諦めずに懇願し続け、とうとう七瀬が折れ、秀人の情報を○○に教える。

そこで、○○は秀人の兄である"根川雄斗"のことを聞き、雄斗がアンチの構成員ではないかと考え、七瀬達に感謝を伝えて、生徒会室を出た。


放課後、○○がこれからの動きを考えながらバイトに励んでいると、カフェBINGO!のすぐ近くで秀人と待ち合わせをしていた美月が、秀人と男達に拉致され、その様子を偶然目撃した珠美が○○に伝え、○○はカフェを飛び出し、護衛の2人と合流して情報共有をすると共に、美月の居場所を探る。

他の防衛団員達の協力もあり、美月の居場所を特定、町外れにある工場跡地に急行し、森に隠れた廃工場の中に、美月を見つけ、○○と護衛の2人は突入する。

工場の中で、美月は秀人と雄斗に何かしらの薬を飲まされそうになっており、○○は助けようとするも、他のアンチの構成員に邪魔をされ、助けられない。

そして、美月に魔の手が触れる瞬間、○○は不思議な力を解放し、構成員達と雄斗を瞬殺、秀人は叫びながら逃げて行き、こうして○○は美月を救い出すことができたが、意識を失ってしまう。


次に○○が目を覚ますと、そこは病室のベッドの上で、護衛からその後の話を聞き、護衛が外に出て行った後、○○は麻衣に電話をかけ、心配するさくらや蓮加の声が、電話越しに病室に響き、隣で眠っていた美月が目を覚ます。

電話を終わらせた○○は美月と話し始め、こんなことになってごめんと謝る○○に、美月は抑えていた感情が溢れ出し、自分の本心をぶつける。

それを受けた○○は、美月は自分にとって大切な人だから、絶対に守る、だから無理しなくていい、安心していいと言い、美月はそれを聞いて泣きながら○○に抱きついた。

美月が泣き疲れて再び眠った後、麻衣が病室に来て、事の経緯を防衛団のことを協力者だと偽った上で説明し、怪しみつつも納得した麻衣は、次は自分の番だとばかりに奈々未に電話をして病室を出て行き、○○は病院のベッドの上で、例の不思議な力について考えながら、眠りについた。


翌日、○○に対して心を開き、好意を持った美月は、蓮加と対抗するように○○とイチャイチャしながら、学校に登校し、この時に初めて、クラスの皆に○○の家族であることを知らせ、美月は○○の幼なじみである飛鳥や春時達を筆頭に、友達を作った。


昼休み、○○はいつも通りに、日奈子や飛鳥、春時、そして新たに美月と共に、中庭に行き、さくらや春時の妹である"金川紗耶"、その友達の"賀喜遥香"と"掛橋沙耶香"といった1年生達と昼食をとろうとしたのだが、放送で生徒会室に呼ばれ、○○はすぐに向かう。

生徒会室に行き、生徒会役員の案内で隣の会議室に入ると、そこには生徒会役員と各委員会の委員長達、そして、根川秀人がおり、乃木高生徒の停学処分や退学処分を決める検討会議が始まって、その結果、秀人は乃木高を退学となった。

その後、秀人は七瀬に連れられ、奈々未の車で豚箱に行き、これで晴れて、美月の件が完全に解決したのだった。



閑話1 (29〜35話)

麻衣による料理教室や、七瀬の誕生日、中間テストに向けた勉強会といった楽しい日々を過ごした後、特に日奈子や祐希にとって嫌なイベントである中間テストが始まった。


中間テスト最終日、全てのテストを終え、意外とできたと喜ぶ美月と共に、○○は帰宅しようとしたのだが、突然、○○が一緒に帰れないと言い、美月が不思議に思う中、春時は慌てて○○を教室から連れ出す。

教室の外で春時は、姉のことをちゃんと家族に伝えろ、と○○に言い、元に戻った○○は美月と共に帰宅して、しばらく経った後、麻衣もさくらも蓮加もリビングにいる時に、○○は様子が変わり、病院に行かなきゃ、と言い出す。

戸惑いつつも、美月は春時に電話をし、説明を求めたが、春時は○○について行ってくれとだけ言い、麻衣達は○○と一緒に、"乃木坂病院"へ行き、エレベーター前にいた看護師から特別入院棟入場許可証を受け取り、エレベーターであるはずのない地下へ。

何も喋らず歩いて行く○○に、不安と疑問を抱きながらついて行き、とある病室の中に入ると、そこには窓のない広い病室の中央に一つだけ置いてあるベッドの上で点滴を打たれながら眠っている女性がおり、○○はその女性を、自分の姉である"深川麻衣"だと紹介する。

麻衣達は驚きながらも、○○に説明を求めると、○○は深川麻衣の名前と年齢しか知らず、それ以外に何も知ることはできなかったが、途中で蓮加が、姉のことが好きか、と尋ねると○○は頭の痛みに耐えながら大好き、とだけ答え、その後病院を出て、元の状態に戻った○○と共に、麻衣達は家に帰った。


翌日、○○がバイトに行ったのを確認して、美月は事情を知っているであろう春時と飛鳥を、麻衣達が待つ自宅に呼び、春時と飛鳥は、○○が中学2年生になる前の春休みの時に○○は入院し、退院後、統から、○○の母は亡くなり、深川麻衣は寝たきりの状態になった、そして○○は自分の心を守るために、母と姉の記憶を自ら封印したということを聞いた、と言う。

さらに、○○の潜在意識により、○○は毎月の初め頃に感情を抑制した状態で、深川麻衣のことを思い出し、お見舞いに行くということを話した。

それを聞いた蓮加が、だったら昨日の○○の様子はおかしいと言い、そのことから、飛鳥と春時は○○に変化が起こった、その原因は○○と新しく家族になった麻衣達にあると考え、○○の記憶を戻すためにも、これからも○○とはこれまで通りに接し、支えて欲しいとお願いする。

それに対して、最初こそ美月は○○の心を壊すことになるかもしれないと、不安に思っていたが、2人の言葉を聞き、私は○○と幸せになれるよう、ずっと一緒にいると宣言し、飛鳥はその言葉に噛みつきたい気持ちを必死に抑えながら、それで良いと言い、家を出る飛鳥と春時を見送る四姉妹の顔は、とても晴れやかなものとなっていた。


その後、麻衣達がカフェBINGO!に来て、○○のバイトの様子を見つつ、珠美が中学の時にイジメられてて、それを○○が救って、その結果、珠美は○○に好意を寄せるようになった、という話を聞いたり、○○の家に蓮加の友達である"筒井あやめ"と"清宮レイ"が遊びに来たりなどした。



白仮面編 (36〜52話)

日奈子に誘われ、美月は女子バスケ部の見学に行き、○○もそれの付き添いとして行くと、女子バスケ部の部長である"西条美咲"がおらず、理由を聞くと、週末から体調を崩しているらしく、日奈子は1人早抜けして、お見舞いに行った。

翌日、日奈子はバスケ部の後輩の紗耶と"弓木奈於"
と共に、再び西条の家にお見舞いに行き、その帰り際、弓木が西条の机の中に、錠剤の入った袋を見つけ、それを取り出した瞬間に、西条は慌ててそれを奪い取り、ただの風邪薬だと言う。

バカな日奈子と弓木はそれを疑わなかったが、紗耶は少し疑問に思いつつも、お見舞いを終えて西条の家から出た。


翌日の放課後、風紀委員会があり、そこで、体調を崩して欠席している生徒が多いとの知らせを聞き、○○は気をつけようと思いながら、委員会を終え、美月と共に見回りに行こうとすると、若月に止められ、"ひょろ長亭梅マヨ"という通り名があるヤンキーである"梅澤美波"と一緒に、見回りをしてこいと言われ、○○と美月は梅澤と共に、見回りに出た。


好きな食べ物や嫌いなものなど、梅澤についてのことを聞きながら、見回りをしていると、学校を欠席している西条を見つけ、さすがに話をした方が良いだろうということで、その後を追っていくと、路地裏で西条が白仮面を被っている男から薬を受け取っている姿を確認し、○○達が近寄ると、白仮面の男は逃げ出し、西条はその取引自体を誤魔化した。

このまま話を聞いても、本当のことは言ってくれないと判断した○○は、西条を家に帰し、見回りを終わらせて風紀委員室に戻る。

そして、風紀委員室にいた若月と純奈、あと同じく風紀委員である"渡辺みり愛"に、一連のことを話すと、西条の友達である日奈子なら、本当のことを聞き出せるのでは、ということになり、翌日の昼休み、日奈子を風紀委員室に呼び出して事情を説明し、放課後に日奈子が西条の家に行くこととなった。

放課後、日奈子が西条の家に行き、その話を聞くと、西条は、その薬は副作用で風邪の症状が出るモテ薬だということと、その薬は白仮面との取引で得ることができるということを話し、さらに○○と付き合うために日奈子もモテ薬を使わないか、と言うが、日奈子は何かに使えるかもということで答えを保留にした。


翌日、日奈子は西条から聞いた話を、皆に話し、西条からその薬をもらって、その薬の効能を調べた上で、白仮面を捕まえようということになり、早速放課後に日奈子は再び西条の家に行き、薬を使わないかという誘いをキッパリと断って、付き合うとかは分からないけど、私は私で○○にぶつかっていきたい、と言い、それを聞いた西条は日奈子に協力することを選ぶ。

風紀委員室に来た西条は、薬を使い始めた経緯を話し、その薬の分析を、警察である日奈子の父に頼むことになった。

その週末の日曜日に、薬の分析の結果が出て、例の薬はモテ薬ではなく、副作用で発熱と体のダルさ、そして思考力の低下まで起こし、依存性もある腹痛薬であるということが分かり、風紀委員達は西条の月曜日の白仮面との取引を利用して、白仮面を捕まえることを決心した。


月曜日の放課後、若月、純奈、みり愛、梅澤、○○の5人は、白仮面捕獲作戦を実行したのだが、白仮面側も護衛をつけることで対策をしており、失敗に終わってしまう。

風紀委員室に戻った○○は、白仮面の正体がアンチであると推測し、また捕獲に向けて気を引き締め直したが、この件を警察に任せつつ、危険だからこれからは3年だけで動くということで、○○達2年生は白仮面の件から手を引くこととなった。


1週間が経ち、その間、白仮面の件は全く進展がなかったのだが、自宅で○○が蓮加の話を聞く中で、蓮加が通う"乃木坂中学校"でも、風邪が流行っているということと、その風邪で欠席している人の中に、以前、蓮加に告白してフラれた男子生徒がいる、ということを思い出し、○○はその男子生徒…"鴨田良介"と会うことを決める。

そして、蓮加達の助けもあり、○○は鴨田と話して、協力を取り付けることができ、次の鴨田の取引を利用して、白仮面を捕らえることを考え、護衛を通して防衛団の協力も得て、翌日、無事、白仮面達を捕らえることができた。


翌日、護衛から白仮面の情報を聞き、白仮面自身とその護衛達は、アンチの構成員が上から上位、中位、下位と分かれている中の中位であることが分かり、それを指揮する立ち位置に上位構成員がいることが分かった。

さらに、白仮面は複数人おり、その白仮面達が全員集まり、上位から薬を受け取る会合があるということも分かって、○○はその会合で、敵を一網打尽にすることを考える。

その日の放課後、○○は風紀委員室で若月、梅澤、美月、生徒会長の桜井に、防衛団のこととアンチの詳しいことを隠しつつ、白仮面を捕まえたことを伝え、会合で敵を一網打尽にしたいが、その会合の日時と場所が分からない、でも、鴨田から聞いた話から、白仮面側と繋がっている可能性が高いと判明した人物…"江口誠"に話を聞きたいと言う。

それを聞いた若月は、江口が通っている"乃木坂第三高校"に乗り込むことを決め、若月と○○、梅澤、美月、そして、その話を教室の外で盗み聞きしていた1年生の風紀委員、阪口珠美と"新里優太"も一緒に行くこととなった。

風紀委員室での話し合いの後、○○は梅澤に屋上へ連れて行かれ、そこで梅澤は、防衛団を知っているということと、○○と防衛団が一緒に白仮面を捕まえるために動いていた所を見たこと、さらに、自分は防衛団に恩がある、ということを話した。


翌週の月曜日、○○達はこの辺だと1番治安が悪く、美月が元々通っていた高校である第三高校に乗り込み、そこで江口から、次の会合の日時と場所を聞くことができ、アンチに脅しで協力させられていた江口は、○○の計らいで防衛団に匿われることとなった。

乃木高に戻ってきた○○達が、警察にその会合のことを伝えると、警察から手を引くように言われてしまい、若月は桜井から、○○と梅澤は美月から行くなと止められた。


しかし、会合当日、○○は美月の監視を、奈々未の手も借りて振り切り、会合が行われる⊿モールの地下駐車場へ、護衛の車を使って向かい、駐車場には警察が待機し、外には防衛団が待機していることを教えられたが、会合が始まる直前に、嫌な予感を感じて、1人別行動をし始める。

とうとう会合が始まり、地下駐車場内には上位構成員に加え、白仮面達とその護衛達が勢揃いしており、待機していた警察とアンチの戦いが勃発、初めこそ警察側が劣勢だったが、若月、純奈、みり愛の風紀委員3人の参戦で、戦況は好転して行き、その間、1人地下駐車場から⊿モール内に逃げていた上位構成員を、○○が留め、そこに梅澤が加わるも、危機に陥ってしまう。

上位構成員が○○と梅澤を倒し、警察と防衛団の包囲網を抜けようとしたところで、○○が例の不思議な力を解放し、上位構成員を撃破した。

怪我を負った○○と梅澤は、合流した護衛から、無事、地下駐車場にいたアンチを全員捕まえたことを伝えられた後、乃木坂病院で治療を受けて、家に帰り、こうして、白仮面の件が解決したのだった。


閑話2 (53〜64話)

見回りの帰りで、○○は姉の記憶を一部取り戻し、乃木坂病院に向かい始め、美月もそれについて行き、お見舞いの中で、○○が深川麻衣についての記憶をさらに思い出していることを知り、それを帰宅してから春時に電話で伝え、さらに母であるかおりに電話をかけ、統にも伝えると共に、かおりから○○にしっかりとアタックしていくようにと言われ、美月は驚きながらも未来の妄想を膨らませた。

その裏で、防衛団本部の方では、アンチへの対応に関する会議が始まり、そこでは○○達が住む地域の外にあるアンチの拠点を攻撃した時の話が出た。


翌日、乃木高では期末テストが近づき、おバカな祐希の面倒を見ることとなった○○は、カフェBINGO!で勉強をし、奈々未の力を借りたり、図書館で勉強をして、乃木高2年の中で最も頭の良い"久保史緒里"の力を借りたりなどして準備を進め、迎えた期末テストでは十分に力を発揮することができた。


その後、日奈子の誕生日と美月の誕生日を皆で祝ったり、暇でふらっと寄ってみた図書館で図書委員長の"鈴木絢音"と偶然会ったり、体育委員会の手伝いとして、体育委員長の"松村大我"と共に、乃木高に色んな支援をしてくれている"金山コーポレーション"のビルに行ったりなどして、終業式を迎え、○○達は夏休みへと入った。



夏休み編 (65〜86話)

○○は家ではのんびりと過ごし、バイトでは珠美が書いたポスター効果もあってか、ものすごい数のお客さんが来て、七瀬と祐希が夏休み期間中の短期バイトとして入ったことで、マシにはなったが、かなりの忙しさを極めた。


夏休みの第一週、春時が自宅の道場で体を動かしていると、紗耶に誘われて一緒に新設の"ゴールデンマーケット"という商業施設に行くこととなり、その中にある"ジコチューカフェ"で、バイトをしている飛鳥と遭遇する。

春時が飛鳥と話す中で、○○にアタックをかけないとヤバいんじゃない?と煽ったのをきっかけに、飛鳥は○○と2人きりで水族館に行き、何か進展することはなかったものの、幸せを感じた。


夏休み中も特殊な形ではあるが、風紀委員の見回りはあり、○○と美月と梅澤がいつものコースとは違う場所を回っていると、梅澤の家の近くまで来たところで、梅澤を慕う後輩"松尾美佑"と"林瑠奈"が絡んできて、色々と話した結果、その2人も風紀委員になることとなり、梅澤と松尾、林の3人は若月とみり愛による訓練を受けることになった。


○○と四姉妹で遊園地に行った後の夏休みの第二週、○○は麻衣達の父のお墓参りに行き、そこで自分の父とまたしっかりと話すことを決心する。

いつメンで海水浴を満喫した翌日、○○は再び統と話をし、その中で自分が持つ不思議な力は、「解放」と呼ばれる異能力であるということと、その他諸々の話(この詳しい話は設定集の中にある設定⑥か本編をお読みください)を聞かされ、○○はこの力をちゃんと使いこなせるようになろうと考える。


夏休みの第三週、○○は奈々未と共に麻衣の誕生日プレゼントを買いに行ったり、蓮加と共にゴールデンマーケットに遊びに行き、その帰りに梅澤の家に寄って、偶然居合わせた松尾と林と蓮加は意気投合し、その間、梅澤は○○に自分が捨て子であり防衛団に命を助けてもらったことを告白、それと同時に○○は自分が防衛団の次期団長であることを梅澤に伝え、2人は一緒にアンチと戦うことを約束した。

その裏で、アンチの上位構成員である"黒峰龍水"が乃木坂高校に手をかけようと動き始める。


そして、夏休みも終わりに近づき、○○は日奈子と夏祭りに行って、一緒に花火を見て、最終日は日奈子の夏休みの課題を終わらせるのに付き合い、夏休みが終わった。



修学旅行編 (87〜106話)

二学期になり、○○達のクラスにどことなくお嬢様の雰囲気がある"伊藤理々杏"が転校生としてやって来て、○○は理々杏に学校案内をすることとなり、その中で理々杏が純奈と、文化委員会の委員長である"伊藤万理華"と親戚であることが分かり、○○は驚き、学校案内を終えて、○○と理々杏は中を深め、その後、理々杏は日奈子とも話をし、友達となった。


その1週間後、月末に控えた修学旅行に向けた話し合いが行われ、○○は春時、美月、祐希、久保、理々杏の5人と同じ班となり、修学旅行2日目、3日目の自由行動でどこを回るかを決め、ワクワクしていたその日の夜、護衛から大阪にアンチの大きな拠点があること、そして京都と奈良にもアンチの拠点が存在する可能性を伝えられ、○○は皆を守るという決心を固めた。


そして、修学旅行初日、○○達が新幹線で東京から奈良の方に向かっている頃、防衛団の方では○○の移動に合わせて、関西にいる団員達の配置を変え、トラブルへの対応を迅速にできるようにし、アンチの方では、幹部の1人である"竹川風磨"が部下である戦闘専門の上位構成員と、あともう1人、その監視役として"紫雲和麒"を京都に向かわせた。

初日は奈良に到着して、東大寺に行き、大仏を見て鹿達と戯れた後、今回の修学旅行の宿泊場所である京都の旅館に着いた。


美味しい晩御飯も食べ終え、お風呂にも入り、○○は春時や他の男子達もいる部屋でゆっくりしていると、護衛からの電話があり、なんと近くに、防衛団に戦闘部、情報部、作戦部とある中で、かつ上の階級から特級、1級、2級、3級とある中の情報部の特級団員が来てるから会ってくれないか、と言われた○○は、美月達が○○のいる男子部屋への侵入を試み、担任の先生によりそれを阻まれている頃、旅館を抜け出し、近くのうどん屋へと足を運ぶ。

うどん屋の中に入ると、そこには大量のうどんを食べている、同じ歳ぐらいの女性がおり、その女性が情報部特級団員の"生田絵梨花"であった。

○○は生田と話す中で、本当に自分と同じ歳だということ、情報部の統括であるかおりから○○については聞いていたこと、そして、○○が京都に来たのと同じタイミングで、アンチの方にも動きがあり、どうやらそれまでいなかった偉い上司的な存在も京都にやってきて、京都のアンチの構成員達を統率し始めた、ということを聞き、気を引き締め直した後、友達となった生田の協力もあり、無事、先生にバレることなく?自分の部屋に戻り、眠りにつくことができた。


修学旅行2日目の朝、理々杏は同じ部屋割りの梅澤に、自分は○○と日奈子と幼なじみであるが2人は自分のことを覚えていない、そして○○が昔から変わらず好きだということを伝え、それと同時に、梅澤から日奈子が別に○○のことを異性として好きな様子はないと聞き、疑問を覚えた。


旅館を出た○○達は自由行動で嵐山の方に向かい、そこで思う存分に楽しむ中で、アンチの構成員らしき男達と遭遇、「解放」を使った○○と春時が、その男達を追い返し、難を逃れ、その後も○○達は京都の地を楽しんだ。

その日の夜、先生達が企画した肝試しに○○達は挑戦し、○○は理々杏とペアで肝試しのコースを回ることとなり、理々杏は○○に忘れられていることを寂しく思いつつも、周りに負けないように頑張ろうという意志を強め、○○は理々杏の笑顔を見て、懐かしさを覚えるのだった。


修学旅行3日目、金閣寺を回った後、清水寺付近まで来た○○達は、昨日遭遇したアンチの構成員に偶然見つかり、後を付けられる中、清水寺や八坂神社を回り、祇園商店街までやって来る。

そこで別行動でお土産を買うことになり、○○は美月と理々杏と共に、商店街の中を見回っていると、アンチの構成員に囲まれ、何とか美月と理々杏は逃がせたものの、その後すぐに「解放」が使えなくなり、○○はアンチの構成員に捕まって、別の場所に連れて行かれ、憂さ晴らしを込めた暴力を受け続けることとなった。

逃げる途中で、理々杏は自ら捕まり、美月が逃げる時間を作ると共に、○○がいる場所へと向かい、どうにか春時達の元へと辿り着けた美月は、泣きながら○○と理々杏を助けてと言い、それを受けた春時と、偶然一緒にいた梅澤が2人の捜索に駆け出した。

美月から聞いた、理々杏が捕まった場所と○○と別れた場所の近くを捜索したが、2人は見つからず、春時と梅澤はどうするべきか迷っていると、春時が○○が別れた場所で○○の荷物を見つけ、その中から防衛団と連絡を取る用の携帯を取り出し、梅澤はそれを見て、春時に防衛団のことがバレることを無視し、その携帯を使って○○の護衛に、今の現状を伝える。

護衛2人は、○○の近くに他の学生がいるため、少し離れたところから携帯のGPSを見るだけになっていたせいで、○○が連れ去られたことに気づいておらず、梅澤の連絡を受けて、そのことを知り、本部に報告すると共に走り出す。

まず護衛2人は春時と梅澤と合流し、○○達の捜索を始めて少し経った後、理々杏が○○のいる場所に到着した時に、生田がその場所を発見、すぐに護衛2人にそれを伝える。

一方、暴力を受け続けていた○○は、もう立てないぐらいにボロボロになってしまっていたが、理々杏が来て、僕を守って、と叫んだ瞬間に、「解放」が発動し、○○は一瞬のうちに敵を殲滅、その直後に辿り着いた護衛2人と梅澤、春時により、○○と理々杏は保護された。

が、その場所に強烈なプレッシャーを放つ紫雲が現れ、大ピンチかと思われたが、紫雲はこの場から去れば何もしないと言い、さらに京都のアンチの拠点の情報まで教え、それを聞きながら、○○達はその場を離れた。


酷い怪我を負った○○は護衛に連れられ病院に行き、春時、梅澤、理々杏は美月達と合流した後、旅館に戻る。

○○は病院に行く途中で意識を失い、次に目が覚めるとそこは、病室のベッドの上で、そこで護衛と生田から、明日の夜に京都のアンチの拠点を攻撃することを伝えられ、その作戦に参加する生田にエールを送った後、○○は旅館に戻った。

○○は春時と2人きりで話し始め、春時に防衛団のことと、自分が持つ異能のことを伝え、さらに梅澤も呼び、梅澤にも異能のことを伝えることで、○○は春時と梅澤を完全なる秘密の共有者とし、アンチと戦うことを共に誓った。


修学旅行最終日、○○達は旅館を出た後、比叡山延暦寺に行き、そこで○○は理々杏と2人きりになる機会を得て、そこで昨日の件からずっと疑問に思っていたこと、理々杏はボクっ娘なのかどうかを本人に聞く。

すると、理々杏はそうだよと笑顔で言い、それを受けて、○○は過去の記憶を、理々杏が幼なじみであること、よく日奈子と3人で遊んでいたことを思い出し、理々杏に改めておかえり、と言い、理々杏もただいまと言って2人は抱き合った。

そして、○○と理々杏は日奈子にもそのことを伝え、日奈子も理々杏のことを思い出した後、○○達は楽しかった修学旅行を終え、京都を後にした。


その日の夜、防衛団は京都のアンチの拠点の襲撃作戦を実行し、無事、例の戦闘専門の上位構成員とその他の構成員を全員捕まえることができたのだが、大阪にあるアンチの拠点とそこにいるアンチの幹部の名前、そして大阪のアンチの目的を生田が持ってきた自白剤を使って聞き出せたところで、紫雲により、情報を聞き出していた、戦闘専門の上位構成員の首をはねられ、紫雲も逃がしてしまったところで、作戦が終了した。


自宅へと戻ってきた○○と美月は、麻衣達に思い出を話すと共にお土産を渡し、理々杏は父の"伊藤紫音"に○○と日奈子が思い出してくれて嬉しかった、そして○○は「解放」の第2段階はまだ使えていないみたい、ということを伝え、春時は道場の師範でもある祖父の"金川一"に○○が強くなるための稽古をつけて欲しいと言っていたことと、自分ももっと鍛えて欲しい、ということを伝えたのだった。



文化祭編 (107〜140話)

防衛団本部では、○○を守れなかった護衛の処分が検討されたが、生田の助けもあり、護衛2人は○○の護衛を続行、そして護衛のシステムを変えるべく、これまで○○に正体を隠して護衛を行っていた人物に、場合によっては正体を明かしても良いという指令を下すことで結論が出た。

さらに、捕らえたアンチの構成員から聞き出した大阪にあるアンチの拠点に団員を向かわせたところ、既にもぬけの殻であり、何の収穫も得られなかったが、他に捕まえたアンチの構成員から、愛知にもアンチの拠点があると言う情報を聞き出すことができ、防衛団は大阪と愛知にあるアンチの拠点、そして周辺にあるアンチの拠点を捜索、見つけ次第襲撃することで、戦力を徐々に減らしていくという作戦に出ることを決めた。


その頃、○○達は教室で、月末に控えている文化祭の出し物決めをしており、美月の策略の結果、執事&メイド喫茶をすることとなった。

そうして、○○は文化祭に向けて準備を進めて行き、その中で、文化委員の手伝いをしたり、さくらの誕生日を祝ったり、金川道場に行って春時と共に、一の稽古を受けたり、理々杏の誕生日を、まさに普通の家といった感じの理々杏の家でお祝いしたりした。


文化祭の5日前、○○は再び生徒会室に呼び出され、そこで桜井から、生徒会役員と各委員会の委員長、一部の教師陣しか知らされていないような、今回の文化祭から導入されるシステムの根幹を担うコンピュータについて知らされ、それを気がけておいて欲しいと言われ、○○はため息をつきながらも、それを了承し、また、文化祭中に肌身離さず持っておけと言われ、おもちゃの赤い宝石を手渡された。


一方で、乃木坂高校を狙う黒峰は、乃木高の美化委員会の委員長である"白谷直也"を使って、乃木坂高校の評判を落とそうと企て、本格的に動く。


美月や日奈子、飛鳥、祐希、理々杏、久保といった可愛い子達のメイド姿や、○○の執事姿に皆が魅了されつつも最後のリハーサルを終え、とうとう文化祭がやってくる。


文化祭初日、桜井の声で文化祭が始まり、正門受付前での美月、飛鳥、祐希の宣伝効果もあってか、執事&メイド喫茶には多くのお客さんが来店し、○○は一生懸命に仕事をこなしていき、途中で、生田が来て、パンケーキをドカ食いしたり、桜井、七瀬、若月の七月桜と呼ばれる現乃木高トップ3が来て、七瀬と○○の愛してるゲームで○○が照れて負けたり、御三家と呼ばれた元乃木高生徒会長の麻衣に、風紀委員長の奈々未、そして元副会長の"松村沙友理"が来て、店内で七月桜と懐かしの再会を果たしたりした。


文化祭2日目、○○は午前中は執事&メイド喫茶で仕事をし、その間に、午後から演劇がある紗耶と掛橋、あとコスプレカフェをやっている珠美が午後からも頑張れるようにとエールをもらいに来たり、カフェBINGO!の店長と奈々未、そして飛鳥のバイト先の店長"新内眞衣"が同じ時間帯に来店し、店内で交流を深めたりして、午後からは日奈子、飛鳥、春時と共に紗耶と掛橋の演劇を見て、その後、七瀬のクラスがやっている粉物ランドで昼食を取り、そこで偶然会った梅澤に頼まれ、お化けが大の苦手な久保を、梅澤のクラスがやっているお化け屋敷に連れて行った。

お化け屋敷から出た○○達は、突然流れ出した桜井の放送により、生徒会企画の宝探しゲームの開催を知り、文化祭に参加している全員が出されたヒントを元に探す宝の1つが、自分が持たされた赤い宝石だと理解した○○は、即座に皆から離れ、制限時間の1時間の間、学校中を逃げ回ることとなる。

色々な勝負が行われた宝探しゲームの末、○○が持っていた赤い宝石は七瀬の手に渡り、○○が持つ赤い宝石を…それをゲットすることにより得られる景品であるテーマパークのペアチケットを狙っていた、○○争奪戦の参加者である美月、飛鳥、理々杏、紗耶、珠美の5人は落胆したが、すぐに気持ちを切り替え、最終日の後夜祭を○○と一緒に回ろうと心を燃やした。


文化祭最終日、早朝から生徒会役員と各委員会の委員長達の会議が行われている裏で、黒峰も部下を率いて乃木高に向かって移動を始める。

そんなことは一切知らない、中学3年生の蓮加と筒井、清宮、そして鴨田とその友達の"森田元気"は、乃木高文化祭に来て、まずは執事&メイド喫茶に行き、○○の執事姿を堪能し、2日目の紗耶と掛橋、珠美と同じように、○○からエールをもらいに来たさくらと賀喜と偶然隣になって話をしたり、○○とゲームをしたりした後、お化け屋敷に行き、粉物ランドで昼食を食べ、さくらと賀喜の演劇を、○○と美月、御三家と同じ空間で見て、次はどこに行こうと考えていた時、清宮がトイレに行こうとして迷子になり、蓮加達が清宮を探しに行こうとした瞬間に、柄の悪い男…アンチの構成員とぶつかってしまう。

それから、乃木高内では各地で、アンチによる騒ぎが発生し、風紀委員会は必死にそれの対応をし、生徒会も手助けをし始めた時に、直也が動き、それによって黒峰が例の文化祭のシステムの根幹を担うコンピュータを破壊する寸前まで行くが、嫌な予感を感じ取った○○により、それを止められる。

コンピュータ付近で黒峰と○○の戦いが行われる中、風紀委員の純奈とみり愛、新たに仮委員として風紀委員になった松尾と林、執事&メイド喫茶に来たアンチにより、美月を傷つけられたことで怒りを爆発させた梅澤、一の稽古により"武炎"と呼ばれる武術を少しながら身につけた春時、といった面々の活躍により、アンチ側が段々と劣勢になっていく。

しかし、黒峰と○○の戦いは、防御が上手い○○が黒峰をコンピュータのところまで通しはしないものの、そろそろ限界を迎え始め、黒峰が優勢となっていた。

○○が黒峰を後ろに通すまいと奮闘していると、黒峰の携帯に電話がかかってきて、そこで黒峰は部下達がほとんどやられてしまったことを知り、自分がどうするべきかを迷う。

その間に、黒峰により気絶させられていた先生が意識を取り戻し、○○の名前を言い、それを黒峰が聞いた事で、黒峰は○○に、明日の19時に〜〜に来いと言って、去っていき、○○はそれを見て気が抜けたのか、床に倒れ、駆けつけた七瀬と護衛の1人により病院に運ばれた。


○○が病院に行き、乃木高にはいない状態で後夜祭が始まり、○○と一緒に回りたがっていた人達は○○を必死に探し回っていたが、七瀬から事情を聞いた春時が、○○は七瀬と一緒に外に仕事をしに行ったと言い、七瀬を恨むと共にこれからも頑張っていこうと考え、打ち上がる花火をそれぞれで見る。

病院のベッドで眠っていた○○も目を覚まし、七瀬と共に花火を見た後、七瀬から、文化祭に来た悪い奴らは全員捕まえるか追い出すかして、無事、問題が解決した、ということを聞き、七瀬が病室を出ていったのを見て、七瀬の正体に検討がつきつつも、黒峰に言われたことを考え、明日の19時、黒峰が指定した場所…かつて、美月が拉致された工場跡地に行くことを決意する。


翌日の17時頃、理々杏は紫音の監視を振り切って、自分の家を抜け出し、地下通路を通って乃木坂病院に辿り着き、統に電話をかけたりなどして、○○の病室に行くことができたが、その病室には既に○○はおらず、理々杏が○○の行先を考えた途端、頭に衝撃が走り、理々杏はとある映像を見る。

その映像から、○○が危機に陥ると分かった理々杏は、紫音が寄越した"護衛衆"である純奈達と共に、○○がいる場所へと急行した。


一方○○は、工場跡地で、黒峰から、「深川○○を捕まえること」と「地域の治安を下げること」というアンチの目的を聞いた後に、黒峰との一騎打ちを始める。

最初こそ前回と同じように黒峰の攻撃を受け続けるだけだったが、防御以外の自分の強みを生かして、渾身の一撃を黒峰に叩き込むことができた……が、黒峰には大したダメージは入っておらず、○○が次はどうすると考えた時に、外に出ていた黒峰の部下が戻ってきて、侵入者が現れたとの報告を聞き、黒峰はこれ以上時間はかけられないと言い、○○に対して拳銃を構え、弾丸を放つ。

○○は突然向けられた銃口に、体が硬直してしまい、銃弾が○○に当たりそうになった瞬間、○○の体は横に押し飛ばされ、代わりに何かの体を貫いた。

驚きながらその何かの方に目を向けると、そこには肩から血を流した理々杏が横たわっており、過去の記憶をフラッシュバックさせた○○は叫びながら、身の毛もよだつような凄まじいオーラを放ち、黒峰をボコボコにした。

力の反動で体がボロボロになった○○が、黒峰に最後のトドメを刺そうとした時、黒峰の仲間らしき男…アンチの幹部である"松本炎司"が乱入し、○○を吹き飛ばした後、黒峰の胸にナイフを突き刺して、去っていった。

吹き飛ばされた○○は意識を失い、逆に意識を取り戻した理々杏は、そばにいた純奈に、自分を○○の近くまで運んでくれと言い、倒れる○○に手で触れながら「暗示」を発動させた。


翌日、乃木坂病院のベッド上で、理々杏は紫音に謝り、○○は七瀬に謝り、さらに○○は理々杏にも謝り、それからは退院するまで、理々杏と一緒に時間を過ごし、翌日の朝、○○は理々杏と別れて、病院を出て、そのまま七瀬と純奈、そして祐希と共に学校に登校する。

学校では、○○が美月のご機嫌取りに苦労する中、生徒会室横の会議室で、文化祭最終日に起こった事件の整理を生徒会役員と各委員会の委員長で行っていた。

そこで、生徒会役員と若月、万理華が、直也の裏切りについて言及し、皆が直也がやった裏切り行為を知ることになったが、直也の処遇については次回に持ち越すこととなった。


翌朝、自主退学を選んだ直也は、幼なじみである大我と、乃木高に別れを告げ、去っていき、その先で待ち構えていた防衛団に保護された。


翌日、防衛団では一連の事件についての情報の共有が行われ、アンチの東京の拠点では、大阪にいる竹川により、炎司を通して、黒峰に代わって東京の拠点の頭を任せる、ということが"阿墨誠吾"に伝えられた。


その日の放課後、七瀬を呼び出した○○は、七瀬に防衛団員なのかと聞き、七瀬はそれに肯定し、祐希も防衛団の仮団員であることと、初めて会った小学生の時から、○○の護衛として動いていたことを話す。

それを聞いた○○が最後に、七瀬にとって自分はどんな存在なのかと尋ねると、七瀬は未来の上司で護衛対象だと答え、教室を出て行くのを、○○は取り繕った笑顔で見送るのだった。



生徒会選挙編 (141〜151話)

11月の初旬、生徒会役員達は生徒会選挙と、それによって決まる新生徒会への仕事の引き継ぎ等で忙しくしており、役員の1人の提案で○○を助っ人に呼ぶこととなる。

呼ばれた○○は、七瀬との気まずさもありながら、仲の良い桜井と七瀬の為にと、生徒会の仕事…主に、生徒会選挙に関する仕事を手伝い始めた。


その後、○○争奪戦に参加する女達による熱き料理対決が、○○の家で開催されたり、未だに入院していた理々杏のお見舞いに来た○○が、病室のベッドの上で眠る深川麻衣のことを見て、記憶が無いながらに泣き出す様子から、理々杏が○○にかけた暗示について、紫音と統と再び話し合うことを決意したりした。


生徒会の仕事を手伝う○○は、自分が生徒会長に推していた久保が、まだ立候補をしていないことに気づき、会長にはなれないとネガティブモードになっている久保の説得を、美月と祐希に任せて、自分は生徒会の仕事に戻り、久保が生徒会室に立候補をしに来るのを待っていると、久保がやって来て、生徒会長になると宣言した。

○○が生徒会の手伝いで忙しくしている間に、美月達は久保の選挙活動を手伝い、とうとう選挙当日が来て、美月と久保による全校生徒の前での演説の結果、無事、久保は生徒会長の座を勝ち取ることができたのだった。



飛鳥編 (152〜)





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