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ただ守りたい… 175話

梅澤の家

リビング



梅澤: ………さて。説明をしてもらおうか。



事情を知っているであろう、松尾と林。

家の各所に隠れていた○○、美月、久保、祐希、新里、珠美。


床に正座をしている8人を前に、梅澤は腕を組み仁王立ちで、状況説明を求める。



林: え、えーっとですね……まず、つい一昨日に、ほら、私と美佑はここにいたじゃないですか。


梅澤: あぁ。転がり込んできたもんな。リアルに。



2日前、梅澤が朝のコンビニ帰りに、マンションの中に入る際、一緒に松尾と林が前転で入ってきた様子を思い浮かべる。



美月: え、リアルってどういうこと?


珠美: 転がって入ったの?!


林: はい笑。ちょっとやってみたくて。


松尾: めっちゃ痛かったですけどね。


梅澤: うん。それも改めて色々と言いたいところなんだが、一旦置いておいて。で?一昨日にうちにいて、私が料理してる中、ソファでくつろいでて?


林: あ、はい。くつろいでて、美佑とそろそろ梅澤先輩の誕生日だね〜って話をしたんです。


梅澤: ほう。



次に、松尾の方に目を向ける。



松尾: そこで、梅澤さんの家に、仲の良い人達を呼んで、パーティーをしたら、梅澤さんも喜んでくれるんじゃないかって話になって…


梅澤: うん。それはありがたい。


松尾: すぐに、ここにいる皆さんに先輩の家でパーティーをしません?って連絡を入れて…


梅澤: へぇ?



松尾と林の後ろに並ぶ、6人を見る。



美月: もらったよ、連絡。で、みんなに送った。


珠美: 珠美もです!


松尾: 私は、美月先輩と珠美の連絡先しか知らなかったので。


梅澤: 優太は珠美から、○○と久保と祐希は美月から連絡を貰ったわけね?


○○: うん。


久保: そうだよ。


新里: はい。


祐希: ウトウト…コクン



ウトウトしてるのか、頷いたのかは分からないが、梅澤は、祐希が頷いたものとして、話を進める。



梅澤: まぁ、私の家で、私の誕生日を祝うためのパーティーをするために、ここにお前らが来てくれたのは分かった。美佑と瑠奈の発案でな。


林: はい!


梅澤: ただ、なんで普通に来るんじゃなく、不法侵入した上に、かくれんぼなんて、おっぱじめたんだ?


林: そ、それは………


松尾: サプライズにしたかったからですよ。



斜め下に視線を逸らしながら、松尾は言う。



梅澤: …サプライズねぇ。


松尾: 普通にやっても、梅澤先輩は、あんまり喜んでくれなさそうですし…


梅澤: ……いや、別に普通に祝ってもらうだけで……



言葉に詰まる梅澤。



美月: 笑、嬉しいんだよね?


久保: 梅はちゃんと人間だから笑


梅澤: //うるさい!あと、史緒里のはどういう意味だ!



ニヤニヤしながら言った2人に、すぐに反撃する。



梅澤: はぁ……まぁいい。とにかく、お前らが私を喜ばせたくて、これを計画したってのは分かった。


林: ……


松尾: ………


梅澤: ……ありがとな。



そう言って、梅澤は皆に背を向ける。



○○: おっ笑


美月: これは…


久保: まさかの笑


珠美: 照れてるんですか?!!梅澤先輩!!



嬉々とした様子で、珠美が立ち上がり、梅澤の顔を覗き見ようとする。



新里: ちょっ、珠美!


美月: 私も見に行こ〜


久保:私もニヤニヤ


梅澤: お前ら!来んな!!


林: ふぅ〜良かったぁ……


松尾: 乗り切った……


○○: 笑、おつかれ。


祐希: zzzzzz



と、空気ピリピリタイムが終わり、皆がわちゃわちゃし始めるとすぐに、美月が配達を頼んでいた料理が梅澤の家に到着し、テーブルに並べる。



久保: …随分と頼んだね、美月…


新里: こんなに…


珠美: ご馳走だぁ〜!


祐希: 早く食べたい!!



寿司の4人前が2つと、ピザが3枚、大量のヤンニョムチキンに大盛りのシーザーサラダ等々を前にして、それぞれの反応を見せた。



梅澤: おい、金は…


美月: 大丈夫!初登録やなんやらで、めっちゃ安くなったから!



心配する梅澤に、美月は笑顔でグッドサインを掲げる。



梅澤: だが…


○○: 笑、この料理代はね、とある人が全部出してくれたんだ。美波への誕生日プレゼントとして。


梅澤: とある人?


○○: でね、その人は、この料理代を出す交換条件として、誕生日である美波が遠慮せずにたくさん食べて、幸せに満足することを望んでるんだ。


梅澤: ……私がか……分かった。その人が出してくれた分、めいいっぱい食べないとな!



笑顔になった梅澤は、松尾が引いていた誕生日席の椅子に座り、並んでいる料理を嬉しそうに眺める。



梅澤: ちなみに、そのとある人って誰なんだ?


美月: ん?誰だろうね〜笑


梅澤: なんだよ、教えてくんねぇのかよ。


美月: う〜ん笑



ニヤニヤしながら、美月は勿体ぶる。


その様子を見ていた久保は、口角を上げながら、ヒントを出していく。



久保: ちなみに、私達はこの料理のことは聞かされてなかったよ。ね?



隣に立っていた後輩達を見る。



新里: はい、聞いてなかったです。


珠美: 珠美もです!


松尾: 私もその話は聞いてましたけど、ここまで多いとは…


林: 同じく!


久保: ってことで、この料理のことと、料理代をそのとある人が全額出すことは、美月と○○しか知らない。


梅澤: 美月と○○だけ……なら、2人だけの関係者……お金がある…………っ!!!え、あ、マジ?!



少しの思考の後、梅澤はとある仮説に辿り着く。



梅澤: これ、まさか………麻衣さんが?



恐る恐るといった感じで、梅澤は美月と○○に聞く。



美月: 笑、正解。この料理は全部、お姉ちゃんが用意してくれたものなんだから、ありがたく全部食べよう!


○○: そうそう。遠慮なんかせず、全部食べることが、麻衣姉さんへのお礼になるんだから。


梅澤: おう!じゃ、早速食べよう!



尊敬する麻衣からの誕生日プレゼントを貰い、幸せの絶頂にいる梅澤は、その幸福感のままに、手を合わせようとしたが…



○○: あ、ストップ、ストップ。まだもう1つやることがあるから。



それを止めた○○は、焦ってキッチンに向かう。



梅澤: ったく、なんだよ。遠慮せずに食べろって言ったら、次は食べんなって。


美月: まぁまぁ笑。ほら、みんなも集まって。



料理が並んでいるテーブルを囲むように、皆が立ち、それを確認した美月は、梅澤の目を手で覆う。



梅澤: んあ?


美月: もうちょっと待っててね〜チラッチラッ


林: コクリ


松尾: …



合図を受けた林と松尾は、すぐに静かに部屋の電気を消し、カーテンを閉める。


そんな暗くなったリビングに、冷蔵庫から取り出したケーキにロウソクを立て、火をつけた状態で、○○が運んでくる。

そして、そのケーキを梅澤の前に置き…



美月: せーのっ!


梅澤: わぁっ…



「Happy birthday to you〜♬ ♬」



目隠しが解かれ、梅澤が目の前のケーキを見て、驚きの声をあげると同時に、皆でバースデイソングを歌い、それが終わると…



美月: 美波!


「誕生日おめでとう!!!」



パチパチパチパチパチ



皆の声が合わさった祝いの言葉と、拍手がリビングに響く。



梅澤: っ……お前ら……



去年までは誕生日という概念すら忘れて、この広いリビングで1人過ごしていた梅澤は、今の状況に戸惑う。


しかし、それ以上に幸せが大きかった。



その幸せは、梅澤の瞳に浮かぶ光に現れる。



梅澤: マジで…ほんと……



涙が込み上げてきていると分かった瞬間に、強がりな梅澤は片手で顔を隠す。



美月: 笑、ほら美波。火を消して。



優しく、肩に手を置きながら、美月が言う。



梅澤: …ちょっと待て。


美月: はーい笑


梅澤: ふぅ………よしっ!



出てきた涙を拭い、心を落ち着けた梅澤は、顔を隠していた手を下ろす。



美月: おっ、まだちょっと目は赤いけど、いつもの美波だね笑


梅澤: うるさいっ!フゥゥ!!



揶揄う美月にそう言い放ちながら、梅澤は強く息を吐いて、ケーキのロウソクの火を一発で消した。



珠美: うわぁ〜1発ですね!


林: よっ!さすがの肺活量!


祐希: すご〜い!笑


梅澤: お前らもうるせぇ!ほら、早く食べるぞ!


○○: はいはい笑。じゃ、まずは、僕と優太君、あと史緒里と祐希が向こうね。寿司とピザを1つずつ持って行こう。


久保: うん。


祐希: 寿司とピザ!!



さすがに9人が座るには椅子が足りないということで、梅澤が座るダイニングテーブルと、ソファの近くのテーブルの2つに場所を分けて、パーティーをするという林&松尾発案の計画通りに皆は分かれる。


誕生日の梅澤と、林、松尾、美月、珠美がダイニングテーブルで、現在ケーキを一旦冷蔵庫に戻す作業をしている○○と、新里、久保、祐希がソファ近くのテーブル。


そうして、皆が分かれて座ったところで…



美月: 美波、合図。


梅澤: 合図?あぁ。じゃあ、行くぞ。せーのっ!


「いただきます!」



梅澤の誕生日パーティーが始まった。


まず、麻衣の望みを果たそうと息巻いている梅澤と、お腹が空いていた祐希が、勢いよく料理を食べ始め、これは○○の、2人のテーブルを分けるというアイデアが功を奏して、料理の奪い合いが発生することはなかった。


それを見つつ、皆も食事を進め、梅澤の食べる速度がある程度落ち着いた……ざっと全体の3分の2を食べ終わったところで、林から順番にお祝いの言葉とプレゼントを渡して行き、最後に美月が締めくくった。


さらに、若月、純奈、みり愛とグループ通話を繋いで、先輩達からの祝いの言葉を受け取り、梅澤が少し照れくさそうにしながらも喜び、明後日から再開する特訓の予告に、林と松尾の目から光が失われたりもした。



こんな感じで、ワイワイと楽しい時間を過ごしていたら、あっという間に日が暮れる時間となる。



○○: じゃ、美波。また学校で。


久保: またね。


祐希: ばいば〜い!


珠美: さようなら!


新里: さようなら。



そう別れを告げて、梅澤の家を出て行く○○達。



梅澤: おう!


美月: ……美波。


梅澤: ん?


美月: これからもよろしく!笑


梅澤: 笑、こちらこそ、よろしく頼むぜ。



笑顔を大親友に向けた美月も、○○達に続いて、梅澤の家を後にしたのだった。




梅澤: ふぅ……


林: いや〜ほんと、美月先輩と梅澤先輩は良い関係ですね〜


松尾: 羨ましい。


梅澤: うん、この流れでお前らも帰れよ!



当然のように、後ろに立ち、皆を見送った2人に、梅澤は言う。



林: え、今から二次会するんですから、帰るわけないでしょう!


梅澤: 二次会だと?


林: はい。食べるものも残ってますし。


梅澤: はぁ?料理は全部食っただろ。


林: 料理は、ですよね。


松尾: 私と先輩で買ってきた大量のお菓子は残ってます。


梅澤: あっ………確かに。


林: ってことで、二次会やりましょう!


松尾: 行きますよ〜先輩!


梅澤: ちょっ、押すなって!……笑



という感じに、まだまだ元気な後輩2人とリビングに戻った梅澤は、またしばらくの間、二次会と称されたアニメ鑑賞会を楽しんだ。



これまでとは違う誕生日。


梅澤は幸せと感謝を噛み締めながら、この日を過ごしたのだった。





翌々日


学校



ガラガラ



春時: ふぅ〜終わった終わった〜


杉浦: トイレ行ってこ。


璃勇: 行ってら〜



三学期が始まり、気だるい体を動かして学校に来た生徒達は朝一発目からの始業式を終え、教室に戻ってくる。


2年1組では、学級委員の春時を先頭に、生徒達は教室に戻ってきてから、休み時間に入る。


ちなみに、始業式での生徒会長のスピーチは、全生徒に今年度の生徒会も学校運営も大丈夫だと感じさせるような、堂々としたものであり、そんなスピーチをした久保も、最後列に合流し、教室に帰ってきた。



理々杏: 校長の話、長かったね〜


○○: だね。ざっと10分はあったよ笑


理々杏: 全体のおよそ3分の1が、校長の話ってどういうこと?笑


○○: まぁまぁ笑


祐希: ……zzzzzz


○○: 笑



席に着いた○○は、隣の理々杏と喋り、もう一方の隣の席の祐希が、椅子に座ると同時に、机に突っ伏して寝始める様子を見て、微笑む。



理々杏: ってかさ、これから席替えなんだよね?


○○: うん。乃木高はどのクラスも、学期の初めに席替えをするからね。理々杏は二学期の席替え後に来たから、席替えは初めて?


理々杏: うん。中学の頃もほら、あんまり学校に行けてなかったから、何気に席替えという行事?イベント自体が初かも笑


○○: マジか笑。ま、楽しんでこ。


理々杏: 楽しんでねぇ…(左側から、楽しむとは真反対の感情がこもった視線を感じるんだけど笑)



と、理々杏が思うのも当然と言えるような光景が、教室の左側中列にはあった。



美月: ジィーーーーー(お願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いします…)


飛鳥: 笑、見過ぎでしょ。


久保: いや、前までは飛鳥も似たようなものだったからね笑


飛鳥: え、ここまでは……



まさかそんなはずはない、と信じながら、ゆっくりと後ろの久保を振り向く。



久保: コクン


飛鳥: マジか……私、こんな感じだったんだ。



再び隣の美月の方を見る。


これまでは、自分も同じような行動を取っていたため、見ることができなかった美月の様子と重ね合わせるように、前の自分の様子を思い浮かべて、飛鳥は少しショックを受けた。



久保: ……(ほんとに飛鳥は……)


飛鳥: そっかぁ………ん?…笑



後ろから向けられていた久保の視線に気づき、飛鳥は久保の方に顔を向け、すぐに久保が何を考えているかが分かったのか、笑った。



飛鳥: 史緒里。これは私が、ずっと悩んで考えた末に選んだことなの。いや、選んだというより、ふと気づいたんだよね、私。もうこのポジションにいれるほどの、気持ちを持ってないって。


久保: ……なるほどね。


飛鳥: ちゃんと年末に伝えたはずなんだけどなぁ、史緒里にも。


久保: 笑、ごめん。直接聞いておきたくてさ。


飛鳥: あっそ。まぁ良いよ。もう既に3回も同じようなことを説明してたし。


久保: 3回?というと……


飛鳥: 理々杏と、美月と未央奈。理々杏は終業式の日に、美月は連絡した後すぐに電話で、未央奈は翌日に呼び出された笑


久保: へぇ〜それだけ、みんな飛鳥のことが好きってことだね笑


飛鳥: 笑、どうも。



2人は目を合わせて笑い合う。



久保: じゃあ、これからは見守る立ち位置に着く感じ?私と同じように。


飛鳥: まぁ、そうかな。でも、私は……



パッと振り返り、前の席の人の両肩に手を置く。



ポンッ



日奈子: うわっと!急に何するの?あっしゅん!



驚いた日奈子は、大きな声を出しながら、後ろを振り向く。



飛鳥: この子を応援するよ笑


久保: ふ〜ん笑


日奈子: え?何の話?!


飛鳥: なんでもない笑。ってか、日奈子は○○と近くの席になりたくないの?



久保と日奈子の両方が視界に入るようにと、椅子を横に引きつつ、廊下側を見るように座り直した飛鳥は聞く。



日奈子: そりゃもちろん、隣の席になりたいよ!でも、こればっかりは運だからさ!


久保: 笑、美月よりも現実的な考え方をしてんじゃん。


飛鳥: ね笑


美月: 神よ、頼みまする〜





そして、休み時間が終わり、とうとう席替えの時間がやってくる。



高山: はい。ではでは、早速、三学期の席替えを始めるよ!学級委員よろしく!


久保 春時: はい。



前回の席替えと同じように、高山が黒板に席と番号を書き始め、その前で学級委員の2人がくじ引きの進行をする。



久保: こっちからジグザグに引いて行って。



見慣れたくじ箱を持った久保の所に、生徒が順番に来て、くじを引き、自分の席に戻って行く。



春時: 先生、全員引き終わりました。



と春時が言うように、全員がくじを手に持ち、中に書いてある番号が何なのか、ということにドキドキしている中、高山がチョークを置き、前を向く。



高山: またまたちょうどのタイミングだね笑。じゃ、みんな一斉に開こう!せーのっ!



その合図で、皆が手に持っているくじを開き、番号を確認すると共に、すぐに黒板に書いてある番号と照らし合わせる。



○○: えーっと、僕は……


理々杏: 3番、3番…


○○: あ、あった。って、理々杏は3番?


理々杏: うん。


○○: 後ろの席じゃん笑。また近いね。


理々杏: え、あ、やった!よろしく!


○○: よろしく笑。って、祐希、起きて。



くじを引く時は、何とか起きたものの、また寝てしまった祐希を○○は起こす。



祐希: …ん、う〜ん……○○、代わりにお願い…


○○: 全く……えっと5番だから……


理々杏: あ、真ん中の後列。


○○: だってよ。


祐希: りょうか〜い……zzzz





美月: う〜んと……真ん中だね。○○は………なんか理々杏と喜んでる……ってことはまさか、また理々杏と近くの席?嘘でしょ、ズル過ぎでしょ理々杏。


飛鳥: 笑、目が怖いっての。


日奈子: 左の最前列だ!!



という感じに、全員が自分の移動先をある程度把握したのを確認した高山は、笑顔で口を開く。



高山: よしっ!みんな確認できたみたいだから、席を移動しよう!



ガタガチャガタ



皆が机を運び始め、教室に机を引きずる音や、床にぶつかる音が響き、少しして、それが落ち着く。


移動先に落ち着いてから、生徒達は周りを見回し、近所の席に誰がいるのかを確認する。




左前列



○○: おっ、日奈子が隣?


日奈子: うぉぉ!○○!それに理々杏ちゃん!!


理々杏: 笑、やったね。





左後方



飛鳥: 良かったじゃん、日奈子。あと、春時と隣は最悪笑


春時: なんでだよ笑。でも、ここからならいつもの楽しい光景を眺められそうだな。


飛鳥: 確かに笑





中央



美月: くぅ……また隣になれなかったぁぁ!!○○〜!!


堀: 笑、残念。


星野: また未央奈の近くだ、やった!


堀: もう去年からずっとだよね?笑


璃勇: いや、それは凄すぎ笑





中央後列



祐希: 移動完りょうぅ……zzzzz


杉浦: 笑、まだ寝るのか。


久保: 祐希!起きなさい!!





高山: ふふ笑、良い感じに分かれたみたいね。はい、改めて、三学期はこの席でいくから、みんな一緒に、頑張って行こう!



「はい!」




こうして、○○達の2年生三学期が、真に始まったのだった。




to be continued

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