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ただ守りたい… 164話

日曜日

9時50分頃


駅前



○○: ……



先日、七瀬から送られてきたメッセージに対して、奈々未の後押しもあり、覚悟を決めて返信をした○○は、指定された時間の15分前に、駅前に到着し、七瀬が来るのを待っていた。



○○: ……ふぅ………



朝から、美月が起きる前に家を出て、しかも昨日、日奈子に、僕の家に来て美月と遊んどくようにお願いしといたから、美月に関しては大丈夫なはず。

今回は、麻衣姉さんやさくら、蓮加にも、なぁちゃんと出かけることは伝えてないから、美月にこの話が伝わることもないしね。

まぁ、別にバレたところで、何か気まずいことがあるかと言われれば、何も無いんだけども、単純に、バレた後でこの前みたいに拗ねられるのが目に見えてるから、それが面倒臭いんだよな……


って、もう美月のことは置いておいて、今からのことだよ。


奈々未さんは、仲直りのために、なぁちゃんは僕を誘ったに違いないって言ってたけど……不安だ。

事実として、なぁちゃんは、防衛団員であり、父さんの命令で、小学生の頃から僕の護衛をしていた。

これは、あの黒峰っていうアンチの構成員が言っていたように、アンチの目的が僕を捕まえることだってことを、父さんも知っていたから、何かしらの異常が発生したら、すぐに防衛団に知らせられるように、なぁちゃんを僕のそばで護衛させて、その周りに森田さんや東口さんのような人達を待機させるようにしておいたんだろう。

この事実が変わらない以上、僕となぁちゃんの関係は、幼なじみというのもあるけど、それと同時に、護衛対象とその護衛、そして防衛団の次期団長とその団員なんだ。

だから、前になぁちゃんが僕に言ったことは間違ってないし、変わることでもないんだ……



と、○○が不安を感じながら、ベンチに座っていると…



??: おはよう!○○。


○○: わっ!!



突然、真後ろから話しかけられ、○○は声を上げて驚くと共に、後ろを振り返る。

するとそこには、ドッキリの成功を見て、笑顔を浮かべている七瀬が立っていた。



七瀬: 笑、そんなに驚いたか。


○○: な、なぁちゃん……


七瀬: 本気で気配を消したら、さすがの○○も気づかんみたいやな笑


○○: ……いやほんとに、心臓に悪いよ…


七瀬: ごめんごめん笑


○○: ……



この待ち合わせ場所で、どう最初の挨拶をするかという様々なパターンを、拭えない不安により、昨日の夜から考えていた○○だったが、そのどれにも当てはまらず、最近のことが無かったことのように、笑顔で以前の七瀬らしく挨拶をした七瀬に、○○は内心で驚くと共に、反応に困る。

しかし…



七瀬: ほら、たくさんテーマパークで遊びたいんやから、早く行こう!



そんなことには気づかず……いや、気づいた上で、無視するように、七瀬は笑顔でそう言って、座っている○○に向けて、手を伸ばす。



○○: ……うん笑



それを受けて、○○も、七瀬の変わり様に疑問を持ち、考えるのではなく、笑顔の七瀬にそのまま乗ることにした。



ギュッ



2人は、強く手を握る。



七瀬: 笑、なんか小さい頃みたいやな。こうやって、手を繋ぐと。


○○: 確かにね笑


七瀬: よっしゃ、○○、行こうか!って、男なんやから、○○がななをエスコートせぇや笑


○○: いや、なぁちゃんの方から、手を繋いできたんだし、このテーマパークに誘ったのはなぁちゃんでしょ?


七瀬: そんな小さいことは気にすることないで笑。○○も、今から行くテーマパークには行ったことあるんやから、エスコートできるやろ?


○○: しょうがない。じゃ、行こう、なぁちゃん笑


七瀬: うん!笑



こうして、○○と七瀬は2人で並んで歩き、駅の中に入って行った。



??1: ……


??2: ねぇ、お姉ちゃん達、行ったよ。


??1: あ!…行くよ、祐希。


祐希: もう、飛鳥が誘ったんだから、ぼーっとしないでよ。


飛鳥: ごめん。さ、気づかれないように、私達も。


祐希: は〜い……



こっそりと後をつける、飛鳥と祐希を引き連れて。






テーマパーク入場ゲート前



○○: このペアチケットを見せれば、無料で入れるんだよね?


七瀬: 多分。ななも花奈に…って、文化祭での宝探しゲームの景品を用意したのは、花奈で、その花奈に詳しいことは聞いてへんから、よく分からんけど、このチケットを見せたら、行けるやろ。


○○: まぁ、とりあえず行ってみるか。



今、手に持っているペアチケットが使えるかどうかの不安に駆られながらも、○○と七瀬は入場ゲートに向かって行く。



従業員: こんにちは。チケットをご確認させていただきます。


○○: あ、はい。これで……良いんですよね?


従業員: っと…はい。問題ございません……ニコッ笑



カップル用のペアチケットを確認した従業員は、肩がぶつかりそうなぐらいに距離が近い○○と七瀬を見て、暖かい笑顔を浮かべる。



従業員: それでは、楽しい時間をお過ごしください。


○○: はい笑


七瀬: 笑



入場ゲートにいた従業員達に見送られて、○○と七瀬は、テーマパーク内に入り、人の多さを感じつつも、奥に見える数々のアトラクションや、特有の世界観を表現するためにある建物を前に、立ち止まる。



○○: 久しぶりに来たけど、やっぱり凄いね。


七瀬: うん。小さい頃に○○達と来た時には、よう分からんやったけど、改めて見るとな。


○○: ……よし、まずはどこから行く?



そう言って、○○はルーズリーフを開き、テーマパーク内のマップを見る。



○○: どこか、行きたい場所の目星とかつけてきた?


七瀬: いや、目星はつけてへんけど、このテーマパークの目玉には乗りたいよな。


○○: あぁ笑。前に来た時も一緒に乗った、日本一ヤバいって言われているジェットコースターね。


七瀬: そうそう笑。○○が怖くてチビりそうやから無理って言うんなら、別に乗らんでもええけど……


○○: 何言ってんの笑。なぁちゃんの方が、実は内心ではビビってるんじゃないの?


七瀬: まさか笑……じゃあ、試してみるか?ノーリアクション対決で。


○○: 笑、乗った。早く行こう。


七瀬: うん笑



どちらの方がビビりか、という張合いを始めた2人が動き始めると、もちろん、同じように、予めチケットを2枚買っており、無事に入場できた飛鳥と祐希も、後ろをついて行く。

そんな2人は、テーマパーク内に入る前までは、○○と七瀬の気配察知能力の高さを見越して、かなり遠目からついて行っていたのだが、テーマパーク内は人が多いため、話している声は聞こえないものの、表情はギリギリ分かるぐらいにまで、前2人との距離を縮めている。



飛鳥: 随分と楽しそうだな…


祐希: ほんとね。つい最近まで、あんなにギクシャクしてたのに。


飛鳥: 自分で後押ししといて、こう言うのもなんだけど………やっぱり羨ましい。


祐希: ………ってかさ、飛鳥って絶叫系は大丈夫なんだっけ?


飛鳥: え?


祐希: だって、お姉ちゃんと○○が乗るアトラクションには、一緒に乗るんでしょ?まぁ、離れ過ぎて別の回とかになったら、乗らないけど。


飛鳥: っ………


祐希: …考えてなかったの?


飛鳥: ………別に大丈夫だし。絶叫系乗れるし。


祐希: あ、そうなんだ。てっきり、飛鳥は絶叫系とか無理な人だと思ってた。祐希の記憶違いかな?


飛鳥: ………そう言う祐希はどうなの?


祐希: 祐希はむしろ大好き。


飛鳥: だよね………って、この○○と七瀬さんが歩いて行ってる方向って…


祐希: 中央にあるジェットコースターっぽいね。


飛鳥: ………


祐希: よし、2人を見つつ、祐希達も楽しむぞ〜!


飛鳥: う、うん……





30分後



○○: いや〜楽しかったね。


七瀬: せやな。って、2人とも結局、全くビビってへんやったやん笑


○○: 確かに笑。僕達はどちらかと言うと、ビビり枠じゃなくて、むしろ物凄く強い枠だから。逆に、史緒里とかさくら、あとは……何気に飛鳥もビビり枠だね。


七瀬: 笑、じゃ、純粋にアトラクションを楽しんで行こうか。


○○: うん。



2人は、ジェットコースターに乗る前以上に、テンションを上げて、マップを確認した後、楽しそうなアトラクションに向けて、すぐに動き出した。



飛鳥: ………


祐希: 笑、飛鳥、めっちゃ叫んでたね。


飛鳥: ……いや、叫ばない方がおかしいって。



ジェットコースターに乗り降りする場所のすぐ近くにあるベンチに、顔色が悪くなった飛鳥は座り、その様子を見て、祐希はニヤニヤと笑う。



祐希: やっぱ、飛鳥は苦手だったんじゃん。


飛鳥: うるさい。


祐希: 確か、飛鳥って、お化けも無理だったよね?


飛鳥: ……


祐希: まぁまぁ、そんなに強がんないで。絶叫系は祐希1人で乗るよ。


飛鳥: ……頼んだ。


祐希: これぞ、ギブアンドテイクってヤツだね!


飛鳥: 笑、最近、○○にでも聞いた?


祐希: いや、史緒里が言ってた。


飛鳥: あっそ。じゃあ、行こう。


祐希: もう動ける?


飛鳥: おかげさまで。2人を見失わないうちに、早く行くよ。


祐希: うん!






○○の家



テーマパークで、○○と七瀬、それと飛鳥と祐希が、アトラクションを楽しみ、幸せな時間を満喫している中で、○○の策略により、何も聞かされず家に残された美月は……



美月: ちょっ、日奈子!キングはやめて!


日奈子: へっへっへ笑、美月ちゃん覚悟!!


美月: あぁ〜もう!!



○○により遣わされた日奈子と、鉄道会社の社長のゲームを楽しんでいた。

ちなみに、麻衣と蓮加は買い物に行き、さくらは賀喜達と遊びに出かけている。



美月: くっそ〜すぐに目的地に行って、日奈子の方に憑かせるんだから。


日奈子: できるもんならやってみろ!私はもう、残り5マスなんだから!


美月: いや、その5マスが中々出なかったりするんだよ……よし、15マス!よくやった特急!


日奈子: 運が良いね〜〜でも、キングが憑いちゃってるから、運は悪いのかな?


美月: っ!……



運が悪いという日奈子のふとした言葉から、連想ゲームのように言葉や出来事を繋げて行った結果……



美月: あと、○○もどっかに行っちゃってるし……



何も伝えられず、○○に放っておかれたことを思い出し、落ち込む。



美月: ねぇ、ほんとに日奈子は、○○がどこに行ったのか、知らないの?○○に言われて、朝から家に来たんでしょ?


日奈子: うん。美月ちゃんとたくさん遊んであげてって言われただけで、それ以外には何も聞いてない!


美月: 遊んであげてって……理由も何も聞かずに、日奈子は○○の言葉に元気よく返事をして従ったわけか…


日奈子: だって、○○が言うことだし。


美月: ……笑、さすが、一番の幼なじみだね。○○に絶対の信頼を置いてるんだ。


日奈子: 信頼……う〜ん、信頼っていうか、なんというか……



何故、自分が○○の言うことを疑わずに、聞くことができるのか、ということを上手く言葉にできず、日奈子が悩んでいると…



美月: ……あのさ、日奈子は…


日奈子: ん?



ずっと聞きたいとは思っていたが、何となく聞くことができていなかったことを、美月は真っ直ぐに日奈子の目を見て、尋ねる。



美月: ずっと、○○と一緒にいて、○○のことを好きにならなかったの?


日奈子: っ……



普段は笑顔で明るい表情を崩さない日奈子の表情が、一瞬で崩れ、どこか悲しそうな、寂しそうな、そしてすぐに、それを取り繕うような笑顔に切り替わる。



日奈子: ぜんっぜん!幼なじみとして、友達としては好きだけどね!!


美月: ……



しかし、飛鳥と同様に、日奈子の取り繕った表情など、美月の前では、心の内を見透かす材料にしかなり得なかった。



美月: ……嘘でしょ。本当は、日奈子も○○のことが…


日奈子: 美月ちゃん。



美月の言葉を遮るように、日奈子は笑顔を作ったまま、自分の言葉を被せる。



日奈子: やめてよ笑。ほら、ゲームの続きをしよ!


美月: ………うん。



あまりに強引な日奈子の言葉と、その本心を取り繕う表情を受けて、美月はこのままその本心を聞き出すことを諦め、ゲームのコントローラーを再び握った。



日奈子: さぁ!張り切ってやって行くよ!!って、やった!!5が出た!!


美月: え?


日奈子: ゴール!!!


美月: ってことはつまり……


日奈子: 赤鬼ちゃんが、目的地の近くにいたから、キングは美月ちゃんのままだね笑


美月: うっそぉぉ〜!!!



こうして、美月と日奈子は、リビングでゲームを楽しむのだった。





昼前



○○: うん……絶対に、アトラクションに乗る順番を間違えたよね。


七瀬: 確かに笑……まぁまぁ濡れたし。寒いわ…


○○: これからお昼ご飯を食べようっていうのに、この状態はさすがに………どこか、暖まれる場所はないかな?


七瀬: う〜ん……こことかどう?


○○: お土産買うところ?……あぁ、確かに暖かいか。完全に室内だし。


七瀬: 暖房ついてるやろ。はよ、行こ。


○○: ……この上着着る?



そう言って、○○は自分が着ていた上着を脱ぎ、七瀬に被せてあげようとしたが…



七瀬: いや、いらんわ。○○が余計寒くなるやろうし、何より……それも濡れてるやん。


○○: あ、そっか笑。ごめん。


七瀬: 笑、気持ちだけ受け取っとくな。


○○: じゃ、帰りに買うお土産を選びがてら、暖まりに行こう。


七瀬: うん………あと、寒いから、手繋いでや。


○○: え?


七瀬: ほら。



驚いている○○の手に、七瀬は少し目を逸らしながら、自分の手を当てる。



○○: う、うん…//


七瀬: …さ、行くで。


○○: //はい…


七瀬: 笑、何堅苦しくなってんねん。リラックスしいや。昔はようしたやろ。


○○: いや、昔と今じゃ、全く違うというかなんというか……


七瀬: ……良いから、早く歩け!笑


○○: …笑、うん。



と、お昼時が近くなり、他の客が昼食をどうするか考え、動き出す頃、○○と七瀬は手を繋いで、お土産屋に向かって歩き出し、そんな2人を見ているこの2人の方は…



飛鳥: ………


祐希: ………手、繋いだね。


飛鳥: …うん。


祐希: ○○、若干、顔が赤くなってない?


飛鳥: なってる。


祐希: 珍しい。


飛鳥: ………私達にはあんな表情をしてくれたことないのに……やっぱり、七瀬さんにだけなんだ……


祐希: ……飛鳥との水族館デートの時も、○○は何も反応しなかったの?


飛鳥: ……正直、私も恥ずかしくて、○○の顔なんてまともに見れてないというか、もうあんまり覚えてないんだよね。


祐希: …………鳥頭?


飛鳥: おい、どこでその言葉を覚えた。



瞬時に鬼の形相となった飛鳥は、祐希に詰め寄る。



祐希: ひぃっ!……こ、この前、璃果ちゃんが真佑ちゃんに言ってた……


飛鳥: ……ごめんなさいは。


祐希: ごめんなさい。



即座に祐希は謝罪をして、頭を下げ、飛鳥からの怒りの鉄槌を避けようとする。



飛鳥: …はぁ……次言ったら、本気の頭グリグリで行くから。


祐希: おぉ……気をつけます。


飛鳥: ん。さ、行くぞ。


祐希: はい!




お土産屋



七瀬: ふぅ〜暖まるな〜


○○: だね。


七瀬: 笑、こんなに可愛いぬいぐるみ達を見ながら、暖まれて、かつお土産選びができるなんて、一石三鳥やん笑


○○: 一石三鳥か笑……あ、このぬいぐるみ、なんか美月に似てない?


七瀬: え?……あぁ笑、確かにこの大きな目は美月っぽいな。性格的に言えば、このぬいぐるみは猫やから、真逆に近いけど。


○○: ぬいぐるみに性格は関係ないでしょ笑


七瀬: うわ、テーマパークに来といて、夢のないこと言うてる。


○○: 笑、ごめん。まぁ、なぁちゃんの言う通り、この猫のぬいぐるみは、本物の猫みたいにツンデレ感強いだろうけど、美月はツンデレと言うよりは、結構ずっと甘えてくるもんね。


七瀬: そうそう。だから性格的に言えば、飛鳥に似てんのかな?……あ、これとか飛鳥に似てない?目くりっくりやし、胴体に比べて、顔小さいし。


○○: なるほど笑。言われてみれば。


七瀬: やろ笑




飛鳥: ……ん、なんか今…誰かに噂をされたような…


祐希: 何それ笑……あ、これ、璃果ちゃんに似てる。


飛鳥: 狸のぬいぐるみじゃん。私はまだ佐藤璃果ちゃんと面識ないけど、そんなにたぬき顔なの?


祐希: うん。可愛い。


飛鳥: へぇ〜話してみたいな。


祐希: 面白い子だよ。あとやっぱ、ロボ研の部長は凄い。


飛鳥: 笑、祐希のためにお尻叩き装置を作っちゃったんだもんね。


祐希: あれは、かなり目が覚める。超良い。


飛鳥: 自分が叩かれてるのに、それ言うんだ笑


祐希: 会計を任された以上、仕事はしないとだからね。


飛鳥: お、祐希にもとうとう、責任感というものが……なんか込み上げてくるものがあるね笑、○○が前に言ってたように。


祐希: 祐希の成長速度はたけのこだから!


飛鳥: 笑、誰の受け売り?


祐希: 聖来ちゃんが、かっきーに言ってた。


飛鳥: やっぱり、生徒会は祐希にとって、良い成長の場だ。


祐希: うん!……あ、お姉ちゃん達、移動し始めた。


飛鳥: 行こう。




○○: これとか、麻衣姉さんのお土産に良さそうだな。


七瀬: ○○は、誰にお土産を買っていくつもりなん?ななは、家族にだけのつもりやけど。


○○: 僕も家族と……あと、美月には別で用意しておいた方が良いかもね。それと、奈々未さんにも…


七瀬: え、なんで、そこで橋本先輩が出てくんの?笑


○○: いや、ちょっと色々とありまして…


七瀬: 笑、聞かせてや。


○○: そ、それは………あ、そろそろお腹空いたでしょ!お昼ご飯に行こう!


七瀬: 急な方向転換やな〜笑。そんなに、橋本先輩と何があったかを話したくないんか?もしかして、ななに関係があることやから、話したくないとか?


○○: …ま、まぁ、そんなところだから、もうそれは忘れて、お昼ご飯を食べに行こう。ここはほら、美味しいところが多いみたいだし。


七瀬: はいはい笑。○○は何が食べたいとかある?


○○: 僕は………ちなみに、なぁちゃんは?


七瀬: ななは……お肉食べたいな笑


○○: 笑、じゃあ、お肉にしようか。確か、マップのこの辺に……あ、あった、ステーキが名物のお店。ここに行こう。


七瀬: うん笑



そうして、○○と七瀬はニコニコと笑顔で、お土産屋を出て、名物のステーキがあるお店へと歩き始め、その後ろを、悩んだ表情の飛鳥と、お腹を空かせた祐希がついて行くのだった。




to be continued


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