ただ守りたい… 設定⑥

異能力について

異能力は、300年以上前から存在しており、異能力者の長子に異能力が遺伝することで、現代まで残った。

しかし、異能力が子供を作らずに死んでしまった場合、その異能力は失われてしまうため、現代に存在する異能は、統の知る限り、3つだけである。


異能力「解放」について

現在の「解放」の異能力者は、設楽統と深川○○の2人だけである。

「解放」は、4つの要素によって、異能力者の身体能力を段階的に上昇させる異能力である。

4つの要素
1.身体能力の上昇
《アドレナリンの分泌量の増加》
アドレナリンは心拍数を上げ、血流量が増え、体内への酸素の供給量が多くなり、筋肉に与えられるエネルギーが増える。これにより身体能力が上昇する。
《血管の拡張》
血管の拡張により、アドレナリンの分泌によって増えた血流が、妨げられることなく酸素を運搬できる。
《βエンドルフィンの分泌量の増加》
βエンドルフィンには鎮痛効果や、幸福感を与える効果、気分を高揚させる効果があり、アドレナリンの増加による身体能力の上昇による体の痛みを感じなくさせる。

2.自然治癒力の上昇
細胞分裂の速度が上昇し、身体能力のによって傷ついた体を癒す。

3.五感の鋭化
感覚器官が、より小さな事象を捉えられるようになり、特に聴覚が鋭くなる。

4.情報処理能力の向上
感覚神経から伝えられる信号の処理速度が上がり、より早く次の動きを判断できるようになる。

この異能力には4つの段階があり、段階を経るほど、体への負担は大きくなる。

イメージとしては、長い一本道に4つの扉がある感じで、扉を開き先に進めば進むほど、強い力を得られる代わりに、体への負担も大きくなる。

第1段階
4つの要素のうち、1、2、3を使える。

第2段階
第1段階よりも、さらに身体能力が上がり、4つの要素の4も使えるようになる。

第3段階
「解放」の異能力を完全に使えるものの、自我を失い、自身の体を傷つけながら、周りを破壊するようになる。

完全解放
「解放」の異能力を完全に使え、自我も保てるようになる。

何度も異能力を使うことで、体への負担は減る。

ただ、下手をすれば、一気に第3段階まで行く可能性がある。

よって、この異能力は危険性が高いため、「解放」の異能力者は、産まれたばかりの頃に、縛りをかけられる。

その縛りによって、「解放」の異能力者は、大切な人を守るためだけにしか異能力を使えない代わりに、一気に第2、第3段階まで至り、体を壊したり、暴走したりすることが、ほとんど無くなった。

イメージとしては、それぞれの扉に鍵が取り付けられた感じで、その鍵は、何度も開け閉めし、コツを掴めば、開きやすくなる。
(大切な人を守るためにしか異能力を使えないということと、この鍵は別物であるため、この鍵が開きやすくなったからといって、その目的以外で異能力を使えるようになることはない。)


深川○○の特別措置について

深川○○は、常に「解放」の異能力の第1段階を使用している状態であり、深川○○の身体能力が異様に高かったり、聴覚が鋭かったりしたのは、これのせい。

よって、○○だけは、新たに第1.5段階を作り、そこに○○の攻撃意識を封じ込めることで、普段、第1段階の解放によって上昇した身体能力で、人を傷つけることができないようにした。

つまり、深川○○の「解放」の異能力には、第1.5段階、第2段階、第3段階、完全解放の段階があるということだ。


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