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ただ守りたい… ALT(エイプリルフール記念)

Xにあげたエイプリルフール記念のただ守りたい… ALTの残り3つです。

どうぞ!


理々杏編

放課後

校外

○○: 早くバイトに行かないと…

理々杏: あ、○○!

○○: 理々杏さん?あれ、今日は1人なの?

理々杏: うん。純奈先輩は若月先輩達と風紀委員の仕事があるみたいで、今日は1人で帰るんだ〜

○○: へぇ…じゃあ、また明日…

理々杏: え〜途中まで一緒に行こうよ。

○○: 途中?

理々杏: ○○はこれからカフェBINGO!でバイトなんでしょ?

○○: うん。そうだけど…

理々杏: 商店街通りに入る手前までは、一緒に行けるからさ。

○○: 分かった。なら行こう。

理々杏: やった!笑


そうして、2人は商店街通りに向かって歩き出した。


○○: でも、商店街通りの手前って…理々杏さんの家どこら辺にあるの?

理々杏: いや、ちょっと寄るところがあって。

○○: なるほど…確かに、あそこら辺には大きい家ないもんね笑

理々杏: またお嬢様イジり?笑

○○: 笑

理々杏: だから、私は別にお嬢様じゃないって。家も普通だし。

○○: ふ〜ん笑

理々杏: その顔は信じてないな笑

○○: だって、雰囲気も所作もお嬢様って感じがするんだもん。

理々杏: そうかな〜

○○: 他の子…少なくとも、僕の周りには理々杏さんみたいな子はいない。

理々杏: 笑、○○の周りには普通な子いないでしょ。

○○: ………確かに。

理々杏: ほんと、○○と一緒にいると飽きないよ。周りも楽しいし。

○○: そりゃ良かった笑

理々杏: もちろん、○○と一緒にいるのも楽しいよ!

○○: そっか笑。僕も、理々杏さんと話すのは楽しい。

理々杏: 嬉しい笑、ありがと。

○○: 笑、あ、商店街見えてきた。

理々杏: え〜もうちょっと一緒にいたかったな

○○: だね。また明日話そう。

理々杏: うん!バイバイ!

○○: またね。


こうして、○○はバイト先へ向かい、理々杏は


理々杏: …はぁ〜楽しかった〜

ピロン

理々杏: お、ナイスタイミング。

純奈 M: 終わりました?

理々杏 M: うん。

純奈 M: では、迎えに行きます。

理々杏 M: 予定通りの所ね。

純奈 M: 了解です。

理々杏: この作戦使える…


珠美編

バイト終了後

カフェBINGO!

店長: 賄いできたよ〜

○○: ありがとうございます、店長。

珠美: ありがとうございます!

奈々未: ありがとうございます。よし、食べようか。

珠美: はい!いただきます!

○○ 奈々未: いただきます。

珠美: パクッ…おいしい!やっぱり店長の料理は最高です!

○○: モグモグ…うん。そうだな。

奈々未: ○○君もいつかは、このぐらい作れるようにならないとだね笑

○○: ハードル高すぎです。ってそういえばなんですけど、あの絵って…

トイレへと続く扉の前に飾られてる絵を見て、○○が言う。


奈々未: ん?あぁ。アレは見れば分かる通り…

珠美: 珠美が描いた絵です!!

○○: ちなみになんの絵?

珠美: 店長です!

○○: 店長…どこぞのエイリアンかと思ってた。

珠美: …

奈々未: ○○君がバイトに来る前に、珠美ちゃんがあの絵を描いてて、それを見た店長が気に入ってね。偶然、更衣室で発見した額縁に入れて、飾ることにしたの。

○○: へぇ…店長!あの絵が気に入ったんですか?!

店長: あれ良くない?独創性があって。

○○: 独創性…笑、確かにそうだけど…

珠美: …あの絵、めちゃくちゃお客さんに人気だったんですからね!!!

○○: それほんと?僕、そんな様子見てないけど。

珠美: は、はい!お客さんの中には買いたいって言ってくれる人もいましたから!

○○: ふ〜ん笑

珠美: ちょっと今日は、持ち合わせがないからってことで、そのままですが…

○○: …嘘でしょ。

珠美: ……だって、○○先輩が珠美の絵の悪口をいっぱい言ってくるんですもん…

○○: いや別に悪口は…

珠美: 頑張って描いたのに…

奈々未: 笑、大丈夫よ、珠美ちゃん。○○君は、珠美ちゃんの絵は店長が言ったように独創性があって、個人的には好きだって思ってるから。

珠美: ほんとですか?!!!

○○: ちょっ奈々未さん、心を読むのはやめて下さい!

奈々未: 別に読んでないけど笑

珠美: 珠美、嬉しいです!!

店長: 仲良いな〜ボソッ


美月編

○○の家


ガチャ

○○: ただいま〜

麻衣: おかえり、○○。バイトお疲れ様。

○○: 麻衣姉さんこそお疲れ様。ごめんね、色々任せちゃって。

麻衣: 笑、暇だから良いのよ。お風呂はちょうど、さくらが入ってるから待っててね。

○○: うん。蓮加はもう寝ちゃった感じ?

麻衣: そうよ。もしかして、いつもみたいに抱き着いて来てくれなくて、寂しいの?笑

○○: まぁね笑

麻衣: 蓮加もだけど、○○も○○でアレだね〜

○○: え?

麻衣: あ、そういえば、美月が部屋に来てって言ってたわよ。

○○: 美月が?

麻衣: うん。○○が帰ってきたらすぐに、部屋に行くように言ってって言われた。

○○: どうしたんだろう…まぁ、行ってみるか。

麻衣: いってらっしゃい笑


そうして、○○は美月の部屋へ。


コンコン

○○: 美月、来たけど。

「ど、どうぞ…ゴホンゴホン」

○○: 失礼しま〜す

ガチャ

美月: お、遅かったね…○○…ゴホンゴホン

○○: え?大丈夫?!美月。

美月: い、いや、ちょっと…ゴホンゴホン…キツい…

○○: めちゃくちゃ咳してるじゃん…熱は…


そう言って、ベッドに横になる体調の悪そうな美月に近づき、おでこに手を乗せる。


美月: ///笑

○○: 熱はなさそうだけど…顔が赤い……麻衣姉さんに…

ガシッ

○○: え?


リビングにいる麻衣を呼びに行こうとした○○の腕を、両手でしっかりと掴む美月。


美月: い、行かないで、○○…ゴホンゴホン

○○: そんなこと言っても…

美月: ま、○○…ゴホン…た、助けて…

○○: …何すれば良い?

美月: わ、私の唇に○○の唇を…ゴホンゴホン

○○: ん?

美月: だ、だから、癒しのキッスを…ゴホン

○○: …

美月: お願い、○○…私を助けるために……チュ〜


腕を掴んだ両手を、○○の腰に回し、更には首に回そうとして、どんどん○○との距離を詰めようとする美月に対し…

○○: い、いや、さすがに…

キスへの抵抗と美月を助けたいという思いの間で揺れる○○。


美月: ほら、早く〜

○○: わ、分かっ…

そう○○が諦め、受け入れかけたところで…

さくら: お姉ちゃんの病人の演技は凄いね、お兄ちゃん…フッ笑

部屋の前を通りかかったさくらが笑う。

○○: 演技?

美月: …あ、え〜っと……おやすみ!

バサッ

布団を被ってしまった美月の前で、しばらく戸惑うことになった○○であった。

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