![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159523291/rectangle_large_type_2_49ecbf994d9f3d4d7bf13f9faa4ca7af.jpeg?width=1200)
ただ守りたい… 165話
昼過ぎ
テーマパーク内の料理屋
○○: ……ここまで綺麗に盛り付けというか、デコレーションされていると、こうスプーンを突っ込みにくいよね笑
七瀬: でも、崩さな食べれんからな。
向かい合って座っているテーブルの中央にある、大きなパフェを前にして、2人はそう会話をする。
○○: あと、思ってたより大きかった。店員さんが持ってきた時に思わず、デカっ!って言いそうだったもん。
七瀬: もうお腹の中には、名物ステーキが入ってるからな。頑張って食べんと。
○○: ……
壁側に寄せている、食べ終わったステーキプレートを横目で見た後、目の前の大きなパフェを下から上へと見る。
○○: これを言うのは野暮だけど……なんで、このパフェを頼んだの?
七瀬: いや、デザートは必須やろ。可愛かったし。
○○: 確かに可愛いけど……
七瀬: まぁ、まさかこんなに大きいとは思わんかったわ。いわゆるメニューに載ってる写真よりも、現物が大きい、逆詐欺ってやつやな。某喫茶店と同じ。
○○: うん………ふぅ……よし、食べよう。
七瀬: 笑、そんな覚悟決めんとアカンぐらいに、お腹いっぱいなん?
○○: 逆に、なぁちゃんはステーキでお腹いっぱいになってないの?
七瀬: う〜ん……あ、ほら、女の子はデザートは別腹って言うやん。それが発動してるせいか、全然いけそうや。さすがにこれ全部は無理やけど。
○○: それは良かった。僕は正直、もう腹九分目ぐらいまで行っちゃってるからさ。
七瀬: 笑、そんなに?
○○: なんか、凄いステーキが胃を圧迫してる…
七瀬: ふ〜ん笑。あ、じゃあ、ななが食べさせてあげるわ。
○○: え?
突然の七瀬の提案に、○○は驚く。
七瀬: ななが無理やり口に突っ込んだら、○○も食べれるやろ。
○○: そこまでして、僕に食べさせたいわけ?笑
七瀬: だって、多分これ、カップル用やから、2人分やろ?なのに、○○があんまり食べんくて、なながたくさん食べたら、不公平やん笑
○○: 不公平って……別にここは僕が払うから、気にしないけど…
七瀬: え、なんで○○が払うの?
次は、○○の言葉に七瀬が驚く。
○○: それは……こういう時は男の僕が…
七瀬: いや、それは違くない?このデートに誘ったのはななの方やし、年上やし。
○○: でも……うん、ここは僕に払わせてよ。少しは男を見せさせて笑
真っ直ぐに、七瀬の目を見ながら、○○はお願いする。
七瀬: …笑、しゃあないな。ただ、その代わりに、パフェはちゃんと食べてもらうからな!
○○: どういう理屈なの笑
七瀬: 無理やりの交換条件や。○○がここを払う代わりに、○○もちゃんとパフェを食べる。ってことで、ほら、口開けや。
そう言って、七瀬は持っているスプーンで、パフェを一口すくい、○○の口の方に持っていく。
七瀬: あ〜
○○: ……あ〜パクッ…モグモグ
七瀬: どや?美味しいか?
○○: …めっちゃ美味い。
七瀬: 笑、そうか。じゃ、ななも…って、お返しとして、○○が食べさせてくれる?
○○: え、マジで言ってる?
七瀬: なんや、嫌なん?笑
○○: …別に嫌ってわけじゃないけど……
七瀬: なら、よろしく。あ〜
○○: ……//もう。
口を開けて、あ〜んを待っている七瀬を見て、○○は恥ずかしい気持ちを押さえつけて、パフェをすくったスプーンを、七瀬の口に運ぶ。
○○: はい。
七瀬: パクッ…モグモグ……笑、美味しい。ってか、これは文化祭の時を思い出すな。執事の○○にオムライスを食べさせてもらったわ。
○○: あぁ、あの時ね。
七瀬: またいつか、執事服を着た○○が、こうやってくれることを楽しみに待っとくな笑
○○: いや、やらないよ。
七瀬: でも、家に執事服はあるんとちゃうんか?
○○: ……ありはするけど…
七瀬: なら、楽しみにしとくわ笑
○○: 楽しみにはしないで笑、絶対にやらないから。
七瀬: 笑、絶対にやらせる。さ、食べるペースを上げないと、いつまで経っても食べ終わらんやろうから。はい、あ〜
再び、スプーンでパフェをすくい、○○の口元に近づける。
○○: これ、ずっとやる気?
七瀬: ○○はお腹いっぱいで、自分では食べられへんのやろ?
○○: ……いや、もう自分で食べるよ。
七瀬: 笑、なんで?
○○: 別に何でも良いじゃん。ほら、食べよ。パクッ
七瀬: 恥ずかしいんやろ?笑
○○: …モグモグ……//
七瀬: 笑、まぁ、ええわ。パクッ…モグモグ
○○の反応を見て、満足した七瀬は、目の前に向けていたスプーンを自分の口に運び、お腹いっぱいで中々、食べる手が進まない○○と共に、楽しく会話をしながら、パフェの完食を目指した。
そんな2人の様子を、朝からストーキングしている飛鳥と祐希は、少し離れた席に座って、同じく昼食を食べながら見ていた。
祐希: ふぅ〜食べた、食べた。
飛鳥: 全く…食べ過ぎでしょ。
祐希: そうかな?
テーブルの祐希側に置いてある完食済みのステーキプレート2枚を前にして、祐希はそう言う。
飛鳥: それで、苦しくなってないのが凄いわ。あと、食べる速度も。
祐希: お腹空いてたからね〜
飛鳥: ほんとよくそれで、太らないね。
祐希: 笑、体質かな。
飛鳥: ずる笑
祐希: 逆に飛鳥は、それで足りるの?
小さめの白い皿をチラ見して、祐希は尋ねる。
飛鳥: うん。これからもアトラクションに乗ることを考えると、そんなに食べれない。
祐希: そりゃ残念。
飛鳥: …………ってかさ、凄い流れるように、あ〜んしたよね。七瀬さんと○○。
祐希: 確かに笑
飛鳥: …私はあんなに緊張したのに。
祐希: 緊張したんだ笑
飛鳥: しかも、なに?あの○○の表情。絶対に、私には見せてくれない表情じゃん…
祐希: まぁ…ねぇ〜
飛鳥: ……
夜
○○と七瀬は、昼食を食べた後も、アトラクションはもちろんのこと、テーマパーク内を練り歩いて、その世界観も楽しみながら、一緒の時間を過ごした。
そして、夕食も済ませ、閉園前のナイトパレードが始まる少し前の時間となった。
○○: パレードが始まるまで、あと30分ってとこか。
七瀬: せやな。
○○: どうする?パレードを最前列で見るために、もう並んどく?
七瀬: う〜ん……いや、別に最前列じゃなくてええわ。でもパレードは見たいし…
○○: じゃあ、この辺で30分の時間潰しができるところを探そうか。
七瀬: 時間潰し………あ、アレとか、ちょうどええんちゃう?
そう言って、七瀬は上の方を見上げる。
○○: アレ?
その、七瀬が見た方向を○○も向くと、そこには…
3分後
従業員: では、いってらしゃいませ。
ガチャン
○○: 多分、これが1周して、少し経ったらパレードが始まる時間になるね。
七瀬: ほんと、ちょうどええ、時間潰し……あと、空間やわ。
○○: 空間?どういうこと?
七瀬: ……○○と2人きりで、ちゃんと話せるような空間ってことや。
○○: っ……そう。
2人は、観覧車のゴンドラの中で、向かい合って座る。
そして、外の景色を見るのでもなく、○○と七瀬は俯き、それぞれの足元を見ていた。
七瀬: ……
○○: ……
七瀬: ……ふぅ……こうやって、改めて話をしようとすると、なんか緊張するな笑
○○: …うん。
自分を安心させるためなのか、それとも○○の不安を取り除くためなのか、七瀬は笑顔のままで、話を始める。
七瀬: もう、○○も分かってると思うけど、ななが今日、○○をテーマパークに誘ったのは…
○○: ……
七瀬: ○○にちゃんと謝りたかったからや。
○○: え?
予想外の言葉に○○は驚く。
○○: 謝るって…
七瀬: …あの、文化祭の後の、空き教室で話したこと。
○○: ……いや、あれは別に……事実だし…
七瀬: 確かに、ななが防衛団員で、○○の護衛を出会った時からやっとったのは、事実。
○○: …
七瀬: でも、ななは一つだけ、○○に嘘をついた。
○○: 嘘?
七瀬: ○○が聞いてくれたやろ?ななにとって、○○はどんな存在なのかってことを。
○○: …うん。
七瀬: その質問に答える時……まぁ、後夜祭で春時に同じ質問をされて、それに答えた時もやけど……その時、ななは……いや、私は、○○に護衛であることがバレてしまった以上、今の距離感では、危機が迫った時に、仕事を全うできない可能性が高いと思った。
防衛団員の○○の護衛として、七瀬は話を続ける。
七瀬: ○○が私のことを護衛として認識していなければ、アンチの魔の手が○○に近づいた時に、○○は私が護衛としてどう動くのかを推測できない。でも、私が護衛だと知ってしまったら、それが推測できてしまう。賢い○○だったら。
○○: …
七瀬: そして、長く○○と一緒にいたから、○○の性格はよく分かってる。体育祭の時にドッキリを仕掛けて、次期団長になった後に、○○の考え方が変わってないかも確認したし。
○○: 別に変わんないよ。
七瀬: 予想通りね。それで、もし、本当にそういう状況になった時に、自分を犠牲にしてでも、周りを助けたいと思う、優しい○○なら、護衛として身を呈して○○を守ろうとする私の動きを推測した上で動くでしょ?
○○: …うん。
七瀬: そうなると、私は○○を守れない。私の動きを推測した○○の動きを、さらに推測して動くこともできはするけど……どちらにしても、○○がより危険な目に遭うことになるのは確実。
○○: …
七瀬: それなら、○○と距離を無理やりにでも離すことで、○○が近くにいない私の動きを推測しにくいようにし、私が動きやすいようになるべきだと思った。そして、たとえ私が犠牲になっても、○○の心の負担をできる限り減らして、前を向けるようにしないといけないとも思った。
○○: だから…あんなことを?
七瀬: …うん。○○は護衛対象であり、未来の上司だって言った。そう言った上で、私が○○と距離を取るようになれば、○○の方から近付いてこようとはしないだろうと思ったし。
○○: …でも、事実じゃん。なぁちゃんにとって、僕は護衛対象であり、未来の上司……僕が防衛団の次期団長である限り、それは変わらない。
七瀬: 確かに変わらないよ。その2つは。でも、私が……ななが答えるべきはそれやなかった。この前、飛鳥に言われて気づいたんや。ちゃんと、本心を言うべきやったって。
顔を上げ、七瀬は真っ直ぐに○○の目を見る。
七瀬: だから、ごめん。あの時、嘘ついて、○○を傷つけて。
○○: いや…………
謝罪を受けた○○は、様々な感情が入り交じる中、七瀬が言った考えや気持ちを頭で整理し切る前に、今、1番聞きたいことを、七瀬に聞く。
○○: じゃあ、なぁちゃんにとって、僕はどんな存在?
七瀬: ななにとって○○は…
○○: …
じっと、七瀬の目を見ながら、次の言葉を待つ。
そして、ちょうどゴンドラが夜空に最も近くなったところで、その言葉を七瀬が紡いだ。
七瀬: 頼りになる幼なじみであり、大好きな親友や。
○○: っ……
七瀬: 確かに、○○と出会ったのは、防衛団員としてが初めてやったけど、そこから、たくさん話をして、並んで歩いて、遠くに遊びに行ったりもして、お泊まりもして、それぞれの仕事を手伝い合ったりもして……ずっとずっと、一緒に過ごしてきて……防衛団員としての関係性よりも、ただの幼なじみ、友達としての関係性が強くなったんや。
○○: …そっか………それは……
七瀬: …
○○: 良かった……本当に良かった…
瞳に涙を溜めながら、○○は安心したようにそう言う。
○○: なぁちゃんに、ああ言われた時、僕は、これまで、なぁちゃんがずっと一緒にいてくれたのは、友達として仲良くなったからじゃなくて、僕の護衛だったから……ってことは、仲良くなれたって思ってたのは僕だけで、なぁちゃんは別にそうじゃなかったのか、って思って……正直、悲しかったんだ。
七瀬: ごめん…
○○: でも、今、なぁちゃんの本当の気持ちを聞けて良かった。ちゃんと、仲良くなれてたんだって。仲良しで頼りになって、大好きな幼なじみだと思っていたのは僕だけじゃなくて、なぁちゃんもそう思ってたんだって、知れて……安心したよ笑
七瀬: うん…
○○: ……これからも、これまで通り、仲良くしてくれる?
この1ヶ月半の間、ずっと感じていた悲しさや寂しさ、不安といった負の感情を洗い流すかのように、○○は希望を持って尋ねる。
それを受けた七瀬は…
七瀬: もちろん。これからも仲良くしよう笑
そう笑顔で答えたのだった。
ナイトパレード開始直前
○○: う〜ん……まぁ、ギリギリ見えるか。なぁちゃんは?
七瀬: 何とか、人と人の隙間から、って感じやな。でも、十分や。
○○: なら良かった。
無事、仲直りをして、観覧車を降りた○○と七瀬は、多くの人が並んでいる後ろに立って、パレードの開始を待っていた。
○○: …あ、1つ聞きたかったんだけどさ。
七瀬: なに?
○○: なぁちゃんと祐希の出身というか、なぁちゃんは関西弁で、祐希は怒った時にだけ福岡弁が出るじゃん。アレは何でなの?ずっと気になってたけど、聞くに聞けなくてさ。
七瀬: あぁ、それは……まぁ、防衛団の家系やから、かな。ななと祐希は小さい頃に育った場所が違うんよ。
○○: なぁちゃんは関西で、祐希は福岡ってことだよね?
七瀬: そう。防衛団はな、女性の団員が妊娠したら、ここ…防衛団が守っているエリアから、遠く離れた場所で、出産から子供が小学校に入学する前まで過ごすっていう制度があんねん。
○○: そんな制度が…
七瀬: これは団員とその子供を守るための制度や。防衛団は長らく色んな敵対組織と争ってるせいで、エリア内で育児をするっていうのは、かなりリスクが高い。敵に顔バレしとる団員は特にな。それで言うと、ななのお母さんは戦闘部やから、まさにその顔バレしまくっとる団員なんよ。
○○: それで、なぁちゃんと祐希のお母さんは、ここから離れた場所……関西でなぁちゃんを産んで…
七瀬: いや、ななが産まれたのは福岡。
○○: え、そうなの?
七瀬: うん。祐希が産まれるまでは、ななも福岡でお母さんと一緒に暮らしとったんよ。あ、お父さんは仕事を継続しとっから、ななも祐希も小さい頃は、あんまり会ったことなかったで。
○○: へぇ……で、祐希が産まれるまでは、ってことは、祐希が産まれた後に、なぁちゃんは関西に?
七瀬: 関西というか大阪やな。お母さんの実家で育てられたんよ。
○○: なんでまたそんな風に……だって、お母さんは祐希を産んで育てなきゃだから、福岡に残って、お父さんはこのエリアで防衛団として動いてるんだから、なぁちゃん1人で、ってことでしょ?
七瀬: うん。なんや、おばあちゃんも元は防衛団員、しかもゴリゴリの武闘派やったらしくてな。それが中々厳しい人で、自分の娘がちゃんと子供を育てられるわけがない!とか言って、ななを無理やり連れて行ったみたいなんや。その時はまだ、ななも1歳やから記憶はないけど。
○○: それは…ヒドい……いや……
七瀬: 笑、ありがとう。でも、今になって考えれば、おばあちゃんとおじいちゃんの元で、防衛団員としての色んなことを叩き込まれながら育てられたからこそ、こうやって、○○の護衛に任命されて、ずっと一緒にいれて、仲良くなれたんやで。
○○: そっ…か………じゃあ、つまり、なぁちゃんが小学校に入学するぐらいまでは、なぁちゃんは大阪で、母方の祖父母と、祐希は福岡でお母さんと暮らしてたから、なぁちゃんは関西弁で、祐希は福岡弁ってことね。
七瀬: そういうこと。ななの記憶にある中で、最初の祐希との出会いは、小学校に入学する直前。やっと家族4人が、あの家で一緒に暮らせるようになって、みんなが引っ越してきた時や。
○○: そうだったんだ…
七瀬: で、みんながあの家で暮らすようになって、1年が経った後、祐希がななと同じ小学校に入学するタイミングで、○○と出会った。
○○: …笑、校門でいきなり話しかけられた時は驚いたんだからね。
七瀬: それは、入学式の前で緊張しとるのもあったやろ笑
○○: まぁね笑。いや〜懐かしい。突然、おはようって後ろから話しかけられて、日奈子と一緒に後ろを向いたら、笑顔のなぁちゃんと、ウトウトしてる祐希がいてさ。
七瀬: あの日は、入学式やのに、祐希がずっとウトウトして、準備が進まんかったから、かなり焦ったんやで笑
○○: なんか、想像できる笑
七瀬: もう、あれから10年半とか……時が経つのは早いなぁ〜〜あんなに小さかった○○も、こんな大きくなって。
○○: 笑、それは、なぁちゃんも同じだよ。
七瀬: どうや、昔と比べて、可愛くなったか?笑
いたずらな笑顔を浮かべて、七瀬は隣に立つ○○の顔を覗き込む。
○○: っ!///……か、可愛くなったよ。
七瀬: 笑、ありがとう。あ!パレードが始まるみたいや!
照れて赤くなった○○の顔が、美しいパレードの輝きで照らされ始める。
七瀬: うわぁ……綺麗やな。な、○○!
○○: うん//
こうして、○○は目の前に見える輝きを瞳に映しながら、高まる心臓の鼓動を感じ、幸せな思い出をまた1つ、記憶に焼き付けるのだった。
祐希: ……綺麗だね。
飛鳥: うん……
祐希: ………
飛鳥: ………ねぇ、祐希。
祐希: ん?
飛鳥: ……私、決めた。
祐希: …何を?
飛鳥: 自分の気持ち。
祐希: ふ〜ん……
飛鳥: ………今日、一緒に行動して、ようやく分かったけど……
パレードを見ようと並ぶ人々から少し離れた場所、○○と七瀬が見える場所に立つ飛鳥は、隣の祐希を見る。
飛鳥: アンタもでしょ?
祐希: ……何が。
飛鳥: …いつまで様子見をするつもりなの?
祐希: ……分かんない。
飛鳥: ………後悔しないようにね。
祐希: ………あ〜お腹空いたな〜
飛鳥: …はぁ………何か買いに行くか。
祐希: うん!
ピロン
祐希: ん………あぁ笑
飛鳥: どうしたの?
祐希: 何でもない。早く行こ!
飛鳥: はいはい笑
2人の様子を観察することを辞めた飛鳥と祐希は、その場から離れ、軽く食べられるものを買い、それを食べ終わった後、2人よりも先にテーマパークを出たのだった。
to be continued