ただ守りたい… 128話
中3組が、執事&メイド喫茶に入店して40分後…
○○: お帰りなさいませ、お嬢様方。
賀喜: ○○先輩!カッコ良いです!!ね、さくちゃん!
さくら: う、うん//
○○: 笑、ありがとうございます。
執事(受付): γ席です。
○○: かしこまりました。お荷物をお持ちいたします。
賀喜: はい!
さくら: お願いします…
○○: では、ご案内しますね。
午後から演劇本番を控えた、主演の2人がお店にやって来た。
そして…
蓮加: あ、お姉ちゃん。
さくら: ん?あれ、蓮加じゃん。笑、同じタイミングで来てたんだね。
蓮加: そうみたいだね笑
料理を食べていた蓮加達の隣の席に、座ることとなった。
清宮: お久しぶりです!さくらさん!
さくら: うん。レイちゃんとあやめちゃん、久しぶり。
筒井: はい笑
賀喜: 蓮加ちゃんのお友達かな?
清宮: はい!清宮レイです!
筒井: 筒井あやめです。
賀喜: 2人も可愛いね〜私は、賀喜遥香。さくちゃんの友達。よろしく。
清宮: よろしくお願いします!!
筒井: よろしくお願いします。
賀喜: それで…
蓮加達の後ろに見える、男子2人に視線を向ける。
清宮: あ、この2人も、レイ達の友達の…
元気: "森田元気"と言います。
鴨田: 鴨田良介です。
賀喜: ふ〜ん、2人もよろしく。
元気: はい笑
さくら: (鴨田良介君って確か……あ!蓮加に告白した人か。たまに蓮加とお兄ちゃんの会話の中に出てくる子。)
賀喜: それにしても、美味しそうだね〜
清宮: はい!とっても美味しいですよ!
賀喜: ねぇ、さくちゃん。何頼む?
さくら: う〜ん……
蓮加: 残念ながら、みたらし団子はないみたいだよ笑
さくら: みたいだね…
清宮: じゃあ、オムライスとかどうです?ね、蓮加!
さくら: オムライス?
蓮加: あぁ…もう崩れちゃったけど、オムライスを頼めば、好きな文字をお兄ちゃんがケチャップで書いてくれるの。
賀喜: お、それ良いじゃん。頼んでみる?
さくら: …分かった。オムライスにする。
賀喜: OK。じゃあ、私はパンケーキで。
そうして、2人はボタンを押して、すぐにやって来た○○に料理を注文した。
15分後…
○○: お待たせしました、オムライスとパンケーキ、あとコーヒー2つです。
賀喜: ありがとうございます。
さくら: ありがと。
○○: 笑、では、オムライスに文字を書かせていただきたいんですが、何て書きますか?
さくら: じゃ、じゃあ、頑張って、でお願いします。
賀喜: 最後に、さくら、をつけてください。
さくら: え?かっきー?
○○: かしこまりました笑。が・ん・ばっ・て・さ・く・ら…はい、できました。
賀喜: 先輩上手ですね〜笑…ほら、さくちゃん。
さくら: ありがとうございます…
○○: …それでは…
清宮: あ、先輩方!言い忘れてたんですけど、ここでは、一口目だけ、あ〜んをしてもらえるんです!!
オムライスに文字を書いた後、賀喜からもさくらからも、特に何も要求がなかったため、○○は席を離れようとしたが、その前に清宮がそう言った。
賀喜: へぇ〜そうなんですか?○○先輩。
○○: はい。お嬢様方がお望みであれば。
賀喜: だってよ、さくちゃん笑
さくら: い、良いよ…
賀喜: ん?それは、どっちの意味で?笑
さくら: 別に…
賀喜: 笑、やって欲しいそうです。
さくら: っ!!!
○○: よろしいですか?さくらお嬢様。
さくら: …は、はい//
賀喜: ニヤニヤ
○○: 笑、では…どうぞ。
一口分をすくったスプーンを、さくらの口の前に出す。
さくら: ///…パクッ……モグモグ
賀喜: 笑
○○: どうですか?
さくら: お、美味しいです///
○○: 笑、それなら良かった。
賀喜: そっか、そっか、美味しいか〜…さくちゃん、顔真っ赤だよ笑
さくら: う、うるさい!//
美月や蓮加が、家で○○にあ〜んをしてもらっている姿を見て、内心羨ましく思っていたさくらの心は、この瞬間、幸せに満ち溢れていた。
○○: 遥香お嬢様は、どうされます?
賀喜: せっかくですし、私もお願いします。
○○: かしこまりました…どうぞ。
賀喜: パクッ…うん!美味しいです!
○○: 笑、良かったです。それでは、ごゆっくり…
賀喜: あ、ちょっと待ってください。
○○: はい?
賀喜: 危ない危ない、本来の目的を忘れるところだった。ほら、さくちゃん。自分の口から言って。
さくら: う、うん……お兄ちゃん、演劇頑張れるように、応援して。
○○: 笑、了解。あれだけ家で練習したさくらだから、絶対に大丈夫。だから、深呼吸をして前を向いて、頑張って。
さくら: うん!頑張る!
○○のエールに、さくらの目に火が点った。
賀喜: 笑、ありがとうございます、○○先輩。
○○: いえいえ笑。かっきーも、ロミオ役頑張ってね。
賀喜: はい!
○○: あ、美月にも言ってもらおうか。
賀喜: え?
待機場所にいる美月を、手招きして呼ぶ。
美月: 皆さん、どうも♡
賀喜: 美月先輩!
○○: 美月からも、さくらとかっきーを応援してあげて。
美月: 笑、任せて。さくら、かっきー、午後の演劇を頑張れるように、パワーをあげる!頑張れ〜萌え萌えキュン!♡
賀喜: あ、ありがとうございます!!
さくら: 笑、ありがとう。お姉ちゃん。
ニャンニャン
美月: じゃあ、失礼します♡
仕事人である美月は、自分を呼ぶ音が聞こえた瞬間に、笑顔でお辞儀をして、他の席に向かった。
そんな一連の様子を隣の席で見ていた面々は…
清宮: なんかすごいね、蓮加のお姉さん。
蓮加: あの美月お姉ちゃんが、メイドをやると、あんな感じになるんだ…
筒井: もはや、プロだね。
鴨田: …
元気: おい、良介。なに惚けてるんだ?笑
鴨田: っ!あ、いや…
元気: まさか、蓮加さんじゃなく、そのお姉さん達に見惚れてたとか?笑。まぁ、めちゃくちゃな美人さんだもんな、お2人とも。
鴨田: そ、そんなことない!僕は、蓮加さんの方が…
蓮加: ん?蓮加がどうしたの?
鴨田: //っ!な、なんでもない!
元気: 笑
清宮: 笑…ってかさ、そろそろゲームしない?
筒井: まぁ、ある程度食べたし…
清宮: 蓮加、いける?
蓮加: うん。いけるよ。
清宮: よっしゃ!!じゃあ、早速…
筒井: 笑、エンジンかかりすぎ…いや、レイだけはスポーツカーのエンジンなのかな。
清宮: お兄さん!ゲームしたいです!
○○: 笑、かしこまりました。さくらお嬢様と遥香お嬢様は、ごゆっくりどうぞ。
賀喜: はい笑
さくら: うん。
そう言って、○○は待機場所にある箱を持ってくる。
○○: この箱の中から引いたカードに書かれているゲームを行います。僕と対決して、勝ったらこの文化祭で使えるクーポン券をゲットできます。
清宮: じゃあ、レイからやるね!
蓮加: うん。
ガサゴソ
清宮: これだ!…指スマ!!
○○: 笑、やり方は…
清宮: 分かります!
○○: では、始めます。レイお嬢様からどうぞ。
清宮: お言葉に甘えて…せーのっ3!
○○: 笑、残念。せーのー2。
清宮: Oh No!
○○: やった笑
清宮: まだまだ!せーのっ0!
○○: お、危なかった。良かった、あげといて。
清宮: クッソ〜
○○: せーのー1。
清宮: …Oh My God!負けた!!!
筒井: 笑、盛り上がり過ぎ。
賀喜: 元気だね〜
さくら: うん笑
○○: 残念ながら、クーポン券はゲットならずです。レイお嬢様。
清宮: も、もう一回しません?!
○○: すみません笑
清宮: おぉぉ!!
筒井: ほらほら、レイ。落ち着いて。私と指スマしよう。
清宮: …やる!
○○: 笑、どういう展開。
蓮加: あれは、たまに見る展開だよ。レイが誰かとのゲームに負けた時は、ああやってあやめんが同じゲームをして、負けてあげることで、レイのテンションを元に戻すの。
○○: へぇ〜でも、筒井さんが勝っちゃった場合は?
蓮加: その時は…
筒井: あ、勝っちゃった笑
清宮: ガーン
筒井: レイって、指スマ弱いんだね笑
清宮: グサッ…ズーン
蓮加: 落ち込んで、静かにはなる笑
○○: 笑、なるほど。
元気: レイさん、元気だして。
鴨田: そうだよ。
清宮: …うん…
○○: よし、次は蓮加お嬢様、やりましょう。
蓮加: はい!
ガサゴソ
蓮加: …3枚ババ抜き?
○○: あ、では、少々お待ちください。
再び待機場所に向かい、トランプを取ってくる。
蓮加: 3枚で、ババ抜きするってこと?
○○: はい。ペアになるカード2枚と、ジョーカー1枚の計3枚を使って、ババ抜きをします。
筒井: あぁ、普通のババ抜きの最後ら辺で、よく見るヤツか。
○○: 正解です、あやめお嬢様笑
筒井: やった笑
蓮加: …お兄ちゃん!早くやろ!
○○: 笑、かしこまりました。蓮加お嬢様はカードを1枚持って、僕が持つ2枚のカードのうち、1枚を引いてください。
蓮加:うん!
賀喜: (蓮加ちゃんは、筒井あやめちゃんに対抗意識を燃やしてるっぽいね…妹ポジションの?いや、○○先輩の妹は、さくちゃんと蓮加ちゃんだけなんだから、対抗意識を燃やす必要はないんだけど……笑、美月先輩と同じような嫉妬深さを、蓮加ちゃんも持ってるのかな。)
さくら: モグモグ(レイちゃん、面白い子だな〜)
○○: では、どうぞ。
蓮加: う〜ん、どっちだろう……こっち?それとも、こっち?
○○の顔を確認しながら、どちらのカードを取るか悩む蓮加。
○○: 笑
それに対して、○○は笑顔から表情を変えない。
蓮加: …じゃあ、こっち!
○○: 残念笑
蓮加: あぁ〜ジョーカーだ〜
○○: さぁ、シャッフルして。
蓮加: うん!……はい!どっちでしょう!
○○: そうだな〜こっち?
蓮加: ニヤニヤ
○○: それとも、こっち?
蓮加: ウルウル
○○: そっか…
え、いや、分かりやす過ぎない?!
絶対に、左がジョーカーじゃん。
○○: こっち。
蓮加: ウルウル
○○: こっち?
蓮加: ニヤニヤ
こんなに、蓮加って顔に出やすかったんだ。
元々、表情豊かではあったけど…
知らなかったな。
じゃあ、ジョーカーじゃない方を…
そう思って、○○が右側のカードの上に手を持って行くと…
蓮加: ウルウル…お兄ちゃん?
○○: っ!!
キラキラ光線を放たれる。
そ、そんな顔をしないでくれ!蓮加!
このカードを引きたくなくなってしまう!
あ、やば、体が勝手に…
蓮加: …ニヤッ
○○: く、クソ…
キラキラ光線にやられた○○は、ジョーカーの方を自然と引いてしまう。
蓮加: お兄ちゃん、残念でした!
○○: …よし、次だ次……はい!
蓮加: う〜ん…こっち!……あぁ、ジョーカーだ…
○○: うん、ここまでは良いんだ、ここまでは…
蓮加: はい、どうぞ!
再び、蓮加が持つ2枚のカードから、○○が1枚引く展開に。
○○: ふぅ……
蓮加: ニヤニヤ
○○: …
蓮加: ウルウル
○○: ふぅ……
蓮加: ウルウル
○○: …クッ
蓮加: また残念〜
というやり取りを数回繰り返し…
○○: …
蓮加: こっちだ!……やった!!蓮加の勝ち!!
○○: …負けた…うん、完敗だよ、蓮加。
可愛い妹には自然と負けてしまう○○であった。
賀喜: いや〜なんか改めて、蓮加ちゃんも美月先輩の妹なんだって、再確認できたよ笑
さくら: だね〜パクッ
賀喜: 小悪魔の血筋、恐るべし。
さくら: それだと、さくも小悪魔みたいじゃん。
賀喜: え?さくちゃんも小悪魔じゃん。
さくら: え?さく、小悪魔?
賀喜: うん。
さくら: そうだったんだ……パクッ…モグモグ
筒井: 素なのか演技なのか…
清宮: 最初、ニヤッてしてたよ!
筒井: なら演技?
清宮: う〜ん、半々ってとこじゃない?
筒井: 半々か〜
元気: ○○さんも、妹には弱いんだな笑
鴨田: 正直、僕は、○○さんの立場だったら、気絶してるね。
元気: 笑、知ってる。
15分後…
○○: それでは、いってらっしゃいませ、お嬢様方、ご主人様方。
清宮: いってきます!!
筒井: 笑、ありがとうございました。
蓮加: お兄ちゃん頑張ってね〜!
元気: 頑張ってください!
○○: うん笑…あ、良介君。
鴨田: え?はい…
5人がお店を出ようとした時に、鴨田を呼び止める。
○○: 聞いてた通り、蓮加と仲良くできてそうで安心したよボソッ笑
鴨田: 蓮加さんが優しいですからボソッ笑
○○: そっか…これからも、頑張ってねボソッ
鴨田: はい!
○○: 笑、じゃ、いってらっしゃいませ。
鴨田: いってきます!
と、○○と少し話した後、先に行っていた4人に追いつく。
蓮加: ねぇ、良介。お兄ちゃんと何話してたの?
鴨田: あ、えーっと、そう、おすすめのお店を聞いてたんだ!
蓮加: へぇ〜
清宮: じゃあ、そこに行ってみようよ!
筒井: そうだね〜(良介が誤魔化したってことは、蓮加に関することだったのかな。)
元気: うん。(もうちょっと自然と誤魔化せたら、文句なしだったのにな笑)
清宮: どこのお店をおすすめされたの?!
鴨田: えっとね…(思い出せ、僕!さっき、元気と見てた文化祭のマップを……)あ!お化け屋敷!
清宮: お化け屋敷?!
鴨田: うん。お化け屋敷がおすすめだって言ってた。
清宮: 楽しそうだね!
蓮加: お化け屋敷か〜良いじゃん、行ってみようよ。
筒井: どこにあるの?
鴨田: それはね…チラッ
元気: 笑、はいはい…っと…
助けを求める視線を鴨田から受け取った元気は、ルーズリーフを開き、マップを確認する。
元気: 特別教室校舎の3階だって。
清宮: 特別教室校舎…あ!あっちだって!
すぐに、清宮が案内表示を見つける。
筒井: じゃあ、行こうか。
鴨田: うん!
蓮加: そんなに楽しみなの?笑
鴨田: ま、まぁね笑
清宮: お化け屋敷、どんな感じなんだろうな〜!
元気: お化け屋敷ね〜笑
筒井: どうしたの?
元気: いや、お化け屋敷を提案した良介自身がさ笑
筒井: …まさか笑
特別教室校舎3階
お化け屋敷
「ヴァァァアアア!!!」
鴨田: ひぎゃぁぁああ!!!
蓮加: ちょっと、良介笑。しっかりして。
鴨田: ご、ごめん…怖くて…
蓮加: しょうがないな〜笑。ちゃんとついてくるんだよ。
鴨田: う、うん…頼りにしてます…
蓮加: はーい笑
「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」
鴨田: ぎゃああああ!!!
蓮加: 笑
そんな、鴨田と蓮加ペアの後ろの方では…
元気: あ、また、良介の悲鳴だ笑
筒井: まさか、良介がお化け苦手で、ビビりだとは…
元気: 多分、自分がお化け屋敷苦手だから、僕とマップを見た時に、覚えてたんだと思う。
筒井: なるほどね〜笑
元気: 蓮加さんとペアにできたのは良かったものの、呆れられないかな。
筒井: う〜ん、大丈夫だと思うよ。
元気: …ま、あやめさんがそう言うなら、大丈夫なんだろうね笑
筒井: ちょっと笑
清宮: いやいやいや!なんで2人は、そんな平然といられるの?!!
「ウァァアア!!」
清宮: ひゃっ!!
筒井: ニコニコ
元気: メイクがリアルだ。
清宮: 2人ともおかしいよ〜〜!!!
10分後…
清宮: はぁ〜怖かった〜〜
蓮加: あ、3人とも出てきた。
筒井: 無事?笑
蓮加: 安否確認どうも笑
元気: えっと、良介は……あ笑
鴨田: チーン
蓮加: 出てきた瞬間、椅子に座って、ぐったりしちゃった笑
清宮: レイも座る……チーン
筒井: 笑、2人揃って。
元気: ごめんね、良介が迷惑かけて。
蓮加: 笑、全然。むしろ楽しかったよ。
元気: それなら良かった。
筒井: 言った通りでしょ?笑
元気: うん笑
蓮加: それに、知り合いの先輩もいて、なんか楽しかった。
筒井: 知り合いの先輩?
蓮加: うん。お兄ちゃんと美月お姉ちゃんのお友達で、梅澤美波さんって先輩がいるんだけど…ほら、途中でさ、やけに圧の強いお化けいなかった?
筒井: 圧の強いお化け…
元気: う〜ん…
筒井 元気: あ、あの人か。
すぐに2人の頭の中に、同じお化けが浮かび上がった。
蓮加: 笑、思わず笑っちゃったよ。
筒井: そうだったんだ。蓮加の知り合いの人だったんだね、あのお化けさん。
蓮加: うん。梅澤さんにも会えたし、あとは、美佑さんと瑠奈さんにも会いたいな〜
筒井: その人達も知り合い?
蓮加: 同士。
筒井: 同士?なにそれ笑
蓮加: まぁ、友達だよ。
筒井: ふ〜ん。
元気: その2人の先輩は、どこにいそうとか分からないの?
蓮加: 連絡取っても良いけど、ほら、今、忙しかったらアレじゃん。
筒井: 確かにね。
蓮加: ってことで、それは置いといて、次どうする?
筒井: 笑、そろそろ12時になるし…
元気: 蓮加さんのお姉さんの演劇が、お昼にあるんだよね?
蓮加: うん。ちょっとルーズリーフ見せて。
元気: OK…はい。
蓮加: えっと…あ、あった…お姉ちゃんの劇は13時から。
筒井: ざっと1時間か。どこかでお昼ご飯食べても良いんだけど、さっき食べたもんね。
蓮加: 確かに。
元気: あ、ごめん。僕はお腹空いてる。
蓮加: 笑、フライドポテトしか食べてないもんね。元気と良介は。
元気: うん。だから、良介も元に戻ればお腹空いてると思う。
筒井: なら、食べ歩きできるやつを買うか、お店に入るか…
元気: 僕としては、ちょっと気になってるお店があってね…ほら、ここ。粉物ランドってとこ。
蓮加: 粉物ランド?
元気: お好み焼きとかたこ焼きから、パンケーキまで、とにかく色んな粉物を食べれるお店らしいんだよ。
蓮加: へぇ〜うわ、写真のたこ焼き美味しそう!
筒井: …あ、写真見てたらお腹空いてきちゃった笑
元気: ここ、行かない?
筒井: 良いよ、行こう。
蓮加: 蓮加も賛成!
元気: 笑、ありがと。
筒井: よし、なら、2人を起こして……教室校舎に戻って、3階か。
蓮加: はい!2人とも起きて!
清宮: う、う〜ん…あれ、ここは…
鴨田: チーン
蓮加: レイは起きたけど、良介が起きないんだけど笑
筒井: じゃあ、耳元で名前呼んであげて笑
蓮加: え〜笑……良介、起きてボソッ
鴨田: っ!!はい!!
蓮加: うわぁっ!
思ってた以上のリアクションだっため、蓮加はすごく驚いた。
元気: 笑、おいおい。
筒井: 素直だね〜笑
蓮加: ちょっと、驚かさないで笑
鴨田: え?ご、ごめん!
元気: 良介、起こしてくれた蓮加さんに、お礼言っときなよ笑
鴨田: う、うん。ありがとうございます。
蓮加: 笑、いえいえ。
筒井: さぁ、粉物ランドに行くよ。
清宮: 粉物ランド……遊園地?!
筒井: 違う。ご飯屋さんだよ。
清宮: そうなんだ。名前からして美味しそうだね!
蓮加: うん。
清宮: じゃあ、レッツゴー!!
そう言って、元気よく清宮が歩き出し、筒井と蓮加も笑いながら、その後ろについて行った。
元気: ほら、良介行くぞ。
鴨田: うん!
こうして、中3組の5人は、お昼ご飯を食べに向かった。
to be continued