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ただ守りたい… 189話

歓楽街



○○: ……



春休み中の風紀委員の見回りで、歓楽街に来た○○。


アンチの暗躍で、歓楽街にはディスオルという違法ドラッグが広まっている、という情報を得ている○○は、周りを警戒しながら、歓楽街の中を歩く。



○○: まぁまぁ人もいるし、アンチの構成員をピンポイントで見つけるのは難しいか…



以前、七瀬と共に昼の歓楽街に来た時と同じように、多くの観光客達が食べ歩きを楽しんでいる光景を見て、○○は言う。



○○: ……にしても、ちょっと目立ってるのかな……チラチラと視線を感じる。



と、○○が言うように、確かに○○は周りの観光客からのチラチラとした視線を集めていた。

それはおそらく、道の真ん中を、左右を見回しながら、かつ、こんな日中に制服を着た学生が歩いているからだろう。


そう考えて、○○はその視線を気にせずに歩いて行く。



○○: この道を真っ直ぐに行くと……あぁ、あそこだ。前になぁちゃんと話した、あの公園の前に出るっぽい。



携帯のマップを見て、現在地と歩いている道の先を確認する。



○○: ってことは……この辺からが、飲み屋通りなのかな。



両側に見える店に、まだシャッターが閉まっている店が増えてきたのを見て、そう呟く。



○○: じゃあ、夜になったら、逆にさっきまでの通りが静かになって、この今は静かな通りが、騒がしくなるんだ。



開いていない店が増えてくるのに比例するように、段々と周りを歩く人が少なくなっている通り。


そこを○○が、警戒しながら歩いていると…



○○: ん?



通りの先から、複数人の男達が歩いてくるのが見える。



○○: ……なんか、雰囲気が…



これまでに見ていた、観光客や店の人とは、完全に違う、どこか怖い雰囲気を漂わせている男達を見て、○○の警戒心が最大限まで高まった。



○○: 一応、森田さん達に…



前方に気を集中させつつ、少し歩くペースを緩め、片手で携帯を操作する。


すると…



男1: おい!お前!



まだ距離がある状態で、5人の男の先頭にいる男が、そう呼びかける。



○○: っ……キョロキョロ



自分を呼んでいるわけではない可能性を考えて、周りを見回してみるが…



男1: いや、お前だよ。そこの、乃木高の制服を着て、風紀委員の腕章をつけているお前。


○○: ……



確実に、自分のことを指している言葉を並べられ、○○は男達に向き直り、言葉を返した。



○○: 何の用ですか?


男1: いや、ちょっと俺らの憂さ晴らしに付き合って欲しくてよ。


○○: 憂さ晴らし?


男1: あぁw、この前のお前らんとこの文化祭で、俺らの仲間がやられちまってよ。ずっとモヤモヤしてたんだ。



話しているのは、先頭の男だけだが、後ろの男達も、こちらを睨みつけていることから、全員が同じ気持ちでいることを、○○は確信した。



○○: ……ということは、あなた達はアンチですね。


男1: …ふっw、乃木高の風紀委員に、今更隠してもしゃあないか。どうせ、警察から情報が行ってるんだろうし。そうだ。俺らはアンチ。



横に両手を広げつつ、男は笑う。



男1: ってことで、ボコボコにされてくれw


○○: ……



目の前の男達から、戦闘意志を感じ、○○も戦闘準備を行う。





カチ





○○: もう、戦いは避けられないようだから、付き合ってやるよ。



異能力「解放」を使用した○○から、強いプレッシャーが放たれる。



男1: っ!!!


男2: チッ…なんだこの圧は…


男3: おい、ビビってんじゃねぇよ!やるぞ!!



しかし、男達は心を奮い立たせて、地面を蹴り、○○はそれを迎え撃つ。



男1: おらっ!!



顔目掛けて伸びてきた拳を、右頬スレスレで回避。

それと同時に、外側から右拳を男1の顔に当てる。



ボコッ!!


男1: ブハッ……くっ!この!!


男2: 喰らえや!!



頬を拳で撃ち抜かれたが、まだ諦めていない男1と、右側から突っ込んできた男2の拳を、○○は軽く弾き…



○○: ふっ!


ドンッ!!!


男1: グハッ!!!



正面の男1の腹に、蹴りを一発。


そして、男2にも素早く蹴りを入れて、一歩深いところに蹴り足を着地させ、距離を縮め…



男2: くそっ…


○○: ……


バコッ!


男2: カハッ……



裏拳で、顎を弾き、意識を刈り取った。



○○: ふぅ…



未だに、足を動かしていない残り3人を、視界に入れつつ、ひと息をつき、再び、地面を蹴ろうとしたところで…



上位: おいおい、どんな状況だよ、これw


○○: っ!!お前は…



先日、追跡を失敗してしまった、阿墨と電話をしていたらしきアンチの構成員が、後ろに10人ほどの強面の男達を引き連れて来た。



上位: あぁ?なんだよ。


○○: …上位…だな。


上位: おまっ……何故それを……


○○: 今度こそ逃がさない。



たとえ乃木高の風紀委員だとしても、知るはずのないことを言われ、動揺する上位構成員と、その後ろでいきり立っている男達を前に、○○は鋭い眼光を飛ばし、構え直す。



森田: 坊ちゃん!!


東口: 加勢するっす!!



そこに、近くで護衛をしていた森田と東口も合流し、アンチの上位構成員とその部下の中位構成員6人、下位構成員7人と、○○達3人が向かい合い、戦いが始まった。



上位: お前ら、やるぞ!!


中位1: うぉぉ!!!


中位2: やれやれ!!



○○の前で構える上位の横から、中位達が飛び出す。



森田: ソイツは任せましたよ、坊ちゃん。


東口: 他の雑魚は俺らに任せるっす!


○○: おう。



短いやり取りで、それぞれの役割を決め、3人は動き出す。



森田: ふんっ!!


ドッ!!


中位1: グアッ



素早く横に回避し、走り込んできた中位1の顔に一発。

その顔を掴み、下に引き寄せると同時に、腹に膝蹴りを入れ、真横に来た背中を肘で突き、倒す。



中位2: おらぁ!


森田: っ…



横から接近してきた中位2の拳を、左腕で受け止め、右手で掴み、左手を添えて、地面に投げ付ける。



ドタンッ!!


中位2: ガハッ!!!


森田: ほら、もっと来いよ!!



○○達3人を囲むように陣取り始めたアンチの構成員達に、森田は挑発をかけ、○○が上位との戦闘に集中できるようにする。



東口: そうだ!来いや来いやぁぁああ!!



その森田の挑発に合わせ、東口も声を上げ、周りの構成員達を手当り次第に殴っていく。



下位1: ブフッ



左ジャブと右ストレートを、それぞれ下位構成員の顔と腹に撃ち込み、肩で押して地面に倒し、次に左側から向かって来ていた中位3へ、腰を回して右拳を伸ばす。



中位3: っ!!


パシッ


中位3: ふっw、掴まえ…


東口: 知るか!!


ダンッダンッダンッ!



咄嗟にその拳を掴み、笑みを浮かべた中位3の顔に、左ジャブを3発連続でお見舞する。


そして、もう一度、右拳を引き絞り、中位3を殴り飛ばした。



東口: うっし……さてさて次次!!




と、順調に森田と東口が、中位構成員と下位構成員の数を減らしていく間、○○は上位と拳を交わす。



上位: くっそ…


ブンッ!!


○○: …



上位の橫振りを、鼻先スレスレで避ける。



上位: なぜ当たらんっ!!


ビュンッ!!


○○: ……



腕を振った反動をそのままに、軸足を回転させた後ろ回し蹴りを、○○はまた、鼻先スレスレで避ける。



○○: 遅いからだよ。


上位: なっ…ふざけんな!!!



激高しながら、上位は、右拳を○○の顔目掛けて放つが…



○○: ……


パシッ



簡単に拳を掴まれてしまう。



上位: くっ…はな…


○○: ふんっ!



右足を一歩踏み出し、上位の胸に右の掌底を突き出す。



○○: いくぞ。



後方に飛ばされた上位と、○○の距離は、およそ5m。


○○は構えをとる。



一瞬の静寂の後…




ダダンッ!!




上位: っ!!!!!



目で捉えられない速度の蹴りが、上位の腹を撃ち抜いた。



ドンッ!!!!!



上位: グハッッ!!!



まともに○○の必殺技「瞬烈閃」を喰らった上位は、さらに後方に吹き飛ばされ、地面に背中をつけた。



○○: ふぅ……



上位が倒れたままなことを確認し、○○は周りの構成員達に目を向ける。



森田: おりゃっ!!


ボコッ!!


中位4: ガハッ……



自分の近くにいた構成員の最後の一人に、強烈なボディブローをぶち込んだ森田。



東口: ラストぉぉお!!!


中位5: っ!!!



渾身のクロスカウンターで、同じく最後の一人を片付けた東口。


そんな2人の様子を見て、○○は言う。



○○: これで終わりか。


森田: ですね。じゃ、俺らはまた離れさせてもらいます。おそらく、警察がもう近くに来てると思うんで。


○○: あぁ。適当に誤魔化しとく。


森田: お願いします。ブクロ、行くぞ!


東口: 了解!では!坊ちゃん!



そうして、アンチの構成員達を全員倒したことを確認すると、森田と東口はすぐさまその場を離れて行った。



○○: ……




カチ





○○: …まさか、アンチ側から絡まれるとは思ってなかった。



「解放」を切り、改めて予想外の展開に驚いていると、携帯の通知音が鳴る。



ピピ



○○: ん?



ポケットから携帯を取り出し、届いたメッセージを確認すると、それは生田からのメッセージだった。



生田 M: カッコよかったよ!あと、もうすぐで警察が到着するから。ちなみに、その警察は防衛団のことも知ってる警察だから、事情を察してくれると思う。安心して。



というメッセージを読み、防衛団のことを知っている警察とは…と考え始めたところで、生田が言ったように、すぐに警察の姿が見えた。



角田: おーい!そこの……って、○○じゃないか!!


○○: あれ、角田さんじゃないですか?!



そう、生田が言っていた、防衛団のことを知っている警察とは、日奈子の父…悟志の部下である角田だった。



警察1: え、知り合いですか?


角田: あぁ。乃木高の風紀委員で顔馴染みだ。だから、その伸びてるヤツらを全員捕まえろ。


警察1: あ、はい!


警察2: 分かった!



角田の指示で、警察達がアンチの構成員達を拘束し始める。



○○: えっと、風紀委員の見回り中に絡まれてしまって、向こうが殴りかかってきたので、対処しました。


角田: 笑、通報とはちょろっとだけ違うが、まぁアレだろ?


○○: はい。既に離れました。


角田: コイツらは…アレ?


○○: そうです。



事情を完全に把握している者同士、すぐに話が進んで行く。



○○: 向こうのあの、うつ伏せで倒れてヤツは、上です。


角田: え、マジかよ。お前、強くなったな!


ガシッ



肩をがっしりと掴み、大きく笑いながら角田は言う。



○○: まぁ……頑張りました笑


角田: そうか。頼もしい限りだ笑


○○: あの……角田さんがここにいるってことは、歓楽街で捜査をしてた感じですか?


角田: その感じだと、ちゃんと聞いてるみたいだな。ってか、風紀委員会にも伝えてたし、あっちにも伝えてるし、当然か。


○○: はい。それで…



周りに会話が聞こえないようにと、できるだけ声のボリュームを落として、○○は聞く。



角田: ○○の言う通り、俺は歓楽街でディスオルの売人達を探していた。


○○: やっぱり……何か進展は…


角田: 残念ながらまだだ。アイツらのしっぽすら捕まえられていなかったんだが……笑、○○の大手柄だな。



拘束されたアンチの構成員達を見た後、角田は○○を見て笑う。



○○: 情報を引き出してくださいね。


角田: 任せろ笑


○○: では、僕はそろそろ行きます。


角田: 分かった。頑張れよ〜



と、手を振る角田に背中を向けて、○○は歩き出したのだが…



○○: っ!



何かを思い出し、すぐに戻ってくる。



角田: おっと、どうしたんだ?


○○: いや、一応言っておこうと思いまして…



角田の耳元に口を近づけて、コソコソと話す。



○○: 新しい風紀委員長は、もしかしたら、警察からすると、ちょっとアレかもしれませんけど、根は真面目で熱心なヤツなんで、引き続き、情報提供をお願いしますね。


角田: 笑、心配しなくてもそのつもりだぞ。


○○: それなら良かったです。じゃ、また。


角田: おう!



こうして、最後に角田に乃木高風紀委員会と警察の関係維持を頼み、○○は見回りを再開したのだった。





一方その頃…


商店街通り



奈々未: まさか、あんなピンポイントに苺だけがなくなるとは……まぁ、旬だし、仕方ないか。



今日もカフェBINGO!で、店長と共に仕事をしていた奈々未。

店長に、残りが少なくなった苺の買い出しを頼まれて、急ぎで商店街通りにやって来ていた。



奈々未: えっと、八百屋さんは……



と、カフェBINGO!の制服のまま、八百屋を目指して歩いていると…



??: …


奈々未: っ…



白のメッシュが入った黒髪の男とすれ違う。



奈々未: ねぇ。


??: ん?



目を見開くと共に、すぐに声をかけ、その男も立ち止まった。



奈々未: あんた……翼でしょ。


翼: …よく分かったね、奈々未w



お互いに振り返る。


そして、奈々未は翼を睨みつけ、翼は奈々未を見て笑った。



奈々未: 当たり前でしょ。ずっと、あんたを探してたんだから。


翼: ふ〜んw。喜んで良いものなのか、悪いものなのか。どちらにせよ、僕は奈々未とは会いたくなかったな。


奈々未: ……


翼: だって、心を読まれちゃうしw



自分の胸に手を当てながら、翼は言う。



奈々未: 笑、あんたの心なんて読みたくないわよ。でも、親友のためなら、いくらでも読み取ってやる。


翼: ww、まだ仲良しなんだ。麻衣と。


奈々未: ……そうよ。あんたが傷つけて突き放した、麻衣とはまだ仲良しよ。


翼: 随分と嫌な言い方するねw



未だに鋭い眼光を飛ばし、威圧をかけ続ける奈々未相手に、翼は変わらず薄ら笑いを浮かべる。



奈々未: あの時から、どこでなにをしてたわけ?そんなナリになってるんだから、ろくな事はしてないんでしょうけど。


翼: あれ、風紀委員長が人を見た目で判断して良いのかな?w


奈々未: そんなのどうでも良いから、答えなさい。


翼: う〜ん……まさか、僕の心が読めなくなっちゃった?



顔に貼り付けた笑顔をそのままに、翼は奈々未に顔を近づける。



翼: 僕は今、これまでに何をしていたのかを考えているんだけど、わざわざそれを聞くってことは、そういうことだよねw


奈々未: ……


翼: ま、それなら奈々未を気にすることもないか。何気に、こっちに戻るって決まってから、ずっと警戒してたんだよ。


奈々未: ……麻衣は。麻衣のことは…


翼: それこそ、もうどうでも良いことだね。今の僕には……ってか、あの時…僕が乃木高を退学した時にも言ったじゃん。僕に、麻衣は必要ないって。


奈々未: ほんっと、あんたは……



さらに深まった怒りが、奈々未の瞳に宿る。



翼: おおっと、怖い怖いw。そんな怖い元風紀委員長さんからは、さっさと逃げようかな。



そう言って、翼は奈々未に背を向ける。



奈々未: ちょっ、待ちな…


翼: ひとつ言えることは……人は変わるものだよ。



とだけ言い残して、翼は奈々未の前から姿を消したのだった。



奈々未: っ…翼!!!……くそっ…



矛先を失った怒りを、拳を握る力に込め…



奈々未: ……ふぅ………



冷静さを取り戻そうと、その怒りを心の中に押し込んだ。



奈々未: ……さて、どうするべきかな。



次に、奈々未は携帯を取り出し、麻衣へのメッセージ欄を眺める。



奈々未: …いや………苺を早く買っていこう。



しかし、すぐに携帯をしまって、八百屋へと再び歩き出したのだった。





カフェBINGO!


ガチャ



奈々未: 戻りました。


店長: あ、橋本さん。苺あった?


奈々未: はい。商店街の八百屋で買ってきましたよ。



店に入ると、すぐにキッチンに行き、店長が作業をしている後ろの机に、買ってきた苺のパックを並べる。



店長: ありがとう。


奈々未: はい。では、すぐにホールに入ります。


店長: ……うん、それはそうしてもらいたいんだけど……



奈々未の表情を見て、店長は言葉を続ける。



店長: …何かあった?


奈々未: ……いえ。何もないですよ笑



そう笑顔で言って、店長の心配そうな視線を背中に受けながら、奈々未はホールへと歩いて行った。






アンチ東京拠点



阿墨: んで、進捗は?



向かい合ったソファの、目の前に座る黎田に阿墨は聞く。



黎田: はい。ディスオルの存在は、警察にもおそらく防衛団にも明るみになりましたが、歓楽街とオフィス街へのディスオルの流通は順調に進んでいます。


阿墨: そっか。


黎田: ただ、つい先程、歓楽街の方で、上位が1人と、中位と下位が数人、警察に捕まりました。


阿墨: ん、防衛団じゃなくて警察にか?


黎田: そうです。その現場を遠くから様子見していた下位構成員の話によると、どうやらその上位の部下の1人が、乃木高の風紀委員に殴りかかり、その結果、上位が率いていたグループと、駆けつけた大人2人と風紀委員の計3人が戦い…


阿墨: 見事に、こっちのグループが負けちゃったってことか。


黎田: あっという間だったみたいですよ。うちの構成員が全員倒れると、すぐに大人2人は去って行き、風紀委員が1人残ったところに、警察が来た、とのことです。


阿墨: ふ〜ん…



黎田の報告を聞いて、阿墨は考える。



阿墨: …もしかして、その風紀委員ってアイツかな?



去年の末頃に戦った、乃木高の風紀委員の顔を思い浮かべながら、阿墨は言う。



黎田: その可能性は高そうですよね。そして、駆けつけた大人というのは、警察が来る前に去ったということから、防衛団員かもしれないです。


阿墨: うん………って、もし、それが正しかったら、アイツは、防衛団との関わりがあるってことだろ?


黎田: そうなりますね。


阿墨: じゃあ、アイツは俺らが探している深川○○なんじゃ…



2人は、1つの仮説を共有する。



黎田: っ!…確かに、ありえますね。


阿墨: 確かめないと。


黎田: どうします?


阿墨: おそらく、今回、うちの構成員と戦ったことで、本格的に歓楽街を怪しんだだろうから、またアイツは歓楽街に来るに違いない。


黎田: ってことは、行くんですか?歓楽街に。


阿墨: あぁ。オフィス街の方は任せたぞ。


黎田: はい。



その返事を聞き、阿墨はソファから立ち上がる。



阿墨: さぁ、楽しみだなw




to be continued

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