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ただ守りたい… 文化祭編

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「ただ守りたい…」の文化祭編 107話〜140話
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2024年6月の記事一覧

ただ守りたい… 124話

ただ守りたい… 124話

○○: ふぅ…ふぅ…

美月: 待て〜!!

日奈子: ○○!!!

梅澤: 飛鳥、大丈夫か?笑

飛鳥: え、あ、うん…

ダダダダダダダダダダ

後ろに多くの人を連れながら、○○は走り続ける。

いや、マジでどうする?

こんなに後ろにいたら、余計に目立ってどんどん人が増えてくぞ。

さすがに、完全に囲まれたら逃げようがないから、人が集まり過ぎるのはな…

と、考えつつ、ど

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ただ守りたい… 125話

ただ守りたい… 125話

特別教室校舎屋上

「ああああ!!!!!!!」

○○の右手にあった赤い宝石が空を飛び、屋上から落ちて行った。

日奈子: エヘヘ、みんな、ごめん。

飛鳥: …

美月: …

○○: みんな、怪我はない…ね。日奈子、危ないから、今さっきのはダメだよ。

日奈子: ごめんなさい…

理々杏: 僕もごめん。

紗耶: あ、あの、紗耶もすみませんでした。

珠美: ごめんなさい!

○○: 笑、良い

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ただ守りたい… 126話

ただ守りたい… 126話

文化祭3日目最終日

7時頃

生徒会会議室

登校している生徒が、まだ全然いない頃、生徒会室の隣の会議室に、生徒会役員と各委員長達が集まっていた。

桜井: さ、昨日までの報告と、今日のことを話すよ。

若月: 笑、緩くない?

桜井: いや、こんなもんでしょ。ね?万理華。

万理華: まぁ、そんなに気を張る必要はないよね。

七瀬: 笑、若が気張り過ぎなんよ。

樋口: うんうん笑。もっとリラ

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ただ守りたい… 127話

ただ守りたい… 127話

10時頃

乃木高正門受付付近

清宮: さぁ、レッツゴー!!

筒井: はしゃぎ過ぎ、レイ。恥ずかしいじゃん。

清宮: え〜でも、もう楽しいんだもん!!

筒井: それは分かるけどさ〜

蓮加: 笑、何気にあやめんも、楽しげな顔してるけど?

筒井: …そりゃだって、こんなお祭りみたいなところにいたら、そうなるよ。

清宮: だよね!!まるで、夏祭りみたい!

蓮加: いや、夏祭り以上でしょ。

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ただ守りたい… 128話

ただ守りたい… 128話

中3組が、執事&メイド喫茶に入店して40分後…

○○: お帰りなさいませ、お嬢様方。

賀喜: ○○先輩!カッコ良いです!!ね、さくちゃん!

さくら: う、うん//

○○: 笑、ありがとうございます。

執事(受付): γ席です。

○○: かしこまりました。お荷物をお持ちいたします。

賀喜: はい!

さくら: お願いします…

○○: では、ご案内しますね。

午後から演劇本番を控えた

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ただ守りたい… 129話

ただ守りたい… 129話

12時55分

第2体育館

清宮: いや〜ワクワクするね!

筒井: うん。そうだね笑

鴨田: ここ、本当に体育館?

元気: そう思うレベルで、舞台セットがすごい…

蓮加: お姉ちゃん、大丈夫かな…いや、お姉ちゃんなんだから大丈夫でしょ!

中3組の5人は、粉物ランドでお昼ご飯を食べた後、さくらと賀喜の演劇を見に、第2体育館に来て、真ん中辺りの席に座っていた。

ちなみに、他の席には…

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ただ守りたい… 130話

ただ守りたい… 130話

15時10分

生徒会室

桜井: …外、騒がしくない?

七瀬: …

灰崎: 確かにそうですね…なんか報告来てる?

大園: …いえ、来てないです。

七瀬: ちょっと確認してくるわ。

桜井: うん、お願い…

コンコン

七瀬: ん?

大園: どうぞ。

ガチャ!

若月: 失礼します!

大慌てで、若月が生徒会室に入ってくる。

桜井: そんなに慌てて…何があったの?若。

若月:

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ただ守りたい… 131話

ただ守りたい… 131話

実習校舎4階

○○: ふぅ…

黒峰: お前、さっきも聞いたが、風紀委員か?

○○: …あぁ。

黒峰: ふ〜ん、やっぱりか。

○○: 腕章はつけてないが、よく分かったな。

黒峰: まぁ、偶然かもしれないが、俺の動きを嗅ぎつけてここまでやって来たんだから、普通の生徒ってよりは、風紀委員の方が可能性は高いんじゃないかな、って思って。

○○: じゃあ、逆にお前は誰だ?

睨み合いながら会話を

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ただ守りたい… 132話

ただ守りたい… 132話

第3グラウンド

ドスンッ!

中位: グハッ…

ドサ

大我: ふぅ……状況は?!

体育委員1: はい!えっと…

体委2: こっちも終わった。あと、向こうも終わったっぽいな。

体委3: 追加で来た5人も捕縛完了!

大我: よし、ならここはもう大丈夫だな。誰か、生徒会もしくは風紀委員からメッセージを受け取ってるやつは?!

体委4: 俺が受け取ってる!

大我: なら、ここにいる体

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ただ守りたい… 133話

ただ守りたい… 133話

乃木高文化祭の最終日は、アンチの襲撃により、同時多発的にトラブルが発生した。

しかし、風紀委員やその他生徒、そしてその場に居合わせた一般の参加者達によって、少しずつではあるが、収束に向かっていく。

図書室

下位1: もう、ダラダラと文句垂れてるだけじゃ、つまらねぇ。ここにある本全部、ビリビリに破いてやるよ。

下位2: だなw

図書委員1: ちょっと!それは禁句…

下位1: あ?

鈴木

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ただ守りたい… 134話

ただ守りたい… 134話

第2グラウンド

日奈子: こんの〜やめろ〜!!

下位1: あ?ガキは黙っとけよ!!

さくら: 日奈子ちゃん!

賀喜: マズい!!

偶然、第2グラウンドで会った日奈子と賀喜、さくらの3人はトラブルに巻き込まれ、それを解決しようと日奈子が下位構成員に向かっていった瞬間、その下位が日奈子に殴り掛かる。

日奈子: うぇ?!いきなり?!!

ボコッ!!

日奈子: え?

殴られると思い、覚悟

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ただ守りたい... 135話

ただ守りたい... 135話

教室を出た春時と祐希は、○○を探していた美月、飛鳥、理々杏、紗耶、珠美、そして日奈子に、すぐ囲まれた。

春時: おぉ、日奈子も探してたんだ。

日奈子: うん!楽しそうだったから!

春時: そうか笑

美月: で、どういうことなの?

春時: どういうことって?

美月: ○○が七瀬先輩と一緒にいるってこと!

春時: 別にそのままの意味だけど…

飛鳥: それは、どっちの意味で言ってんの?っ

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ただ守りたい… 136話

ただ守りたい… 136話

翌日

病室にいる○○は、起床してすぐ、看護師が運んで来た朝食を食べ終わった後、体の調子を確認しつつ、体を動かしていた。

○○: フッ!

ビュンッ!!

う〜ん…もうちょっと蹴り出しをスムーズに…

ビュンッ!!

お、良い感じ。

いや〜広い病室で良かった。

こうして、リハビリがてら動けるし。

ピロン

○○: …また美月かな。

そう言いながら、ベッドの横に置いてある携帯を確認す

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ただ守りたい… 137話

ただ守りたい… 137話

黒峰: さぁ、始めるぞ!

タッ!

○○: 来い!

地面を蹴り、接近してきた黒峰に対し、○○は昨日と違い、ドシッと構えるのではなく、軽くステップを踏んで、すぐに動けるように構える。

黒峰: ニヤッ…オラッ!

ブンッ!

昨日と同じように、まずは直線的なパンチを、ものすごい速度で放つ黒峰。

それを、○○は横に避け、真横に来た黒峰の腹に、拳をめり込ませようと、右腕を振るう。

黒峰: っぶ

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