おさらいモネ-おかえりモネ 第113話
113話
おそらく最も涙を誘う話だと思います
このドラマの中だけではなく
他も含めこれ程の場面はそうそう無かったし
その後も出会えておりません
あろうはずがない、とまで思います
そしてある意味凄いのが
主人公がメインではないということ
モネの台詞は一言だけです
いわゆる受けの演技のみ
表情変化だけで感情を言葉以上に伝えてくる
そして静かに涙する
そこにこのドラマの奥深さがあるように思うと同時に、このような難しい受けの演技でも彼女なら絶対に素晴らしい場面にできるという、脚本家はじめスタッフの清原果耶さんへの信頼度の高さを感じます
元通り父に船にのって欲しい息子と
もとに戻らないという父
傷ついた人を励まそうとする時
復興を目指そうとする時
元の通りに戻そうと思いがちではないか?
けど元に戻りたくても決して戻れない人もいる
このドラマはそういう人達も拾い上げている
新次さんの元に戻るというのは、美波さんがいて亮がいて自分の船で漁に出ること
新次さんにとって一番大事なピースが欠けてしまった以上元に戻れない
であれば新しい次に進み変わってもいい
「新次」という名に意味を感じた
新次さんのおかえりの場所は、新しい人生を歩むことだったんだな
見届けてやっか
同じ海に生きるものとして、今まで家族だけではなく大切なものを無くしてきた人達を、龍己さんは見届けてきたのかもしれない
そして何より人生最愛の連れ合いを先に亡くしてしまうことの辛さを共感できるのは龍己さんなのかもしれない
無かったことになんねぇか?
無かったことなんかになるわけねぇだろ
思い出すと寂しいけど
思い出せないと寂しいこと
忘れないことしかできない
主題歌の歌詞が思い浮かびました
お前は幸せになっていいんだよ
新次さんは亮にお前の人生を生きろ
幸せになっていいと言った
それは新次さんも同じ
生き残った人間が幸せになること
それが生き残った人間の義務なのかもしれない
新次さんがいろんな思いを乗り越えて決着させる時
顔を上げて皆の顔をみれば
忘れない
忘れるわけねぇだろ
みんな言ってないけど言っています
あきらめました あなたのことは
もう電話もかけない
新次さんが歌い始めた時
このために書かれた歌詞じゃないかと思った
#浅野忠信 さんが朝ドラに?
あの個性的な国際スターが?
どうなるんだと思ってたけど
今は新次さんは浅野さんでなければならなかったと心底思う😢
魂の演技でした
ずっと背景で流れている曲は
「忘れじの海」
この決して忘れない海とは
きっと美波さんのことだと思いました
心に沁みる
そして判をおす
ありがと
さよなら
おやじ これは持ってろ
以前は前に進めない父を理解できず
父の引きずっているものを断ち切るように叩き壊そうとした携帯電話
今、父の決着を見届けて
むしろ大事な人を忘れないために持っていろ
亡くなったことを受け入れない父の時には壊そうとし
向こうにいると受け入れた父には持っていろ
りょーちん 一人前になったんだな
及川家の決着を俺たちも見届けた
BGMは
「幾億往きし」
この決着にたどり着くまで
新次さんは幾億回も行ったり来たり考えたのかもしれない
【113話劇伴メモ】
①なんだよ いだのか~
聞いていて欲しい
わかったここにいる
「白き日」
②テーマソング明け~
親父一緒に乗ってくれないか
「あなたが笑う」
③それでも俺は親父に船乗って欲しい~
見届けてやっか
「心の耳(アナザー・バージョン)」
④無かったことにならないか?
~(回想)俺がこの手で美波を…
「忘れじの海(オーケストラ)」
⑤あきらめましたあなたとことは
「カモメはカモメ」
⑥ありがとうさようなら
親父これ持ってろ
〜エンディング
「幾億往きし」
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