見出し画像

【ゲーム感想・1周クリア済】『Enotria The Last Song』惜しい部分が割とあるサマーソウル?ゲーム

2024年9月16日に発売された『Enotria The Last Song』
1周目クリアしたので感想を書こうかと。クリアまで17時間くらい。
面白いっちゃあ面白かったけど、点数で言うと70点前後かなぁ。
割と惜しい部分が多かったので、今回は良い点と悪い点に分けて感想を書こうかと思います。

ゲーム概要としては、終わりのない邪悪な演劇“カノヴァッチオ”によって変化することを止めてしまった世界で、最初自分の「仮面」を持っていない主人公が敵の仮面を奪っていきつつ強敵たちに戦いを挑んでいく、みたいな感じ。

良い点

①パリィが気持ちいい

このゲームはパリィ(敵の攻撃に対してジャストタイミングで防御ボタンを押すことではじく動作)を中心に戦っていくスタイルで、ソウルライクを自称しているがフロムのゲームの中だと『SEKIRO』に近いものになっている。
(一応回避もそれなりには出来る)
パリィを繰り返すと敵の体制が崩れるので、その時に攻撃を加えると大きなダメージを入れることが可能。
このパリィが出来るタイミングが割と長く、敵のモーションも単純なものが多いので、結構パリィが成功して楽しかった。
ただ逆に言うとボス含めてどの敵も割と温い難易度だったりするので、超高難易度を求めている人はこのゲームは合わないかもしれない。

②敵のデザインはかなり好き

敵は演劇に出てくる役のような姿をしているものが多く、特にボスは皆特徴的な仮面を被っている。
ピエロのようなコミカルさがありつつ、おどろおどろしさも含んでいて個人的にはかなり好きなデザインだった。

最初の大ボス、微笑の王子 クルティス
笑っているような仮面を被りながら斬りつけてきてカッコイイ

③サマーソウル、と自称している明るい雰囲気

本作はいわゆる”ソウルライク”なゲームではあるが、大体のソウルライクが陰鬱とした暗いステージを主としているのに対し、本作は明るく太陽が出ているロケーションが多かった。
敵が見やすく、プレイしていて綺麗だなぁと思ったのでこういうステージも本家にあって良いんじゃないかなぁと思った。
ヒマワリが咲いていたり、海沿いの小道を歩いたり出来て良かった。
ただラスボスに関しては暗いところが多く、モーションが見にくい瞬間が割とあったのが残念……。なんでラスボスのステージをあんな感じにしたのか。

大きく分けて2つ目のステージの一部
ローマみたいな意匠で良い感じ

④豊富なビルド

本作の主人公は仮面を切り替えて戦闘するが、仮面によって色々な特殊効果があるのが面白かった。
仮面の他にもパークのような特殊能力を7個まで付けられる他、装備出来るスキルの種類も豊富。
武器種も多いし、全て合わせるとかなり多くの組み合わせがある。
属性が4つあり、敵の属性によって弱点が違うので敵によって色々とビルドを変えたり試行錯誤するのが面白かった。

悪い点

①武器のモーションが少ない

このゲーム、道中で獲得出来る武器の種類はとても多いが、モーションの種類としては4~5種類しかない。
剣とメイスを振る動きが一緒だったり、大剣と鈍器を振る動きが一緒だったり……おそらく武器の大きさで大まかに区別してる?
見た目が良い武器を獲得してワクワクしても、実際の戦闘だと他武器とあまり変わり映えしない訳で……そこが残念。

②導線が雑

本作のクリアまで約19時間だったが、次どこに行くか迷っている時間が多かった。
大きく分けると4つのステージがあるが、1つのステージが終わった後に次のステージはどこなのかを明確に示されず、ステージの大ボスを倒した後のムービー内で、1枚の背景画像で次の目的地を示される。
画像を覚えていないといけないし、その場所に行ったことがなければ0から探す必要がある。
ここら辺はもう少し明確に教えて欲しかったなぁ。
折角案内役みたいなキャラクターがいるのに、そいつに聞いても次のボスの名前を歌っているだけなのが腹立った。

③バグが多い

これは今後改善されるとは思うが、一応今クリアしようと思うと何回も直面しそうなものなので記載しておく。
たまにオブジェクトの間に挟まって動けなくなったり、キャラクターの話の途中でフリーズしたりした。
あと一番気になったのが、ボス戦の途中でボスの動きが止まることが何体かであったこと。
倒すまでボスが棒立ちになるので助かると言えば助かるけど、すごい空しくなるバグなので早急に直して欲しい。

とまぁ悪いところも多々あった作品だけど、戦闘は面白い方だと思う。
トロフィーが獲得出来ないことが何回かあったので(ここも早めに直して欲しい)モチベが下がって2周目以降は現状やりそうにないが、気が向いたらトロコン目指しても良いかなと思っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?