ブロックチェーンとは
「ブロックチェーン」についてまとめました⛓️
こんにちは、投資家どらごんです🐲
今回は「ブロックチェーン」について詳しく解説していきます。
ブロックチェーンは仮想空間・NFTを支える重要な技術なので、聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかしブロックチェーンはやや難しい概念なので、実はあまり理解していないという方も多いのではないでしょうか。
この記事を読むことで、次のようなメリットがあります。
・ブロックチェーンについて理解できる
・ブロックチェーンの将来性がわかる
・ブロックチェーンの課題がわかる
最後まで読んで「ブロックチェーン」についてしっかりと理解してください。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは、世界中の人々が共同で管理する巨大なデータベース(データ保管場所)のことです。
取引履歴などのデータをひとかたまりのブロックとして記録していき、それが鎖(チェーン)の様に繋がっているためそう呼ばれています。
ブロックチェーンには次のような特徴があります。
① 中央機関のない自律分散システムである
② データの改ざんがとても難しい
③ 一部で障害が起きてもシステムダウンが起きない
順番に説明していきます。
例①
中央機関のない自律分散システム
従来のデータベースには、システムを管理するための中央機関が存在します。
お金であれば銀行、政治であれば国会などが該当しますが、ブロックチェーンには中央機関が存在しません。
複数の参加者(=ノードと呼ばれます)が自律的に、データの動きを全員で共有する自律分散システムが用いられています。
他のデータとの整合性が認められ、ブロックチェーン上に登録されたデータは、改ざんも消去もすることができません。
さらに、管理者がいないため無駄な人件費がかからず、取引のコストを大幅にカットすることができます。
出典:経済産業省ウェブサイト「平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査)
https://www.meti.go.jp/main/infographic/pdf/block_c.pdf
例②
データをみんなで共有するため、改ざんがとても難しい
ブロックチェーンでは、取引等のデータを多くの人がそれぞれ保有しているため、データの改ざんが非常に困難です。
例えば、100万円を持っているAさんがBさんに50万円を送金した後、そのBさんへの送金をなかったことにしてCさんに100万円を送金しようとしたとします。
銀行口座からの送金の場合は、銀行のシステムをハッキングするなどして50万円の送金をなかったことにできれば、残高は100万円のままなのでこの不正が可能になってしまいます。
ブロックチェーンの場合は、100万円を持っているAさんが、Bさんに50万円を送金したというデータを全員が保有しています。(個人情報は含まれていません。)
そのため、そのうちの一つを改ざんしてCさんに100万円を送金しようとしても、Aさんからの送金情報の整合性が取れているかをノード全員が保有しているデータと確認することで、不正送金であることに気づくことができます。
そして、データを記録し、さらに整合性がとれているかを確認する人たちのことをマイナー、その作業のことをマイニングと呼びます。
整合性をチェックすることの報酬としてマイナー達はコインを得ます。
例③
一部で障害が起きてもシステムダウンが起きない
こちらも従来のシステムであれば、データは中央システムの中にあるサーバーに保存されているため、サーバーに不具合があればシステムが停止してしまいます。
しかしブロックチェーンの場合、システムの提供は各々の参加者(ノード)同士の通信によって行われているため、ブロックチェーン上の全てのパソコンが停止しない限りシステムは停止しません。
$BTCを始めとした仮想通貨が、365日24時間いつでもやりとりできるのは、このような理由からです。
ブロックチェーンの将来性
このように、自律分散型でコストが安く、データを消したり改ざんすることができず、システムダウンしないのがブロックチェーンの特徴なわけですが、具体的にどんなサービスに利用されていくのかを見ていきます。
市場規模予測
経済産業省が平成28年度に発表した調査報告によると、
ブロックチェーン技術は将来的に、国内市場で67兆円規模の影響を与えると推測されています。
使われる分野も多岐に渡り、現在既に利用されている金融系(その代表例が仮想通貨)に限らず、SNSや投票、医療情報など、私達の生活に大きく影響するであろうことが伺えます。
出典:経済産業省ウェブサイト「平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査)
https://www.meti.go.jp/main/infographic/pdf/block_c.pdf
ブロックチェーンの課題
画期的で無敵な新技術の様に見えるブロックチェーンですが、もちろん弱点もあります。
◯51%攻撃
特徴の部分で、ブロックチェーンの改ざんは不可能。ではなく、難しいとお伝えした通り、ブロックチェーンを改ざんすることは理論上不可能ではありません。
悪意のある参加者(ノード)のマイニング処理能力が、ブロックチェーン上の全処理能力の51%以上になった場合は改ざんが可能です。
これは、ブロックチェーンにおいて「どのデータが正しいか」は多数決によって決まるようになっているからです。
つまり世界中に存在するノードのデータを51%以上書き換えれば、それが正しいデータだということになります。
ただし、基本的に51%を超える能力を保有していたとしても、費用対効果が悪すぎて盗むくらいなら真面目にマイニングをしたほうが儲かります。
また、データの改ざんをしてしまうとその仮想通貨への信頼性がガタ落ちして価格も暴落するため、その仮想通貨を大量に得たとしても儲かりません。
そのため、合理的に考えれば51%攻撃はされないと考えられています。
参加者を制限するプライベートブロックチェーン等、小規模のブロックチェーンに参加する際は、頭の片隅にこのリスクを置いておくようにしましょう。
◯ウォレットシークレットフレーズの流出
悪意のあるハッカー達は、ブロックチェーン上の改ざんが困難であることを当然把握しているため、ブロックチェーン上での取引ではなく、ブロックチェーン外の部分を攻撃しています。
現在特に多いのがこのウォレットシークレットフレーズ(ブロックチェーン上でお金をやり取りするために使う財布のパスワード)の流出で、ウイルスの入ったファイルを送りつけたり、管理者を装ってDM(ダイレクトメール)でパスワードを聞き出そうとするなど、様々な手法でパスワードを盗み出します。
どんなにセキュリティの高い家に住んでいようが、家の鍵を盗まれて正面ドアから堂々と入られてしまったらどうしようもないですよね。
よくわからないファイルは触らない、削除する、パスワードを聞かれても絶対に答えない、よくある流出パターンを調べておくなど自衛できるようにしましょう。
締めの挨拶
いかがでしたでしょうか。今回は仮想通貨を成立させるために重要なシステムであるブロックチェーンについて触れました。
どうしても仮想通貨のことばかりに目がいってしまいがちですが、システム部分を理解することは仮想通貨を理解するためにも大きく役立ちます。
これを機にトランザクションやハッシュ関数等、より細かいセキュリティ部分に手を出してみるのもいいですし、ブロックチェーンの可能性をより引き出したスマートコントラクトによって生まれるサービスを考えてみる、ブロックチェーンの歴史について触れてみるなどしても面白いかもしれませんね。
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