NFTゲームのMyCrptoHeroesについてまとめました
NFTゲームって海外産ばかりだけど、日本企業だって負けてない!
ということで、国産NFTゲームの先駆者であるMyCrptoHeroes(マイクリプトヒーローズ、通称マイクリ)についていろいろと調べてみました。
マイクリは、これまで紹介してきたNFTゲームとはかなり違います。
正直にいえば「短期的な利益」とか「低投資で爆益!」みたいなタイプのゲームではありません。
しかしマイクリについて調べてみると、多くのNFTゲームが抱えている課題のヒントとなりそうな要素が非常に多いことがわかりました。
「NFTゲームの未来」という意味では、先頭を走っていると言っても過言ではないかも知れません。
そういう意味でかなり面白く、日本人としてはぜひ応援したいNFTゲームです。
「とにかく短期で稼いでトークン価格が落ちる前に撤収!」
そんなNFTゲームばかりの現状に飽き飽きしている方にとって、マイクリ運営のチャレンジはかなり面白い内容なはず。
というわけで、いつもの記事とは少し趣旨が違いますが、マイクリについて紹介していきます。
マイクリの特徴は3つ
①アクティブユーザー世界1位も記録したことがある日本発のNFTゲーム
②NFTゲームのエコシステムを”本気で”作っている
③一時的なブームで終わらないためのアップデート
です。
以下、それぞれの特徴がわかるように解説していきます。
マイクリの基礎情報
ホームページ
https://www.mycryptoheroes.net/ja
discord
twitter(JP)
@mycryptoheroes
進捗:リリース済み
ゲームジャンル:2DMMORPG
独自トークン:$MCHC、$RAYS
対応プラットフォーム:PC/Android/iPhone
マイクリのリリース日は2018年11月30日。NFTゲームのなかでは最古参とも呼べるタイトルです。
2018年から2020年初頭には世界一のDAU(デイリーアクティブユーザー=一日あたりのプレイヤー数)を記録しています。
マイクリは日本産NFTゲーム
マイクリは日本企業である「double jump.tokyo株式会社」によって開発・運営されてきました。
ほとんどのNFTゲームの開発・運営は海外企業なので、いつもの記事では”信頼できる開発企業なのか?”という分析をしていますが、マイクリに関してはその必要はありません。
double jump.tokyo株式会社はマイクリで成功を収めて以降、gumiグループと資本業務提携を締結、スクウェア・エニックスやセガと協業するなど、国内においてNFTゲーム分野を牽引する企業として今も活躍しています。
※gumiグループ:人気スマホゲーム『ブレイブフロンティア』などで知られる日本のゲーム企業。double jump.tokyo株式会社と提携し『ブレイブフロンティアヒーローズ』というNFTゲームもリリースしている。
というわけで、当たり前の話ですがマイクリに関しては運営が突然消滅したり、ラグったりする心配はほとんどありません。
なお、現在はマイクリに関連する事業はdouble jump.tokyo株式会社からMCH株式会社に移管されています。
この動きには色々と狙いがあるようですが、簡単に言ってしまえば最終的に海外法人の下でマイクリ及び独自トークン$MCHCの管理を行うことで、国内法に縛られない自由な活動をするため、だと考えられます。
マイクリのゲーム内容
マイクリは3人のヒーロー(キャラクター)を使って、クエストやPvP、GvGで戦うゲームです。ヒーローにはそれぞれエクステンションと呼ばれる武器を装備させられます。
この「ヒーロー」、「エクステンション」に加えてマイクリ内の土地である「ランドセクター」の3つがNFTとして売買可能になっています。
基本的な流れとしては
クエストやPvPを通じてヒーローの取得・強化、アイテム取得などを行い、最終的にGvG(多人数対多人数のギルドバトル)に勝利して$MCHCを取得することになります。
と、簡潔に説明しましたが、実はマイクリはプレイヤー向けのガイドが非常に充実しています。コミュニティ主導で、マイクリに関するスライドがたくさん作成されているのです。
引用元:『第一回マイクリなんでも相談所』
こんな感じで、初心者が困りそうな内容について説明したスライドがすでに用意されているので、プレイする方は参考にしてみてください。
各スライドの保管場所:
https://drive.google.com/drive/folders/1JPlY9QjsQSuHVw2bHe_GZTJHKXfHC0gu
マイクリのエコシステムは”超本気”
引用元:『第3回:マイクリなんでも相談所』
上図のとおり、マイクリのエコシステム(経済圏)は、ここ半年くらいで広まっているNFTゲームと比べるとかなり複雑です。
図の内容簡単に解説すると…
$ETHをゲーム内でGUM(≒ゲーム内通貨)に変換、
GUMを利用してキャラ強化やゲームプレイをして、
デイリーボーナスやゲームプレイ報酬としてCp(≒GvG報酬を増やすアイテム)を獲得、
さらにCpを使ってCI(≒$MCHCとの交換ポイント)を獲得して、
最終的にCIを$MCHCに交換するという流れになっています。
いや簡単に解説と言ったけど難しすぎますね。
ただ、この複雑さこそが、マイクリが”超本気”でエコシステムを作ろうとしている証拠ともいえます。
エコシステムという言葉はNFTゲームの分野で非常によく使われていますが、その意味は曖昧です。
本来は「多くのステークホルダーが関与し、その思惑や経済活動によって独自トークンの需給バランスが成立する経済圏」のことを指しますが、そのような状態になっているNFTゲームは実際にはほとんどありませんよね。
今流行りのNFTゲームの”エコシステム”は正直に言ってしまえば「出来るだけ早く参入し、独自トークンが程よく高騰したら売り抜ける。
独自トークン暴落後は何も残らない」というものです。
このような”エコシステム”になってしまっているのは、要するに「後から参入してきた人の資金を、先に参入してきた人に分配するだけ」という単純な仕組みになってしまっているからでしょう。
本来、経済というのは多くの参加者が別々の利害関係を持ち、それぞれの立場でモノを売ったり買ったりする仕組みがあって成り立つものです。
ゆえに、NFTゲームで本当に成立するエコシステムを実現するためには、(現実の経済と同じように)複雑になってしまうのも当然かもしれません。
自律分散型のエコシステムを目指している
マイクリコミュニティの面白い点として、ゲームの運営方針やコンテンツアップデート、さらにゲームプロデューサーの選出などを、コミュニティの投票によって決めていることが挙げられます。
NFTゲームに限らず、暗号資産やブロックチェーンの分野では「自律分散型」という理念がよく謳われますが、それを本気で目指している組織は非常に稀です。
正直なところ、こういう仕組みが本当に成立するのかは誰にもわかりません。それでも、そういうチャレンジをしている点がマイクリの凄いところなのは間違いないでしょう。
マイクリのガバナンスフォーラム:https://www.mch-governance.xyz/
マイクリの現状と将来を見据えたアップデート
マイクリは3年以上前から続いているNFTゲームなので、すでに聞いたことがあるという読者の方も多いかも知れません。
また、すでに運営期間が長いので、一般的なNFTゲームの常識から考えて「いまさら始めても遅いかも」と考える方もいるでしょう。
ということで、今マイクリがどういう状況なのか解説します。
まずマイクリはリリース当初から「最大でも200種類程度のヒーロー(キャラ)しか販売しない」と宣言されていました。
これはNFTであるヒーローの過剰な供給を防ぎ、その価格を向上させるための仕組みです。
ヒーローには5段階のレアリティがあり、それぞれ最大発行数は次のとおりになっています。
Legendary: 20 (Limited Legendaryは10)
Epic: 100
Rare: 250
Uncommon: 1000
Common: 2400
このヒーローセールは今年1月にすべて完了しました。
したがって、今後ヒーローはより一層貴重なものになり、その価格も(マイクリが人気になるほど)高くなります。
これはNFTゲームとしては非常に信頼できる措置ですが、一方では「新規ユーザーが(低価格で)参入するのは難しい」という課題も生み出しています。
というわけで、マイクリ運営は新規ユーザー向けに新たなマイクリの遊び方を提案すべく「MyCrptoHeroes-Rays Mining-」という大型アップデートをリリースしました。
このアップデートによって、既存のマイクリとは切り離す形でSoulという新たなNFTと、$RAYSという独自トークンがマイクリに導入されています。
※「MyCrptoHeroes-Rays Mining-」の詳しい解説は下記URLの公式の発表をご覧ください。
https://www.mycryptoheroes.net/ja/help-posts/2AXZKwp51oueEYtWc4VCtl
最終的にはSoul/$RAYSを使ってマイクリを楽しんだ新規プレイヤーたちが、既存のマイクリのコアコンテンツと持続可能な形で接続されることを目指しているようです。
「ある程度成熟した後に、新規プレイヤーをどうやって増やし、どのようなインセンティブを与えるか」というテーマは、多くのNFTゲームでまだ解決できていない問題です。
マイクリはこの課題にも真剣に取り組んでいるということです。
ゲーム特化ブロックチェーン「Oasys」
マイクリに関連する楽しみなアップデートについてもう一つ紹介します。
今年2月に、ゲームに特化したブロックチェーン「Oasys」が発表されました。
このプロジェクトの設立メンバーはdoublejump.tokyo代表取締役の上野広伸氏をはじめ、バンダイナムコ、gumi、セガ、Yield Guild Games 共同創業者など、錚々たる顔ぶれとなっています。
ホームページ:https://www.oasys.games/
このメンバーの顔ぶれからもわかるとおり、日本企業のNFTゲーム開発において中心となるプロジェクトになるように思えます。
このプロジェクトの全貌はまだわかりませんが、マイクリとしてはOasysと連携して以下のような動きをするようです。
・Oasysのレイヤー2として”MCH-verse”を構築
・高速かつガス代無料を目指す
・”MCH-verse”に他事業者を誘致して、マイクリのアセット(ヒーローなどのNFT)のユースケースを増やす
・UGC(ユーザーが作成するコンテンツ)をより行いやすくする
ちょっと難しい話ではありますが、Oasysを通じて他のバース(ゲームやその他のコンテンツ)との連携を深めてマイクリ自身の価値向上を目指す、ということのようです。
なお、Oasisにはマイクリ以外にもdoublejump.tokyo社がリリースしてきた『ブレイブフロンティアヒーローズ』、『MyCryptoSaga』が参画しています。
まとめ
いつもの記事とはかなり趣旨が違いましたが、調べてみたらとても面白かったのでマイクリについて紹介しました。
とにかくマイクリは、今流行っているNFTゲームとは全く異なる次元のチャレンジを何個も同時に進めている面白いプロジェクトです。
マイクリ自体をプレイして見るのもよいと思いますが、個人的にはマイクリに関わるエコシステムの構築やOasysの新たな発表を、引き続き追っていきたいと思っています。
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございました!😄いかがだったでしょうか!皆さんの投資人生が成功して、少しでも幸福度が上がることを願っております✨
最新NFT情報、特に盛り上がりを見せるNFTゲームを中心にもこちらのLINEオープンチャットで紹介してますので、ぜひご参加ください。
こちらは無料で参加可能です。
こちらで随時、最新ゲームをまとめていきます