ENSとは? 特徴・仕組み・売買方法などを詳しく解説します。
「ENS」について詳しくまとめました🎉
こんにちは、投資家どらごんです🐲
今回はENSについて説明します。
ツイッターでNFT関連の情報を追っていると「dragon.eth」のように名前の後ろに「.eth」とついている人をよく見かけますよね。
それがENS(Ethereum Name Service)です。
ENSとは、仮想通貨のアドレスを人が覚えやすい簡単な文字列と紐づけてくれるサービスのことです。
ウォレットや仮想通貨取引所からの送金を行うときに「0x123456…」のように送り先を長い文字列で入力しますよね。
あれが仮想通貨のアドレスです。
ENSを用いることで「dragon.eth」のように簡単な文字列を仮想通貨アドレスと対応させることができます。
Ethereum Name Serviceという名から、イーサリアム以外の仮想通貨アドレスには対応していないと思われるかもしれませんが、現在はビットコインやリップルなど他の仮想通貨アドレスに対しても利用することができます。
ちなみに、ENSが独自に発行している仮想通貨の名前も$ENSです。
$ENSは主にENSのガバナンストークン(運営方法などの投票権になる仮想通貨のこと)として使われます。
この記事では、
①ENS取得のメリット
②ENSの購入方法
について詳しく解説していきたいと思います。
ENS取得のメリット
ENSを取得するメリットは、以下の3点が考えられます。
1.視認性の向上による誤送金の防止
2.認知度の向上
3.転売による利益
順に説明していきます。
1.視認性の向上による誤送金の防止
アドレスを人間が理解しやすい短い文字列に簡略化することで、誤送金のリスクを低減することができます。
もし間違ったアドレスに仮想通貨を送金してしまうと、ただ送金できないだけではありません。
誤入力したアドレスが存在すれば送金できてしまい、そのまま仮想通貨がなくなってしまう可能性があります。
仮想通貨の誤送金は度々発生しておりニュースやSNSでも話題になることがあります。
ENSを用いることでこのような誤送金のリスクの低減が期待できます。
実際にメタマスクで送金する際に、ENSを指定すると以下のようになります。
上図では、通常0xから始まるアドレスを入力する欄に「Vitalic.eth」と入力しています。
ENSに紐づいたアドレスが表示されているので、選択すれば送金先アドレスを指定したことになります。
送金したい人のENSを覚えるだけで良いのでとっても簡単ですよね。
ちなみに、誤送金の発生するケースとしては、アドレスを手入力して間違ってしまった場合や、アドレスは合っていても異なるブロックチェーンを指定してしまうといったケースがあります。
どちらのケースにおいてもENSを用いることで誤送金の抑制に繋がることが期待できます。
2.認知度の向上
近年、自身のSNS名をENSに設定しているクリエイターが増えています。
一例としてTwitterのアカウントを「dragon.eth」のように設定し、同名のENSドメインを取得することで、自身がNFTクリエイターであることを認知してもらい購入につなげることができるようです。
また、詳細はここでは省略しますが、ENSは分散型Webサイトのドメインとしても利用可能です。
もし今後Web3.0が主流になってくるとすると、SNSのアカウント名とWebサイトのドメイン名を共通のENSで統一することにより更なる認知度の向上につながる可能性もあります。
3.転売による利益
取得したENS(例:dragon.eth)はNFTとして利用可能です。
よって、OpenSea等のNFTのマーケットプレイスで転売できます。
OpenSeaは世界最大のNFT マーケットプレイスです。
https://opensea.io/explore-collections
実際にOpenSeaで「ENS」で検索すると以下のように執筆時点で50万件以上ヒットします。
OpenSeaで「darkmarket.eth」というENSが数億円で売買されたという実績もあります。
darkmarketという名称を使ってビジネスをしたい人が、高額で購入したということです。
今後、仮想通貨を利用した送金が一般的になってくると多くの人が欲しがるENSについては需要は高騰し、転売で利益を上げることが可能になることも考えられます。
ただし、人や企業、製品やサービス名などのENSの取得はモラルに欠けるので取得するのはお勧めはしません。
以上3点をENSを取得するメリットについて紹介させていただきました。
次に、実際にENSの購入方法について説明します。
ENSの購入方法
ENSドメインの購入方法は以下の2パターンあります。
1.公式サイトから購入
2.NFT マーケットプレイスから購入
NFTマーケットプレイスから購入する場合は、いわゆる転売になります。
まずは公式サイトから購入する方法を解説します。
1.公式サイトから購入
動画で確認したい場合は以下のYoutubeが分かりやすかったです。
ENSは以下の公式サイトから購入することができます。
例えば、「dragon.eth」と検索すると以下のように表示され、2031年まで取得されていることが分かります。
次に、「dragon2.eth」と検索すると以下のように表示され、購入可能です。
上図では、0.002ETH支払うと、1年間「dragon2.eth」というENSを利用可能となります(上図①)。
上図の1yearの右の+ボタンや左のーボタンをクリックすると、ENSの利用可能期間を増減することができます。
利用可能期間によって、料金は異なります。
ちなみに、ENSは文字数が少ないほど料金は高くなります。
上図の例では一年だと0.02ETHですが、最大でガス代が0.023ETH必要と記載があり、合計すると最大0.025ETH必要という意味です(上図②)。
ENSを取得する場合は、Connectボタンをクリックします(上図③)。
メタマスクなどのウォレット(以下メタマスクとします)と接続できた場合は、ConnectボタンがDissconnectボタンに切り替わります。
ボタンが切り替わらない場合は、上図④のように記載されている可能性があります。
その場合は、メタマスクに残高が不足していることを意味します。
ウォレットにイーサリアムを入金後に再度実施してください。
購入可能な状態になっている場合は、上図④の右のRequest to Registerボタンが有効化されるので、購入する場合はボタンをクリックします。
Request to Registerボタンをクリックすると、メタマスクが表示され、確認ボタンをクリックすると、以下のように画面が切り替わるのでしばらく待ちます。
※待っている間にウィンドウを消さないように注意する必要があるようです。
しばらく待つと、画面右下にRegisterボタンが表示されるので、クリックします。
再びメタマスクが表示され、ガス代がいくらかかるか分かります。
問題なければ確認ボタンをクリックして次に進みます。
処理が完了すると、ENSの購入が完了です。
しかし、この状態では、アドレスとENSが紐づいていない状態です。
アドレスとENSを紐づけるには、Set Reverse Recordボタンをクリックします。
画面が切り替わり、入力欄に取得したENSを選択し、保存ボタンをクリックすると、再度メタマスクが表示され、確認ボタンをクリックします。
これでアドレスとENSの紐づけは完了です。
2.NFT マーケットプレイスから購入
NFT マーケットプレイスから購入するENSドメインはすでにほかの人が所有しているENSドメインを購入することになります。
ここではOpenSeaで購入する方法を紹介します。
動画で確認したい場合は、先に説明したYoutube動画で説明があったので、そちらを参照してください。
まずはOpenSeaにアクセスし、「dragon.eth」と検索します。
検索結果で以下の7件が見つかりました。
絵文字がついていたり、名前が微妙に違ったりしていて、「dragon.eth」は一件だけ見つかります。
価格をみると3WETHとなっています。
ここでは詳細な説明は省きますが、価格としては1WETH=1ETHだと思ってください。
また、ENSは自分でOpenSeaに出品しなくても、公式サイトからENSドメインを購入した時点で、OpenSea上に掲載されます。
よって、所有者自身で売りのオファーを出している場合は即決で購入可能ですが、そうでない場合は、購入したい人からオファーを出して、所有者が承認すると購入という流れになります。
検索結果の中で、「dragon.eth」にカーソルをあてます。
購入可能の場合は、下部にBuy Nowと表示され購入可能になります。
「dragon.eth」は現在売りのオファーが出ていない状態なので、購入者側からオファーする必要があるので、「dragon.eth」をクリックします。
表示された画面で、Make offerをクリックします。
Make an offerと表示されますが、そこで希望価格と購入期限をそれぞれ設定し、Make offerをクリックするとオファー完了です。
購入期限内に現在の所有者が承認すれば購入できます。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は最近クリエイターの取得が増えてきているENSについてまとめました。
Web3の普及によりENSの価値の上昇は十分に考えられます。
自分も.ethを使ってみたい!という方はぜひ参考にしてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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