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【MTGアリーナスタンBo1ミシック到達デッキ解説】Shift to Overlord

2025年1月末に、新たなオリジナルデッキ「Shift to Overlord」でMTGアリーナミシックランクにに到達しました!

上のXのポストでも述べている通り、今回のデッキは強度・独自性がこれまでの私のミシック到達デッキに比べるとやや低い気がしていて少し悔しい気持ちもあります。でもミシック到達は何度経験しても嬉しいものですね。

このnoteでは、私の忘備録も兼ねてデッキ「Shift to Overlord」の解説をします。今回は特にデッキのキーになるカードと基本的な戦い方を紹介した後に、他のカードについて説明します。

こちらのデッキがミシック到達したのは最新セット『霊気走破』が出る前なので、本当は『霊気走破』が来る前にnoteを出したかったのですが、1月2月と仕事が忙しく……。ようやく落ち着いてきたので、3月はめいいっぱいマジック遊ぶぞー!!


※こちらのデッキがミシックに到達したのは、以下のセットがスタンダードで使用できる時点です。
『ファウンデーションズ』『ダスクモーン:戦慄の館』『ブルームバロウ』『サンダー・ジャンクションの無法者 ビックスコア』『サンダー・ジャンクションの無法者』『カルロフ邸殺人事件』『イクサラン:失われし洞窟』『エルドレインの森』『機械兵団の進軍:決戦の後に』『機械兵団の進軍』『ファイレクシア:完全なる統一』『兄弟戦争』『団結のドミナリア』

Shift to Overlord デッキリスト

キーカード紹介

このデッキは、序盤~中盤は除去や打ち消しで相手の動きをけん制しつつ、《フラッドピットの大主》と《ミストムーアの大主》を兆候で唱えます。
その後、兆候で唱えた《フラッドピットの大主》と《ミストムーアの大主》を《巻物変容》でブリンクし、相手の思わぬタイミングで大主をクリーチャー化してコンバットでの勝利を目指します。

キーカードは、先ほども挙げた《フラッドピットの大主》と《ミストムーアの大主》、それと《巻物変容》。デッキ名の「Shift to Overlord」というのも、これらのカードの英名からとっています。

突然クリーチャーに変容する大主!

《フラッドピットの大主》はETBで2ドロー1ディスカード、《ミストムーアの大主》はETBで2/1の飛行トークン2体生成と、アドバンテージを稼いでくれる良いETB能力を持っています。
前者は5/3飛行(タフネス重視で本当は3/5にしてほしかったですが)、後者は6/6とクリーチャーとしてのスタッツも悪くなく、攻撃をするたびにETB時と同じ能力が誘発します。

ただ、大主は素でキャストしようとするとマナが重たいです。そこで大主を兆候で唱えた後に、タイミングを見てエンチャントをブリンクできるインスタントの《巻物変容》を大主対象に唱え、一気にアドバンテージを取りコンバットで決着をつけることを目指します。

ポイントとなるのは《巻物変容》を打つタイミング。打ち消されたり、《巻物変容》にスタックして兆候カウンターの乗ったエンチャントの大主たちが除去されたりしないように、相手のデッキや動きを見極めて打つようにしましょう。逆に相手の大主たちへの除去にスタックして《巻物変容》を打てると、除去をかわして大主たちをクリーチャー化した上にアドバンテージを稼げるため、とても強い動きができます。

また、《巻物変容》は状況によっては大主たちではなく後ほど紹介するETB能力持ちのクリーチャーに打つのも効果的です。

相手の思わぬタイミングで兆候中の大主たちをクリーチャーへと変容させ、驚かしちゃいましょう!

その他デッキ内カード紹介

その他のデッキ内のカードについて、主な役割ごとに分けて紹介していきます。

①序盤の動きの安定

このデッキで戦う際は、序盤は除去や打ち消しで相手の動きをけん制して時間を稼ぎつつ、毎ターンランドセットをしてマナを伸ばしつつデッキの核となる《フラッドピットの大主》と《ミストムーアの大主》を手札に入れる必要があります。

こういった序盤の動きの安定に特に大きく寄与してくれるのが、《遠眼鏡のセイレーン》と《魅力的な王子》です。

《遠眼鏡のセイレーン》と《魅力的な王子》
軽くて器用なセイレーンと王子様!

《遠眼鏡のセイレーン》は、1マナで唱えられ、ETBで地図トークンを出してくれます。
セイレーン自身は序盤の飛行ブロッカーになってくれる上に、地図トークンは土地をハンドに入れたり、デッキを掘ったりするのに寄与してくれます。

《魅力的な王子》は、ETBで3つの能力から1つを選んで使える器用なクリーチャーです。基本的に序盤で唱えて占術2を選んでデッキを掘ることが多いですが、素早く攻めてくる赤単のようなデッキには3点ライフゲインを選ぶのも有効です。また、他のETB持ちクリーチャーやクリーチャー化した大主たちがいる中盤~終盤では、ブリンクを選ぶのも強いです。このデッキにとっては、《魅力的な王子》はいつ手札にあっても嬉しい存在です。

《プロフトの映像記憶》は、ドローをもたらしてくれるとともに、飛行など攻撃を通せる能力があってもパワー・タフネス共に線が細いこのデッキのクリーチャーたちを強化してくれる重要なカードです。
一度定着すれば、第一メインフェイズにどんどんドローを重ねていけるこのデッキでは、クリーチャーを一気に強化することができます!
強化できるクリーチャーは1体だけなので、相手のデッキに合わせて強化するクリーチャーを慎重に選んでいきましょう。
墓地利用せずドローを重ねるこのデッキにとっては、手札の上限がなくなる能力も地味ながら嬉しいところです。
伝説のエンチャントなので重ね張りはできませんが、対戦相手から除去されることも多いですし、2マナ1ドローと+1/+1カウンター1つをもたらしてくれるソーサリーと考えても悪くないと思っています。

②単体除去・墓地対策・打ち消し

このデッキで戦う際は、序盤や中盤は相手の妨害をして時間を稼ぎ、大主たちにつなぐことも重要なポイントとなります。
単体除去・墓地対策・打ち消しとして使えるカードは、以下の5種類計11枚。

《邪悪を打ち砕く》《第三の道のロラン》《クチルの側衛》《喝破》《三歩先》
除去・打ち消しで時間稼ぎ!

まずは単体除去のカードから紹介していきます。

《邪悪を打ち砕く》は、2マナインスタントでタフネス4以上のクリーチャーかエンチャント1つを割れます。基本的にはよく使われている黒のデーモン部屋・ブルームバロウの各種才能など様々なデッキの強いエンチャントを割る事を想定していますが、強いクリーチャーをたたきつけてくるデッキに対しても有効なのが嬉しいところです。

《第三の道のロラン》は、ETBでアーティファクトまたはエンチャント1つを割れるクリーチャー。このデッキはクリーチャーをブリンクさせる手段が豊富なので、アーティファクト・エンチャントを中心としたデッキ相手ならロランをブリンクして使いまわすことで、相手の動きを大きく止めることができます。相手にも1枚ドローさせてしまいますが、自分のハンドがうまく回らないときに相手のエンド時にドロー能力を起動して助けられたこともたくさんあります。

《クチルの側衛》は、このデッキのいぶし銀! ETBで3つの能力から1つ選んで使うことのできるクリーチャーですが、墓地対策の能力をメインに取り入れています。墓地対策カードは刺さるデッキには刺さるが刺さらないデッキには全く刺さらないので、Bo1でデッキに入れるのはどうなんだろう?といつも迷うのですが、このデッキで戦った環境下では《ゾンビ化》や《アブエロの覚醒》などを使い墓地から強力なカードをリアニメイトするデッキとあたることも多く、墓地対策は必須だと考えました。
《クチルの側衛》は、瞬足があるので相手のリアニメイトスペルキャストにスタックして墓地追放ができる点と、墓地を利用しないデッキ相手でも占術とライフゲインをしつつタフネス3までのクリーチャーをコンバットトリックで落とせる点で使い勝手がいいです。
また、この使い方は想定していなかったのですが、相手から全除去をくらったあとに《クチルの側衛》唱えてこのターンに戦場を離れたクリーチャー1体につき+1/+1のカウンターがのる能力を選ぶと、更地に突然パワーもタフネスも立派なクリーチャーが立ち、返しに勝利できることもありました。
さらに、ETB能力持ちクリーチャーなので、生き残ればこのデッキのブリンクと組み合わせて能力を使いまわすこともできます。
リアニメイトデッキや全除去の多いデッキ相手では、大主たちなどキーカードを差し置いて占術等で探しにいくこともあるカードです。

《喝破》はどんな呪文にも当てられるのが安定して強いです。
3マナ追加要求なので、中盤~終盤になると支払われてしまうこともありますが、このデッキが本領を発揮するのは中盤以降なので、相手の序盤~中盤の強い動きを止めることが重要になってきます。相手のデッキを把握したら、何マナの何がキーカードになるかを考え、《喝破》をあてられるようしっかり構えておきましょう。

《三歩先》は放題でついてる能力がどれも強く、インスタントなので構えながら相手の動きを見て打つことができるのがいいですね!
序盤は主に3マナの打ち消し、もしくはデッキがうまく回ってないときは2ドロー1ディスカードとして使うことが多いですが、中盤~終盤になってくると多めのマナを構えて相手のターンに複数の能力を組み合わせて使えます。相手の呪文を打ち消しつつ、大主のコピーをつくれると楽しいです。

③全体除去

クリーチャーをどんどん展開して攻めてくるデッキなど、単体除去では間に合わないこともあります。そんなときに頼りになるのが全除去です。
全除去は、以下の3種類4枚。

《別行動》《太陽降下》《永遠の放浪者》
相手の場に強いクリーチャーがいっぱいぴえんのときにほんと心強い

《別行動》は、確定で全除去というわけではなく、場合によっては自分の大切なクリーチャーも落ちてしまうかもしれませんが、3マナという序盤に打てる軽さながら相手のクリーチャーを複数体落とせる可能性があるのが大きいと思っています。
1マナ2マナあたりの軽量で優秀なクリーチャーを並べて攻めてくるデッキ相手に、《別行動》に何度助けてもらったか……。《破片魔導士の救出》などがつける呪禁をかわせるのもありがたいです。

《太陽降下》は、戦場のクリーチャーを全追放し、追放したクリーチャーの数だけ培養Xを行います。追放除去なので墓地利用相手にも安心して打てますし、なぜがトークンもついてくるという、言わずもがな強い全除去だと思います。

《永遠の放浪者》は、能力を3つもったプレインズウォーカー。6マナと重いものの、その分各戦闘で1体しか《永遠の放浪者》を攻撃できないため場持ちがいいですし、能力も強いと思います。
-4能力が全除去のようなもので、自分が相手と自分のクリーチャーを1体ずつ指定して戦場に残し、残りは生け贄に捧げるという能力です。こちらの大主を残して相手のたとえば1/1トークンなど弱いクリーチャーを残す動きが強いです。
また、+1能力は自分のクリーチャーをブリンクできETB持ちクリーチャーが多いこのデッキと相性がいいですし、相手のクリーチャーやアーティファクトを指定すれば、次の相手のターン終了時まで帰ってこさせない疑似除去として使うこともできます。
0能力は2/2の二段攻撃持ちクリーチャートークンを出します。単純に強い!

④その他

最後にご紹介するのはこの2枚。

《陰気な港魔導士》《ギラプールの守護者》
この2枚はイラストも個人的に好き

《陰気な港魔導士》はクリーチャーのブリンクをよく行うこのデッキの優秀なドローソース。起動型能力の方も、相手のクリーチャー除去にスタックして打ち、クリーチャーを逃がしながら1ドロー、後にそのクリーチャーをリキャストしてETB能力をまた使う、ということができて便利です。

《ギラプールの守護者》は、ETBでクリーチャーをブリンクできる3マナ3/3飛行。3マナの《ギラプールの守護者》のキャスト前には1マナの《遠眼鏡のセイレーン》や2マナの《魅力的な王子》が戦場に出ていることが多く、彼らをブリンクしてアドバンテージを取ることができます。また、3/3飛行というスタッツも悪くありません。

最後に

最初に述べた通り、今回の「Shift to Overlord」デッキは強度・独自性がこれまでの私のミシック到達デッキに比べるとやや低い気がしており、少しだけ悔しさもあります。ただ、元々はブリンクをメインに使って勝てるデッキがつくりたいと考えて試行錯誤を繰り返し、それでミシックまで行けたので、その点は本当によかったなあと思っています。

↓↓これまでのミシック到達デッキに関する記事↓↓

それと、「Shift to Overlord」では、私はホラーが好きなのもあって、大主たちをメインにデッキを組めたのも嬉しいです。その大主たちをいきなり《巻物変容》でクリーチャー化するのも、ジャンプスケアっぽくていいかなと笑

この2月は仕事が忙しく全くアリーナで遊べなかったのですが、やっと落ち着きましたし、『霊気走破』の新カードをメインに組んでみたいデッキがあるので3月はいっぱい遊ぼうと思います。
また、これまではスタンBo1で遊んでいましたが、今年の私の目標のひとつに「スタンBo3でミシック」というものがあるので、その達成を目指してBo3で楽しく頑張ってみます!

ひとまず、今週末はテーブルトップでコマンダーとドラフト楽しんできます。仕事が落ち着いてMTG思いっきり楽しめる日々が返ってきたの嬉しすぎる……!!

※この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.


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