THE IDOLM@STER SHINY COLORS MUSIC DAWNレポ -君色の羽が羽ばたいてる-
まずは同僚の皆様、二日間お疲れ様でした。
10/31、11/1の二日間開催されたアイドルマスターシャイニーカラーズの有料配信イベント、THE IDOLM@STER SHINY COLORS MUSIC DAWN。
音楽の夜明けをテーマとして普段とは一味違う演出を駆使した音楽番組、ということで今までのライブとはまた違ったものだった。
その中でもFWのカップリング曲、GW楽曲の披露。そしてなによりノクチルの初お披露目に期待していた皆様も多かったのではないだろうか。
そんなMUSIC DAWN、セットリスト、そして一人一人に焦点をあてながら振り返っていきたいと思う。
DAY1
天井社長の影ナレからのスタート。高山P、ツダケンさんのMCを挟みAmbitious Eveのインストでの各ユニットの登場。
それぞれの立ち絵再現のポーズはやはりアイドル達を強く感じさせてくれる。
関根さんのコメント、再びの二人のMCを挟みいよいよ……
ストレイライト
Wandering Dream Chaser
バンナムフェスのシャイニーカラーズ枠、サマパ、プロデューサー感謝祭等ユニットのトリを務めることの多かったストレイライト。いずれのイベントでも高いパフォーマンスを見せつけ、人々を驚愕と熱狂に誘ったこの曲が今回は先陣を切る形となった。ドローンの撮影による臨場感も相まって一気にボルテージは上がる。
今回のWDCで強く感じたのは「力強さ」だ。今までのWDCで受けた印象はキレ、かっこよさという面が強く出ていたと思っていたが、今回は先陣、スタートを盛り上げるという役割を求められたためか、一気に熱を高めるためのパワーを三人から感じた。
Destined Rival
初披露。出だしから激しいダンス。命を削ってるんじゃないかと思わせるぐらいの歌声。前のWDCからの力強さとともに「魅せる」パフォーマンスだなと感じた。
間奏に歩き出し、からのソロのダンス。ストレイライトの運動量の多さである。楽曲をCDで聴いた際はあくまでほかの三曲と比べたら、ではあるが盛り上がりに欠けるんではないかと考えていたのは浅はかであった。とんでもない熱量を秘めた楽曲、パフォーマンスであった。
アンティーカ
NEO THEORY FANTASY
おなじみ?てやーんから始まるNTF。背景にセリフが映る演出も良い。
そんなゆるい雰囲気からのいわゆるVo力団と呼ばれるような高い歌唱力で唐突に殴りつけてくるのがこの曲。同じクールの路線が近いストレイライトと比べると、こちらはより「ウタ」で魅せるユニットなのがよく分かる。
その堂々としたパフォーマンスからはまだ2.5年しか経っていないとは思わせないベテランの風格さえ感じられる。
そしてまさかの摩美々の煽りである。これでアガらないわけがないだろう。MCで少し落ち着いたはずの熱を再燃させるには十分だった。
幻惑SILHOUETTE
アンティーカの楽曲は月岡恋鐘がセンターというのをよく分からせてくれると思う。そしてこの曲はその中でも随一で分からせられた曲だ。礒部さんの力強さと美しさには目を見張るものがある。個人的にはサビで体を沈めるフリがそれぞれで少し違うのがとても好きである。
アルストロメリア
Bloomy!
さて癒し枠……といいたいところだがBloomy!に関しては他の三曲とは違うものを思うところがある。おそらくリリイベで聞いたのだろうか、この楽曲は応援歌である、と。ファン感謝祭、そして薄桃色にこんがらがって。これらを超えてきた三人の応援、とても強く響くものがある。
と書いては見たがそこはアルストロメリア。可愛らしさもしっかり見せつけていく。三人の振り向きに合わせたり、右足でトントンッとする振り付け、最後の指ハートを綺麗に抜いたカメラワークも素晴らしかった。
芝崎さんも言っていた通り、2番サビの歌詞「全部まっすぐに届けよう 笑顔満開であげよう」からは配信という離れた場所にもまっすぐの気持ちを、笑顔を届けようという強い想いを感じた。
ハピリリ
アルストロメリアの本懐。可愛いの擬人化。三人の甘い歌声に可愛い振り付けの癒し度がとても強い。サビ終わりに描くハート、ときどきテンションの甜花がとても好き。
放課後クライマックスガールズ
ビーチブレイバー
さあさあ本気モード 超超本気モード!!!
ストレイライトがアスリートのそれとするとこっちは小学生の全力のはしゃぎっぷり。並の大人では一瞬で体力が持ってかれるであろうそれを彼女たちは「特訓」で苦にしないものとなっていた。一瞬で秋の寒さを夏の暑さに塗り替えるこの楽曲。ひたすらに楽しい!!!!!!!!
ビーチフラッグ、じゃんけんで勝敗決めてたのね……
太陽キッス
こんなにも熱くて楽しいのになんで泣いてしまうのだろうか。
とてもきらきらと輝いているとは言えないような学生生活を送っていたどうしようもないオタクの自分にも眩いばかりの青春が、この時間だけは、はっきりと分かる。
自宅なのにこんなにもタオルを回したくなって、こんなにもクラップを入れたくなってしまう。
女の子はいつだって放課後がクライマックス!
イルミネーションスターズ
We can go now!
イルミネの中でも楽しさをとても感じる一曲。そんな楽しい曲調だが歌詞は一人一人に寄り添ってくれているもの。それになんだかイルミネらしさを感じる。
今回のパフォーマンスでは二番サビ前のHEY HEY!がすごく気合の入った掛け声になっていた。まさしく、しばらくライブができなかった故の「溜まりきったラッキーたちが 押し寄せてく君へと今にも弾けそう」だろうか。
虹になれ
近藤さんが感極まって、というのがとても印象強い。イルミネの曲はそれぞれの歌詞とアイドルが強く結びついているがそれがアイドルに、三人の繋がりになっていくんだなとイルミネーションスターズを見てるとそんなことを想う。
ノクチル
いつだって僕らは
無観客の初ステージ。この景色が生まれてしまった。ノクチルの初お披露目である。間奏でセンターステージに向かって走り出したときの皆々様の感情はどうであっただろうか。ラスサビで向き合って、気持ちを入れ込んだ歌声、それが色の入った瞬間だったのかなと、そう思った。
あの花のように
二人で向き合う振り付けが印象的。そして間奏の振りが4人それぞれの特徴が出ているのがとても面白い。ラスサビ前の透パートが前に立って走る浅倉透そのものだった。
そうしてやりきった後の和久井さん、もらい泣きしやすい自分には耐えられるわけがなかった。ここまで長かった。
期待を大きく上回ってくれたノクチル、感謝祭の実装も予告され、まだまだこれからなんだなと思わせてくれる。
Day2
社長からはづきさんへバトンタッチ、はづきさんかわいい。MC以外はDay1と同様、ライブスタート。
ストレイライト
Hide & Attack
ストレイ2周目pSSRに合わせた和ロックのこの楽曲からスタート。他の楽曲と比べ色気、艶っぽさが目立つダンスになっている。そんな振りを交えながらも相も変わらない運動量の多さ。ストレイライトの新たな世界に引き込まれ、熱を大きく上げた。
「本物だけが全てと決めたくないから」2番では冬優子パートということもあり生き様を感じさせてくれる歌詞だ。それがこのMUSIC DAWNという生配信番組で聴いた際に、実際に向き合うライブでなくとも私たちのパフォーマンスは、想いは届けられる。MUSIC DAWNという新しい挑戦のスタートを彩る楽曲としてふさわしいテーマ性……というのは考えすぎだろうか。
Transcending The World
2番での愛依のハイキックを交えた力強いパフォーマンス、冬優子の挑発的に煽るような表情、仕草、落ちサビのあさひパートの圧倒。
アウトロのあさひの楽しんでる感、冬優子のやってやった感、愛依のクールさも混ぜた嬉しそうな表情。ストレイライトが存在した。
アイドルマスターではアイドルとキャストが完全に一致する瞬間、があると思う。TTWのアウトロはそれが三人同時に、ユニットとして成り立っていた。
サマパから衝撃を与えたユニットではあったがその成長ぶりは留まることを知らないらしい。
けむけむ。
アンティーカ
バベルシティ・グレイス
最大瞬間風速「アンティーカ!」
恋鐘以外のパートではそれぞれ摩美々&霧子、結華&咲耶でパート分けがされているアンティーカ。歌声のコントラストはとても心地よく、しかしとてつもない熱量で落ち着かせてくれることはない。
咲耶の煽りがこちらの声を引き出すのには十分すぎる格好良さ。Day2の八巻さんはより気合いを強く感じ、咲耶パートで思わず筆者が声を出してしまう箇所もままあった。アンティーカの白瀬咲耶の本気を見た気がする。
ラビリンス・レジスタンス
開始大きく映るユニットロゴで期待感が大きく上がる。
矢を掴む振り付け、2番の結名さん指クイ、間奏のダンス、見どころはたくさんある。
しかしラスサビ、曲のテーマ「絶望」に抗うような各々の全力の歌い上げ。ぜひここをもう一度見直してほしい。力、想い、軌跡、すべてが込められた5人のウタに全ての感情が持っていかれた。
アルストロメリア
アルストロメリア
ゲーム内でもヒールをつかうアルストは現実でもヒールを使える。
こんなにも声質が違う三人だが、それぞれがちゃんとアルストロメリアの「可愛い」を成り立たせている。
花びらが舞うDAWNならではの演出も世界観を作り出せている。
1stでも散々言ったところではあるがやはり2番始め、甜花パートでそれを見守るように見つめている二人という絵があまりにも尊い。
間奏でステップを踏む足、三人のちゅっを綺麗に抜くカメラワークも素晴らしかった。
Love Addiction
アルストロメリアの中でも「楽しさ」の面が強い曲。へーい!
スカートをつかむ振り付け、首をコクンとする振り付けがとても可愛らしい。
サビ終わりのとろけちゃいそうなんだよでとろけてるプロデューサーも多いだろう。
間奏に千雪が二人を呼び寄せ集まるところもおすすめポイント。
「ライブってもっとした方がいいと思います!」
放課後クライマックスガールズ
夢咲きAfter school
サビ前のうでぐるぐるがとても好き。そして「等身大の答えはただ一つ」の背中合わせがやはり、とてもぐっとくるものがある。
ライブでの、「せーの!」はどうしてこんなにも気持ちを高揚させるのだろうか。(ex.ハイファイデイズ、Thank you!)
「向き合ってみんなで輝いて」ここで河野さんが実際に他の4人としっかり目線を合わせてうなずく。これがあまりにもエモーショナル強く突き付けられる。
「せーの」同様、ラストのコールの「もっと!」にも心が動かされてしまう。まだまだ、ひたすらコールを入れ続けて、パフォーマンスを見ていたい。そんな気持ちになってしまう。
「太陽にも月にもスターにもなれる気がする」
よりみちサンセット
覚悟はいいか?私はダメだった。
「なんだかね帰りたくない」の振り向きがあまりにも杜野凛世。改めて丸岡和佳奈さんは職人だなと。
二番サビ後「時間が止まればいいのにな」河野さんの入り具合と表情に引き込まれ「さあ行かなくちゃ」。このコンボはずるい。初手エクゾディアと同義である。
ラスサビは一番と同じ歌詞であるはずなのにどうしてこうも差が出てくるのだろうか。ここもまた音楽の面白いところだろう。
MoRで作詞家の古屋さんが仰っていた、See youで曲が終わる予定だった、と。付け加えられた「その笑顔に明日も Hello」、こんな状況下であるからこそ「明日も」が重く、そしてありがたく感じる。
イルミネーションスターズ
ヒカリのdestination
いかにもセンターユニットといった楽曲。
安定感、安心感とともに聞くたびにシナリオイベント、サポートなどの多くのコミュを経ての再びの披露。キャストの努力とともに受け取る側にも変化があってどんどんアップデートされていくんだなということを強く感じる。
「カラフルな波揺れて涙があふれそうで」この歌詞はいつ聞いても自分も涙があふれそうになってしまう。
少しハネるような歌い方をしているな、という印象も受けた。表情も合わせてとてもパフォーマンスを楽しんでくれているように感じられる。「楽しそうなパフォーマンス」はイルミネに限らずMUSIC DAWN全体で感じたことで、それがたとえ暗い楽曲、せつない楽曲であっても楽しさという感情はより楽曲の雰囲気を引き出し、ブーストさせてくれている。
トライアングル
やはり覚悟はできていない。あきらかにここに来るしかないセトリであるが、分かっているができない。
背景の星空、そしてトライアングル。「三人」の歌詞。イルミネーションスターズの全てを詰め込んだ曲で一番の笑顔で歌われてしまうともう白旗をあげるしかない。
歌詞の風景がそのまま頭に浮かび、とても眩い星の海、その中でひときわ目立つ三角形が煌めいている。
ノクチル
円香のボイスから透の返事でのスタート。一人分の空白。
Day1を気持ちの入ったと評すると、Day2は感情がこもった、となるのかなと思う。
樋口円香はここにはいない。ノクチルを全く知らずにDay2だけ見た人でも、始まりの円香のボイスがなかったとしても、一人足りないんだなというのがよく分かると思う。
それでも、一人足りないと思えるほどにノクチルは四人なんだと。四人だった、ではなく四人だ、そう思える。
結んだ絆を信じて。
共通
SWEET♡STEP
メンバー:咲耶、灯織、智代子、冬優子、恋鐘、小糸
お待ちかねのユニット混合シャッフルメドレータイムに突入。
特殊イントロから始まる。ハピリリの特殊イントロとかも売ってほしい……
歌うならここしかない!智代子、ふゆ100%の冬優子、愛情いっぱいの恋鐘、かわいい子にはチョコを食わせろの小糸、普段は見せないタイプの可愛いを出す灯織と咲耶。
バレンタインの甘い、可愛いとともに、チョコを渡せない、勇気よどうか出てきてくれ、という楽曲である。
自分を好きになってくれるか、モデルからアイドルへの転身、ステージでちゃんとできるのか、幼馴染以外にも……
「勇気の翼がほしい」
Let's get a chance
メンバー:夏葉、結華、めぐる、甘奈、雛菜
元気いっぱいのメンバー。S♡Sでもそうだが隣り合う二人の絡みがとても可愛い、良い。この元気な楽曲にめぐるのソロパート、特別感じられる峯田さんのパワフルさがとても映える。
ひっっっじょーーーーーーに自分得のメンツでした本当にありがとうございました。
SNOW FLAKES MEMORIES
メンバー:樹里、摩美々、透、千雪、あさひ
ボードゲームやトランプで一緒に遊んでいる図がありありと浮かんでくるメンバー。千雪さんが実は嘘をついていて騙される樹里と摩美々とか見てみたくなってしまう。
この5人が可愛らしい振り付けで踊って、冬に少しはしゃいでしまうような歌詞を歌っているのをみるとおもわずほっこりにっこりしてしまう。
FUTURITY SMILE
メンバー:果穂、円香、愛依、凛世、真乃、霧子、甜花
これほどまでにアイドルとプロデューサーが意識されてる曲も珍しい気がする。
こればっかりは多くは語れない、アイドルのあなたへの思いを一人一人聴き取って欲しい。
Spread the Wings!!
6色の羽から様々な色の羽が降り注いでくる背景映像。
サンセットスカイパッセージ、2周年の新しい衣装を着ての登場。カラフルな装飾があしらわれた、とても大好きな衣装だ。
何度も披露された楽曲ではあるが、聞くたびにメンバーの実力や想い、そして数も増してどんどん厚みがでてくる、シャイニーカラーズを代表する楽曲としてとてもふさわしい楽曲だと思う。
「ずっとみんな待っていたよね」
シャイノグラフィ
歌詞、そしてそのパート分けがあまりにも天才すぎる。こうしてそれらを実際に歌っている姿を見るとより実感が歌詞にこもり、より想いが強まる。
Spread the Wings!!が「君と」「ずっとみんな待っていたよね」「不安はみんな同じだね」「一緒にたどり着ける」という一人からみんなで、一緒にという歌詞に対して、シャイノグラフィは「君が」「たぶん一緒にいるだけじゃダメなんだ」「一人でも一人じゃない」というみんなから一人という歌詞になっていると思う。2周年でのGRADの実装、そして今回のソロ曲制作の発表。よりアイドル一人一人の色がでてくるようになった。そんな3年目を彩る楽曲としてこれ以上のものはないだろう。
サビ後にぴょこぴょこ跳ねる振り付けが可愛らしくお気に入りの部分である。
各キャスト
櫻木真乃役関根瞳
最年少にして不動のセンター。
鋼メンタルなどとよく評されるが今回のMCやMoRのゲスト回などで実際はとても緊張している旨を聞くことができる。それでもそうは見えないパフォーマンスや回し、コメントを行えるのが本当にすごい。
センターということで映像で抜かれることが多かったが、その度にこちら側への意識、またこちら側からの意識を受け取る様子が垣間見え、双方向性をとても意識してくれているんだな、というのを感じた。
風野灯織役近藤玲奈
やはりDay1の虹になれが印象深い。正直、歌いなれている楽曲で近藤さんがパフォーマンス中にあそこまで感情を出すとは想定していなかったのでとても驚いたが、MC中でも言っていた通りイルミネの絆はどんどん強くなって、パフォーマンス中にこそそれを強く感じるのだろうからそういうこともあるのだろう。
また、全体曲のイルミネパートでは、近藤さんが力強い歌声を発揮し引っ張ることで、関根さん、峯田さん両名も歌声に力強さを増しイルミネ全体に力強さが加わったように思える。
ビジネスアルカリと八巻さんが言っていたのを思い出す、MCでイルミネへの、楽曲への想いをまっすぐに語る姿はとても眩しいものであった。
からのこれ
八宮めぐる役峯田茉優
Let's get a chanceでの落ちサビのウィンクがマジで最強。
というかLet's get a chanceずっと最強。
もちろんイルミネでも最強。
つまり最強。
月岡恋鐘役磯部花凜
Day1では恋鐘がやはりセンターなんだと分からせられた、と評した。ストーリー・ストーリーで「月岡役職迷子」奴見とるか~~~~????のお気持ちになってしまう。
礒部さんから感じるもので恋鐘らしいなと、感じるところがあった。「愛」である。アンティーカの楽曲中ではそれこそクールな、アンティーカの月岡恋鐘を垣間見ることができるが、全体曲の場合はアイドル月岡恋鐘はこうするんだろうな、というパフォーマンスが見れる。そのパフォーマンスの端々から、ファンへの、仲間への、プロデューサーへの愛を感じるのだ。
田中摩美々役菅沼千紗
おなじみご本人様。
Day1の煽りでは度肝を抜かれた。バンナムフェスの凛世でも同様だが、「そうさせるのか」と思わすパフォーマンスは心震わす衝撃で鮮烈に心に残り続ける。
そのような意外性も出してはいたが、その他の煽りの動き、表情は摩美々のそれであり安定感や安心感を感じる。
霧子と声を合わせることが多く、個人的にそのハーモニーが好みなのだが、今回SNOW FLAKES MEMORIESで声を合わせた樹里との相性もとてもよかった。一見癖の強いアイドルのように思えるが意外とユーティリティプレイヤーなのはパフォーマンスでもそうらしい。
白瀬咲耶役八巻アンナ
今回強い印象を残した一人。
アンティーカの楽曲を歌い上げる情感、力強さが今回頭一つ抜けていた気がする。だがそこで頭一つ抜かしたままにさせないのがアンティーカ、それに呼応して他のメンバーもどんどん勢いを増していったように思える。
この状況下の中で久しぶりに大きなイベントでファンとの交流があってはしゃいでしまうような白瀬咲耶が今回の八巻さんから見えた気がする。
三峰結華役成海瑠奈
Vo力団切り込み隊長。
バンナムフェス後のサジェストである。これほどまでに高い歌唱力が評価されている成海さんだがこのMUSIC DAWNでも遺憾なくそれを発揮した。
特にラビリンス・レジスタンスでの歌と動きはとても引き込まれるものがあった。
Let's get a chanceでの涼本さんとの絡みがめちゃくちゃ良い。
幽谷霧子役結名美月
1st等での印象が霧子らしい儚さがとても表現されていたと感じた。しかし今回のMUSIC DAWNではアンティーカの霧子らしい妖艶さを強く感じられたと思う。儚さはある意味天性のものであるがこの妖艶さというのは努力だったり、年季だったりで身につくものだと思う。そういう意味で結名さんは特に伸びているキャストの一人だと思う。
小宮果穂役河野ひより
名言メーカー。
Day1への出演を間に合わせていただいたおかげで23人のステージがみれたというところに本当に感謝したい。
毎回ながら小学生の果穂の元気さがよく出ているパフォーマンスだった。が、よりみちサンセットでの「時間が止まればいいのにな」の歌い上げは無邪気で可愛いという部分ではない、なにかとイベントシナリオなどで辛い役回りをさせることの多い部分、河野さん自身の感情の入れ込み具合などが合わさってとても胸に刺さるものとなっていた。
園田智代子役白石晴香
智代子は本当に強い女の子とGRAD編で認識したし放クラの智代子は安心感と安定感を生んでくれる、白石さんも同じものを持っていると思う。白石さんがいないシャニラジはつっこみが大変だった……
パフォーマンス中の表情の変化がすごく智代子らしいと感じる。SWEET♡STEPではチョコアイドルとしての本領発揮で甘い可愛さがとても出ていた。
西城樹里役永井真里子
樹里と同じ優しさ、暖かさが節々からにじみ出てくるのが永井さんのパフォーマンスだったりMCだったりする。そして楽しいの気持ちがめちゃくちゃ歌声に乗りやすいと思う。それを感じると思わず笑顔になってしまう。
夢咲きAfter schoolのアウトロは永井さんの煽りがないと生きられない体になってしまった。
杜野凛世役丸岡和佳奈
キャラ声の安定感がすごいその1。
地声と全然違うあの大和撫子を、セリフだけじゃなく歌でどうしてあそこまで安定して出せるのだろうか。そしてダンスから、表情から溢れる杜野凛世が強すぎる。放課後クライマックスガールズの杜野凛世はこうなんだ、という強い説得力をもたせるパフォーマンスには脱帽である。
有栖川夏葉役涼本あきほ
ファンサ神。
凛々しい、かっこいい夏葉を作り上げつつもあいだあいだにファンサを入れ込みたくさんの心を奪っていく。
夢咲きDメロ「ときめいて」の大人な表情からはにかむのが本当に良い。
Let's get a chanceは可愛い部分が前面に出ててとてもずるい。
大崎甘奈役黒木ほの香
「ガーリーにもセクシーにも」はそれぞれガーリーさとセクシーさを意識して歌っていると言っていたが、とても甘奈の出せるガーリーとセクシーという感じが出ていたと思う。
アルストの可愛い振り付けの中にところどころキレの良さが出ているのが見ていて面白い。
MCではライブが楽しい旨を多く伝えてくれた。やっぱりライブはたくさんやった方がいい(二回目)。
大崎甜花役前川涼子
キャラ声の安定感がすごいその2。
にへらっとした笑い方がまさしく甜花ちゃん。
個人的に前川さんのパフォーマンスはなぜか目を奪われるものがある。これは甜花の庇護欲を掻き立てられるようなアイドル性がパフォーマンスや振る舞いに表れているのかなと感じる。
桑山千雪役芝崎典子
芝崎さんがすごいのはずっと笑顔を絶やさないところである。
中の人的にも外の人的にも(おそらく)最年長ながらも純度100%の可愛さで押し通せるのは彼女ならではだろうか。
伸びやかな歌声も特徴的。アルストロメリアのハーモニーに一本芯を通すような歌声で全体曲であっても他のユニットに負けない響きを出せるのは彼女のおかげだろう。
芹沢あさひ役田中有紀
常々思っていることがあって、一ノ瀬志希のパフォーマンスができる藍原ことみさんと、芹沢あさひのパフォーマンスができる田中有紀さんまじやべえ、ということだ。それだけ高い水準のパフォーマンスを持続しているということである。
曲部分でも書いたが、なんといってもTTWの落ちサビソロ。カリスマとはこういうことなのだと分からせてくれる。CDで初めて聴いた時から惚れこんでいたパートだったので実際に見れとても嬉しかった。
黛冬優子役幸村恵理
冬優子らしい挑発的な表情で一気に多くの人を虜にした幸村さん。
ストレイライトは全員強い見せ場があると思う。「Bet my life」「本物だけが全てと決めたくないから」。黛冬優子の生き様を表すような歌詞も見事に表現していたと思う。幸村さんは見るたびにどんどん伸びていて、次も楽しみになる。
和泉愛依役北原沙弥香
北原さんはサマパからとんでもないパフォーマンスをしていたが、まだ伸びるのかという驚いてしまう。キレはもちろんのことながら歌のパワー、髪の揺れ、表情、完璧だと感じてしまう。もう一年半、されどまだ一年半。これからの北原さんは、愛依は、ストレイライトはどうなっていくのだろうか。
浅倉透役和久井優
まさかここまでとは思わなかった。
ノクチルの楽曲もとても好きで今回のMUSIC DAWNを楽しみにしていた半面、期待しすぎということはないだろうかという心配も若干あった。その心配を見事に塗り替えてくれた筆頭が和久井さんだった。いつだって僕ら、あの花のようにの二曲の落ちサビの歌い上げはノクチルのセンターとしてのふさわしさを見せつけてくれたと思う。
そんな反面、Day1のMCで泣き出してしまい、ほかの三人が支える様子はノクチルらしくないようでノクチルらしいものを感じさせてくれた。もらい泣きもした。
樋口円香役土屋李央
樋口だ。
土屋さんもまた職人だなと感じる。表情、歌声、動きでめちゃくちゃ樋口円香を作りこんでいるのが分かる。円香すぎてうわぁってなるぐらいには円香だった(決して悪い意味ではなく)。
惜しくもDay1のみの出演となったが神田さんの放送でも言ってた通り元々ディレ1が言っていたことは自分も正しいと思う(気持ちは別として)。今後もこのようなことがあるかもしれない、しかしそれを別れではなく出会いとしてとらえられるようになりたいものである。
福丸小糸役田嶌紗蘭
ノクチルもまた、本人度が高い人ばかりである。
田嶌さん自身の身長は低くはないのに小糸の小動物感がとても出ていた。ぴょんぴょんはねながら客席に手を振る姿は、小糸らしさとともにアイドルらしさも強く感じられ、努力を積み重ね、福丸小糸がアイドルとしてきちんとステージに立てているという事実に嬉しさを感じずにはいられなくなってしまう。
今回緊張した、というキャストの方は多かったが田嶌さんは目に見えて緊張が分かる。そんな姿を見ると改めてキャスト全員に頑張ってステージに立ってくれて本当にありがとう、と思わずにはいられない。
市川雛菜役岡咲美保
「なんでもそれなりにできる~」に違わないパフォーマンスを岡咲さんも見せてくれた。彼女もまためちゃくちゃ緊張したとは言っていたがそれを感じさせない安定感のあるパフォーマンスを見せてもらった、などと思っていたらDay2のいつだって僕らは落ちサビの歌声に刺された。これが致命傷となってノクチルは筆者の心に強く刻み込まれることとなった。
終わりに
MUSIC DAWN、今までにない形のイベントで果たしてどこまで楽しめるだろうか、という不安があったのだがそんな心配は杞憂だった。むしろ距離が遠いからこその「気持ち」の部分がよく分かったような気がする。今までのライブと比べても特に高いレベルのパフォーマンスからもその気持ちはとても感じられた。
シャイニーカラーズの皆さん、そしてMCに来ていただいた津田さん、山村さんもシャニマスへの愛を感じられたのが本当に嬉しかった。
キャスト、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。そして素晴らしい時間をありがとうございました。
まだアーカイブが残っているうちに、せっかくなのでぜひぜひもう一度見直してみてはいかがだろうか。
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