4/13 7回無失点の勝野昌慶について考える。#7
お久しぶりです。怪獣ブルー号です。遅くなりましたが、4月13日に行われた試合の勝野投手の投球について考えていきたいと思います。ナイスピッチング!
本日の総論
4月13日の勝野昌慶は力強いストレートとフォークを軸に精度の高いカットボールとカーブを使い分け、7回96球無失点で試合を作った。残念ながら、勝ち星は付かなかったが、確実に成長をしている内容であった。本音を言うと、もう1イニングいって欲しかった。それくらいの投球を見せてくれていたのである。
4月13日の勝野の投球について詳しく述べていこうと思う。
初回の勝野について
勝野は立ち上がりが課題という事もあって、初回は少し不安になりながら試合を傍観していたが、ある投球をみて、今日は最低でも6回1失点でまとめあげるだろうと感じた。それは、近本に投じた第5球である。木下が構えたインローに力強いストレートを投げ切ったのだ。これが素晴らしかった。一昨年は制球難が叫ばれていたが、昨年からかなり制球が安定していたが、それをも上回る制球力を見せており、成長を感じた。また、威力が昨年に比べて数段増していたように感じた。
勝野のコントロールについて
今日の勝野は、アウトローのコントロールが凄まじかった。勝野自慢のストレートを、あのビタビタのコースに投げられては、どんなバッターも手が出ない。しかし、バッターはアウトコースばかり投げられると、踏み込みやすいので、インコースも意識させ無ければならない。ただ木下の配球は、そこもしっかりと対策をしていた。インコースや高めの球を投げさせ、簡単に踏み込ませないように配球していたのである。その配球があってこそ、アウトローのストレートが生きたのであろうと思われる。
勝野の球種について
昨年の初めのバッターは、勝野に対してストレートに対応しつつ、フォークも対応するというものだった。どちらも精度・威力が素晴らしいが、逆に考えるとバッターはこのふたつに対応すれば打てる投手であった。つまり、昨年の初めまでの勝野は、この2つの球種に頼っていたのであった。しかし、昨年の終わりから勝野が取り入れたであろうカットボールが、バッターを迷わせているのではないかと考える。今日の勝野はストレートと半速球であるカットボールのコンビネーションで、バッターの目線をズラし、どちらか絞れない中で最後はアウトローのストレートや威力のあるフォークなどを投げ、打者を幻惑させていたのである。またカーブを効果的に使用し、打者のタイミングをズラしていた。
このことから、勝野は全ての持ち球が、有効に配球出来るようになったのではないかと考える。
まとめ
勝野は一昨年、昨年そして今年と順調に成長をしている。その成長曲線はドラゴンズ投手陣においてかなり上位にいると思われる。
今日の投球を見るとエースなのでは無いかと思わせるような安定感であった。今年は大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介に続くローテの柱の一角を勤め、いずれはエースの座に登りつめる選手だと考える。今後も素晴らしい投球をドラゴンズファンに披露して欲しい。また、早く勝ち星を勝野に与えて欲しいと切に願う。
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