🟦岸田首相がTSMC熊本工場を視察

TSMCのC. C. Wei(魏哲家)CEOと意見交換

令和6年4月6日 ＴＳＭＣ視察・関連企業との意見交換等 | 総理の一日 | 首相官邸ホームページ

🟦岸田首相がTSMC熊本工場を視察

　岸田文雄首相は2024年4月10日、熊本県菊陽町にあるTSMCの熊本工場を視察し、C. C. Wei(魏哲家)さんと意見交換しました。TSMCは、熊本工場の第2工場を第1工場と同じ菊陽町に建設すると明らかにしました。政府は、半導体の国内供給体制強化に向け、熊本第1・第2工場に最大1兆2080億円の補助金を支給する予定です。第2工場は、2024年内に建設が始まり、2027年末までに稼働する計画です。

🟦熊本工場は台湾有事のリスク軽減

　台湾有事の際には、TSMCの台湾拠点が被害を受ける可能性があり、日本の半導体供給に大きな影響を与えることが懸念されます。熊本工場の建設は、国内生産体制を強化し、このリスクを軽減することを目的としています。

　TSMC熊本工場は、直接雇用3500人以上の創出に加え、関連産業の集積による経済効果も期待されています。九州・沖縄・山口への半導体関連設備投資による経済効果は、2021年からの10年間で計20兆770億円に達すると見込まれており、これは熊本県全体のGDPの約2倍に相当します。

 🟦まとめ

　岸田文雄首相がTSMC熊本工場を訪問した同日、TSMCは同工場の第2工場を建設すると発表しました。政府は国内半導体供給体制強化に向け、熊本第1・第2工場に最大1兆2080億円の補助金を支給する予定です。

　2024年3月に開催されたTSMC熊本工場第一工場の開所式にはビデオメッセージで参加した岸田文雄首相はでしたが時期をづらして同工場を訪問しました。パフォーマンスに終わることなく、着実な投資が続けられることを期待したいところです。