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石田さんと楽天へいく

 こんにちは。東京藝術大学 Diversity on the Arts Project(通称:DOOR)受講生の細尾です。受講生有志とトリーチャー・コリンズ症候群の当事者である石田祐貴さんと一緒に、実習を進めています(詳細をこちらにまとめています)。

 11月13日に石田さんと楽天株式会社に行きました。メンバーの藤田さんが同社にお勤めされている縁で、お邪魔させていただきました。ミーティングのために楽天に伺ったのには、理由があります。前回のミーティングで話題にのぼった「石田さんを知らない人は、石田さんをジロジロ見てしまうのか?」という疑問を確かめるためです(石田さんに許可を得ています)。

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 藤田さんの案内で、楽天のエントランスを通り抜け、会議室の並ぶエリアを見学します。他の社員の方と一緒にエレベーターに乗り込み、高層階の社員食堂に着きました。食堂は、夕食を摂る社員の方で賑わっています。「どうやって注文するんですか?」と藤田さんに聞きつつ、列に並んで定食を頼みました。……ここまでのところで、注意して観察していましたが、石田さんをジロジロ見る方はいませんでした。そもそも楽天には、いろんな国籍の様々なバックグラウンドを持つ社員がいるため、見慣れない見た目の他者に対して、さほど気に掛けないのかもしれません。

 さて、楽天の社員食堂で定食を食べつつ、10月26日の中間発表でのフィードバックを踏まえ、制作物のアイデアの詳細を決めていきます。

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 私達のチームは、「障害の伝え方」をテーマにしています。石田さん個人に焦点を当て、トリーチャー・コリンズ症候群について様々なメディアを用いて伝え方を模索し、その発信の経過と結果をまとめて、2020年2月の最終発表会で発表する予定です。発信メディアについては下記の内容を考えています。

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1.ワークショップの開催
 石田さんと直接話して、石田さん自身について理解を深めることを目的とするなら、ワークショップより座談会の方が適していると考えました。12月に小出さんの職場の障害者B型支援施設で、石田さんと施設職員の座談会を開催します。楽天社員との座談会や、小学校での講演会もできればと考えています。

2.Youtubeでの講演動画の配信
 当初は石田さんの講演の様子を配信するつもりでしたが、インタビュアーが石田さんに質問し、それに石田さんが答えていく動画の方が、より石田さんの魅力を伝えられるのではないかと考えました。様々な年齢・職業の方にインタビュアーをお願いし、それぞれの方が「石田さんに3つの質問」を用意して石田さんに質問し、石田さんが答える様子を撮影します。

3.ポスターの掲示
 ポスターだけでなく、チラシにして、石田さんの座談会や講演会で配布できるようにします。ポスター・チラシには、石田さんの大きな写真を載せ、「普通ってなに?」と問いかけます。見た目問題について問題提起しつつ、トリーチャー・コリンズ症候群について理解を深めていただけるような内容にしたいと考えています。また、チラシにYoutubeやnoteのQRコードを載せて、興味を持った方がアクセスできるようにします。

4.noteの連載
 Instagramを新規に作成し、このnoteのリンクを掲載することでより多くの方にnoteを読んでいただけるのではないかという案が出ました。また、ハッシュタグとして、ミーティングを行った場所の地名や、ポスター・チラシのテーマ「#普通ってなに?」の他、「#人は見た目が9割」など逆の意味を持つ言葉も用いてみるか検討しています。

 上記のようにアイデアのブラッシュアップを行いました。ミーティング後、藤田さんが部屋の電気を消してくださると、東京の夜景が……

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 みんな社会科見学気分で、楽天を楽しませていただきました。藤田さん、楽天株式会社さん、ありがとうございました。

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【石田さんチームのメンバー紹介】
● 工藤さん:療育施設で子供と歌って踊る元音大生。
● 小出さん:元は医療ソーシャルワーカー、今は障害者B型支援施設理事。
● 藤田さん:福祉に関わりがないままDOORを受講した会社員。
● 細尾:中華料理が好きな医者兼ライター(この記事の筆者)。

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