オーバーベットの威力!JJで100bbを狙うSRP攻略法

JJは一般に危険なハンドと言われていますが、この記事ではそんなJJを使ってSRPで100bbスタックするラインを紹介したいと思います。

あなたはでJJでオープンしBBにコールされました。
フロップは運よくオーバーカードが落ちず、またストレート完成もないボードでした。
この記事では、あなたがBTNでT♠9♠2♡が落ちたシチュエーションについて考えてみましょう。

自分JJ BTN raise 2.5BB
相手??  BB call

フロップであなたは75%のベットを選択しました。多くの人がこれくらいのサイズを選ぶと思います。

Flop T♠9♠2♡ (pot5.5BB)
BB check
HJ 75%(4.1BB)
BB call

ターンではラグの4♣が落ちたので、TヒットやA9、フラドロに向けて75%で打ちました。

Turn T♠9♠2♡ 4♣ (pot13.7BB)
BB check
HJ 75%(10.3BB)
BB  call

リバーでまたラグの5♣が落ち、Tヒットがコールしそうな75%を選択しました。

River T♠9♠2♡4♣ (pot34.3BB)
BB check
HJ 85%(29BB)

ショーダウンで相手はKT。うまくバリューをとれましたね!

・・・これほんとによかったんでしょうか?もっといいラインがあるのではないでしょうか?

さて、このノートではJJで、125%→125%→100%のラインをとることで、SRPで100bb奪いにいくラインの有用性について解説していきます。



フロップ125%の有用性

フロップでポラーサイズのベットを用いるするメリットはいくつかありますが、その一部を紹介します。

  1. 相手のTPのEVを0にできる

  2. ナッツ級のハンドのEVが一番伸びる

  3. ナッツの脆弱性

まず1について考えていきましょう。下の図は、BTNに125%を食らった時のBBの各ハンドのEVです。
オーバーベットを使うことで、相手のTヒットを一部(KT以下)インディファに追い込むことができます。

他の安いベットサイズに対しては、Tヒットは十分強いためBBにとって利益的なハンド群です。しかし、オーバーベットに対してはブラフキャッチに過ぎず、難しい判断を迫ることができます。

続いて2については、いわゆるGeometric Sizeという概念で説明されます。Amuさんのノートで紹介されていたので、読んだことがある方もいるのではないでしょうか?(Geometric Betsize (幾何級数的bet)|Amu (note.com)

Geometric Sizeは簡単に言うと、各ストリートで同じサイズのベットを使うと、ナッツのEVが一番高くなるよ!ってことです。
SRPの場合、フロップからリバーまで125%を3回、ターンからであれば250%を2回打つことで最も期待値が伸びます。

そして3について、JJはフロップの時点でとても高いエクイティを持っています。しかしオーバーカードやドロー完成など、多くのスケアカードを抱えています。フロップで125%を選択することで、8♡6♡やAJo、K♡8♡などのハンドのエクイティを実現させないようにできます。


ターン以降のエクスプロイト


フロップで125%を選択し、ターンでラグが落ちた場合、GTOではオーバーベットを好みます。

ボードT♠9♠2♡4♣


これに対し、BB側のTヒットはインディファレントになります。均衡解上ではコールとフォールドの頻度を調節しますが、実戦ではそんなことはありません。相手のTヒットは

①Tヒット降りれない💦
②ターンかリバーでギブアップ

のどちらかに分類されるはずです。そして、下図のように、JJは十分オールインできるほど強いハンドです。①っぽい相手には、JTなどのフォールド寄りのTヒットに対してエクスプロイトでMaxバリューを取りに行きましょう!

リバーBTNの各ハンドのEV


②っぽい相手には、JJを持っているときはターンとリバーでベットサイズを落としてバリューをとるのが良いと思います。
代わりにエニハンブラフで3発かましてエクスプロイトしていきましょう!

まとめ

さて、この記事ではSRPにおいて、100bb奪いに行くラインを紹介しました。プレイラインの選択肢が広がると相手を難しいシチュエーションに追い込むことができますし、何より楽しいのでおすすめです!

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