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僕らが旅に出る理由【2022年ふつうの旅 】

7/1から半年くらいかけて世界を旅している。いわゆる世界一周というやつだ。6月に入るとたくさんの知人・友人に送り出す会を開いてもらって、一通り飲んで食った後にこう聞かれた。

「何をしにいくの?」

そりゃそうだ。世界一周する奴は何かをしなければいけない。少なくとも価値観が変わったり、生きる意味を見出したり、新しい何かをつかまないといけないのだ。でも、なんか、そうじゃないなあと思った。

そもそも、なんで世界を回りたかったのかというと、いうと、・・・特に理由が見当たらない。しいてあげるなら、ずっと家にいて暇だったから、というのが一番の理由だろう。

特にここ数年、なんとなく、平衡状態を感じていた。平衡というのは高校の化学の授業などで習ったように、いろいろな化学反応の釣り合いがとれている状態、安定している状態、ということである。

それは、仕事も、趣味も、生活も。大成功もなければ失敗もなく、たぶんハタから見ていたら順調?給料は振り込まれるし、仕事は大きな苦労もなく自己表現とビジネスもバランスもとれているし、登山にpodcastにノンアルコールバーなどなど、趣味も充実している。

でも、飽きた。飽きてしまった。

もちろん、コピーライターやクリエイティブ・ディレクションの仕事はやりがいもあるし(今も旅しながらできることはやってるし)楽しいんだけど、たぶん、リモートワークに飽きたのかもしれない。いや、会社組織に飽きたのか。恵比寿に住むことにも飽きたし、とにかく、今に飽きたのだ。

で、どうせいつか独立するつもりだったから、世界旅行と紐づけてフリーランスになった。のが、2022年1月1日。覚えているでしょうか。日本はまだコロナまっさかり。(今もまた増え始めてますね。4回目のワクチンをうつとかうたないとか)

ただ、なんとな〜く、感じてたんです。夏くらいには世界が開くな、と。これはもう勘としか言いようがないんですが、半年はフリーランスに慣れながら旅の準備をして、7/1から半年旅に出ようと。そう決めて、決めた瞬間にfacebookメッセンジャーで役員に「やめまーす」とメッセージを送っていました。有休消化期間、楽しかったなあ・・・。

それに、半年もめっちゃ暇になるなんて人生でもう無いかも!と興奮してたのも思い出す。実際にはありがたいことにいくつかの仕事をいただいて、楽しく稼ぎながら、膨大な時間を持て余したりしていたのだが。

それで、狙い通り、というか、なんとなく世界が隔離期間なしで旅できる感じになってきて、隔離のない国を回ろうと旅を始めた。誤算だったのは、ウクライナ危機、エネルギー問題、円安。旅の予算がかさむかさむ。でもこういうのはタイミングなのでしょうがない。

そういうわけで、「何をしに行くの?」の答えがまったく出ないまま、なんとなく、ぬるっと旅に出ました。趣味の写真は捗るし、たまに食う名物のメシもうまいし、観光地はちょっとヤダなあ、と思いつつも、アンコールワットはやっぱり見たかったりして。

Wi-Fiとe-SIMで普通にネットはつながるし、SNSにアップしたり、スラックで仕事したり、入国の時間がかかりすぎてMTG飛ばしたりしています。

つまり、ふつうなんです。ふつうの生活に、移動と観光がついてるだけというか。TVerとradikoがつかえないのが少し寂しいですが、NETFLIXは観れるし、d-magazineもジャンプ+も読める。YouTubeはバックグラウンド再生ができなくなりました。なんでや。

なので、ふつうの旅だな〜。アフターコロナのニューノーマル的な世界を見てみよう的な意味もあるな〜こじつけだけど。なんて思って、#2022年ふつうの旅 っていうハッシュタグを考えて、投稿しています。

世界一周経験者の方々とランチする機会があって、かたや旅は不便であるべき!かたや旅は快適であるべき!って感じで面白かった。自分はどうなんだろう?不便も便利もあっていいし、調べまくって行っても、適当に行ってもいい。YouTube見まくってもいいし、地球の歩き方読んでもいいし、なんでもいい。あんまりこだわりがない。

しいて言うなら、使えるものはなんでも使って、テクノロジー全開で行くのも楽しそう、くらいの気分である。トラブルが起きたらそれはそれでいいし。

ひとつの国が終わるたびに、こうして文章でまとめていこうかなと思って、書いていたら、全然カンボジアのことを書いていないことに気がつきました。

それは次回からにします。

あと、これから次に行く国を予告していくので、そこに国にたまたまいる人や、知り合いの知り合いなど、紹介してもらえるとうれしいです。日本語にも飢えるだろうし、旅先での出会いって、素敵やん?

カンボジアの話は、遺跡に飽きたこととテクノロジーのことを書こうと思っています。いまこれを書いているのはトランジットで立ち寄っているシンガポールのラウンジなんですが、3時間しかいれないっぽくて、そろそろ追い出されそうなので、次のラウンジで。(シンガポールは死ぬほどラウンジがある)


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