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千里論6 帰郷

千里さんも急に社会派な歌詞を書きます。
アルバムに突然くるので、びっくりします。

浜省がライシングサンやニュースタイルウォー、
尾崎もいろいろ、エコーズも、ブルーハーツも。
でも千里さんの社会派はちょっと違う。

千里さんの歌詞は、常々、英語を直訳した日本語のような意味がつながりにくい歌詞だと思っていた。
ちょっとそれ何言ってるか分からない。
富澤な、そんな歌詞が頻発する。
リスナーさん、よく考えてねと問いかけているようだ。
それが想像を生み、心に残る。

この帰郷という歌。
歌い出しが「モスクワにセスナが降りた」
途中で
「青森や佐世保や呉や、招かれない船が港にはいる」など
ポップミュージックとしては異質。直接な国防のぶん回しがある。
尾崎の米軍キャンプのような軟じゃない主張。
あれは場所を示すだけだ。

でもこの歌の肝は
「レジを打つ娘を笑う 隣の老夫婦には子供がいない」
突き刺しすぎでしょ。
めちゃくちゃ怖いやん。

ハニハニイカすじゃない、歌っとる場合かとよく思ったもんだ。
まだあって
「インフレのあとに彼女と必ず別れて~」とか
インフレってそんなに来ますか?千里さん。
歌詞にインフレ使ってんの他にあるんかな~。

そしてアルバム名盤「1234」のこの歌の後に
昼グリルっていう、ランチ会の奥様のお話の歌が続くんだけど。
どういう思考?
良すぎるんよ、その流れ。またそれは次に。

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