ドクターペッパーの一口目

当時コーラを初めて飲んだ日本人は口を揃えてこう言った。
私の父も漏れなくその1人だった。

「薬のような味がした」

私の生まれた頃にはコーラは普及していたし、幼い頃から飲んでいたのでそんな記憶など私にはない。
ある時近所の駄菓子屋の自販機で買うと当たりだと賞品が出てくるという飲料があることを友人から聞いた。
それがドクターペッパーであった。
そしてある日父がそのドクターペッパーを買ってきた。幼い私はそれを一口分けてもらったのである。

薬の味がした。

これが私とドクターペッパーのファーストコンタクトである。
その後ドクターペッパーに一時期ハマり舌が完全に慣れてしまったので「薬の味」はしなくなってしまったのである。
それでも私は輸入もののドクターペッパーを見るとあの「薬の味」がするんじゃないかと期待してつい買ってしまうのである。

追伸:ルートビアは未だに湿布の味がすると思います。

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