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【ネタバレなし】渡邊渚さんフォトエッセイ「透明を満たす」感想・レビュー|中居ヅラは読んだほうがいい

現在話題の元フジテレビアナウンサー・渡邊渚さんのフォトエッセイ「透明を満たす」を読みました。

現在世間を騒がせているフジテレビや中居正広さんとのトラブルに関係していると「噂」されている女性です。

正直、これまで一度でもトラウマ的な経験をしたことがある人であれば、涙が止まらないと思います。
私も終始号泣しながら読み、夫にひどく心配されました...…。

今回は、この本の感想をまとめたいと思います。

感想を語るうえで概要には触れますが、ネタバレはしません。絶対にご自身の目で読んでいただきたいからです。

この感想文を読み、一人でも多くのかたに「読んでみようかな」と思ってほしい。思わせたい。そんな一心で書きます。

なお、筆者は元ジャニーズファンですが会社の不祥事を期にファンを辞めた人間です。SMAPや中居さんのファンではありません。
長らく海外に住んでいるため、日本のテレビも見ておらず、渡邊さんのことも存じ上げませんでした。
なので、比較的フラットな視点で読めたと思います。

🔹通常は動画(性愛・パートナーシップ関連)のレビューもしてます🔹




フォトエッセイの概要|写真もあるがメインは渡邊さんの言葉

まずはこの本の概要を紹介します。
ざっくり言うと写真集のパートと、エッセイのパートに分かれています。
写真は本の冒頭、中盤、そして終盤にまとまっており、話の邪魔にならない程度に掲載されていました。

あえて入れたと思われる「写真集パート」

このフォトエッセイには、渡邊さんのかわいらしい写真がいくつも載っています。笑顔でカメラを見つめる姿から、ベッドでまどろむ姿まで。

エロティックな要素はありません。
服装によっては、肌を見せたワンピースを着ていたり、ショートパンツを履いていますが、本文を読めばそれがメインでないことは容易にわかります。

一部で「性を売っている」と言われていますが、そうではないと思います。
受け取り方の問題かと。

私の個人的な推測ですが、彼女は「あえて」この写真集のパートを入れたと思います。

一つ目の理由は、自身の「生きていく」覚悟として。
二つ目の理由は、あえて話題性を出して「読ませる」ために。


ちゃんと冷静な頭で読めば、「性を売っている」「売名行為」でないことは明白です。

特に、中居さんのファンの皆さんは色々言いたくなる気持ちはわかりますが、まずは中身を見てください。

とても素敵な写真集です。

これからは、周りに縛られず、彼女らしく生きていく決意の表れだと、私は感じました。


メインの「エッセイパート」

明るい印象のフォトパートとは一線を画し、
エッセイパートの一部はPTSDが絡むかなり重い内容です。

書籍の特定の項にも「心が弱っている方、フラッシュバックなどの心配がある方はご注意ください」と書かれています。
当てはまる方は、読み飛ばすなどして無理のない範囲で読まれるといいでしょう。

構成としては、最初に彼女の生い立ちからアナウンサーを志すまでの経緯が書かれています。

その後に、アナウンサー時代の話、そしてPTSDとなった事件の話、その後彼女がどのようにしてその問題と向き合って行ったかが、彼女の言葉で詳細に説明されます。

「事件」そのものについての詳細や関係者の名前は一切出ませんが、事件の項には「心が殺された日」という強いタイトルが付いていたのが印象的でした。

感想|渡邊さんは想像以上に真面目で強い女性だった。ここにあるのは彼女自身の声だ。

ここからは私の感想をまとめます。

読んだばかりで、勢いで書くので少し整っていませんが、お許しを。

本を読み終えて渡邊さんに抱いた印象は「かなり真面目な女性だな」ということです。

勉強、仕事に対する姿勢、人間関係における姿勢。

お勉強を一生懸命やってきた、ひたすら真面目で社会経験は浅い、どこにでもいる普通の女性。

特にアナウンサーになってからは、コロナ禍で大学を卒業したて、新卒で右も左もわからないという状態で、どうにか仕事で成果を出そうと、上に言われるがまま「組織はこういうものだ」と盲信していたような印象を受けました。

「どんな若手社員も、こんな経験あるよね」って頷きながら読みました。
私もその一人👇

弱音を吐かず、友人とも会わず、恋愛もせず、毎日毎日ひたすら仕事と向き合った渡邊さん。

それが不幸にも、事件につながったのではないかと推察します。

PTSDとなってからのパートは、彼女の心境が一部とても共感でき、涙なくしては読めませんでした。

どれだけ怖かったんだろう、どれだけ絶望したんだろう、社会と断絶されたような気持ち、心身の絶不調、自分が自分でなくなっていくような感覚、治療することすら恐怖となる気持ち、収入がなくなっていく恐怖、将来への不安。

エッセイによれば、これらすべてが短期間で起こったのです。

正直、よく生きていられたなと思いました。

私も長年のトラウマを抱えているのでわかるのですが、完治はしないんです。

トラウマは心のどこかには残っている。古傷のようにシクシク痛む。

それでも彼女は生きることを選択した。
2度と見たくもない傷口を見つめて、生き残る道を必死で探し続けた。
人生で1番頑張ったんだな。そして今も頑張っているんだな。

私は回避行動を取り続けて、特定の文字が読めなくなり、電車に乗れなくなり、特定の曲が聴けなくなりました。

治療からも逃げてしまった。

でも渡邊さんは違う。
とても強い女性で、心から尊敬します。

これを嘘だとか売名行為だとか言っている人もいますが、正直これが嘘だったら私は世の中の何を信じていいのかわかりません。

私が純粋すぎますか?
そんなことはないと思いますが、そう疑うかたはぜひこの本を隅から隅まで読んでほしい。


そのうえで再度、どう感じたかをご自身に問いかけていただきたいです。

私はこの本を読み、
「彼女を応援したい!これからの人生、自分らしく周りの人を大切にして、嫌なことにはNOと言って生きていってほしい。」

そう思いました。

この本は彼女の今後の生き方に関する決意表明であり、一連の報道に対する彼女なりの声明。アンサーだと思います。

中居ヅラの皆さんへ

関わりが噂される中居正広さんのファン(中居ヅラ)の皆さんにこそ、ぜひ読んでほしいです。

双方の声を聞くことは大事ですからね。

彼女が嘘を言っていると思われているかたもいると思います。でも読まなければ嘘かどうかもわかりません。

  • 彼女が嘘をついているという確信がある

  • 彼女に1円も落としたくない

  • ご自身もPTSDを抱えていて再発が怖い

といった皆さん以外は、ネットにあれこれ書き込む前に、深呼吸してから読んでみてはどうかと思います。

週刊誌はあることないことを書いたり、売上をあげるために脚色して書いているかもしれませんが、少なくともこの本は、渡邊さん名義で出された、彼女の言葉が読める唯一の情報源です。
(この本にも手を加えた人がいるとしたら、どうしようもありませんが)


私も長年ジャニーズファンとして生きてきました。
なので「推しが女性を傷つけるはずがない」と思う気持ちはわかります。

あなたが中居さんと過ごしてきた時間、曲やパフォーマンスに励まされたこと、もらった感動・生きる力は、嘘ではありません。

私もここで中居さんが何かしたとか、決めつけるつもりはありません。

中居さんを信じ続け、サポートし続けることもまた、選択です。

とにかく彼が芸能界を引退したことがショックで、日常生活がままならないくらい落ち込んでいるかたもいるでしょう。

あなたのせいではないです。

でも、もしも気持ちが少し落ち着いて、彼女の声を聞いてみたいと思ったのであれば、ぜひ本を読んでみてください。

この本に彼が何をしたとかは書かれていません。渡邊さんの心理描写や入院生活、復活までの過程が書かれているだけ。

中居さんが名指しで糾弾されている内容ではありません。

詳しくは本を読んでください。

何を信じるかはあなたの自由です。




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