バンドマン
私はバンドマンだ。
私は高校時代軽音部に所属していた。
軽音部に入った理由は"友達に誘われたから"これだけだ。
当時の私は音楽には興味は無く、友人が行ってみようぜ!というので最初は仕方なく行っていた。
偶然にも私が行った日が新入生歓迎ライブという物をおこなっていた日だったのだ。
正直に言おう...。
"私は圧倒された"
その中でも私は「リズム隊」と呼ばれる楽器であるドラムに惹かれたのだ。
普通ならギターなどの目立つ楽器に惹かれるだろう...。
だが私は曲の中で影で全体のリズムを支えるドラムに目を奪われていた。
"やりたい"
すぐにそう思った。
その後に楽器体験があったのだが大半はギターとベースに行き、ドラムは私1人だった。
私としては1対1でずっと先輩が教えてくれて嬉しかったのだ。
その後は軽音部に無事入部、男子バンドを組んだのだが私を誘った友人を含め全員辞めてしまった。
結果的に誘われただけの私が残ってしまった。
どうしようかと考えていた時、同じ委員会だった子も軽音部に所属していることを知った。
そして偶然なのかドラム枠を探していたとのこと、私は私でいいのならやりたいと答えた。
そしてこれが今のバンドメンバーとの最初の出会いである。
最終的には同級は私のバンドメンバーしか残らなかったのだが、そこからは楽しいと驚きの連続だった。
顧問はとても先生とは思えない人で、「お偉いさんとの無駄な会議したくないから逃げてきた」と部室に昼から居座りミスドを食べていたのである。
そして先生はミスドを食べながら言うのだ
「俺夢があって、軽音部で放課後ティータイムしたかったんだよね〜」
???
最初は皆?だったのだがドーナツの欲には勝てず気づけば皆でドーナツを食べていたのである。
そして、いつしか部室は皆んなのたまり場となっていた。
学校に行かず部活にだけ顔をだしていた頃があったのは、また別の話...。
そして3年生の先輩が卒業したのち。
3年生のバンドを継ぐことになり私、同級他3人+先輩1人と言うバンドを組んだ。
バンドはそこそこ順調に行き大会も出て2位までのし上がり、東京のライブハウスに呼ばれる程にはなっていた。
そして2年の最後の冬。
ついに自分達で企画を立てライブを開催する側にまでなった。
結果は大成功
顧問とバンドメンバーの先輩が今年を持って転勤と卒業と言う事で、みんなで花のプレゼントもした。
先輩は号泣、顧問は嬉しそうに「俺はこういう軽音部にしたかったんだよ...夢を叶えてくれて、ありがとう」と偽りのない笑顔で言っていた。
後に聞いた話なのだが顧問は軽音部が出来たてのころにも顧問をしていたらしく、その時の部室はとても小さく部員も1人しかいなく絶望的だったらしい。
なんとか部員を集め、広い部室も手に入れたのだが名だけの入部なので、部室では荒れたい放題、音楽など1ミリもなかったそうだ。そこから1度転勤をしまた戻ってきたそうだが、最後に私達がライブをして、企画までするようになりとても嬉しかったそうだ。
かくいう私も軽音部のない高校時代を想像するときっと、家で寝てバイトに行き寝るの繰り返しをするつまらない人間になっていただろう。
私はライブを繰り返しすることで様々な人に出会い仲良くなることが出来た、今ではお酒をみんなで飲むほどには仲良くなった。中には音楽で売れプロの音楽家になったやつもいた。
私は友達に誘われて嫌々行ったという、1つの行為で人生の幸福度を大きく変えてしまった。
バンドマンと聞くと、クズややばいやつというイメージが強いかもしれない。
確かに絶対に違う!と言いきれない分部分もあるかもしれない。
しかし音楽という繋がりが私の人生を大きく変えたのも、また1つの事実である。
皆さんがこれを読んでいる、この時、この瞬間も私は何処かで音楽を奏でているかもしれない。
「改めて言おう私は"バンドマン"だ」
人生なにがきっかけで変わるか分からない今、出来ることがあるなら是非色んなことにチャレンジして見てほしいと私は思う。
皆さんの人生が幸せになるように祈っている。
ちなみに、先生とは今も連絡をとっており最近バンド組みました。ヤッタネ
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