【推し】グレイテスト・ショーマン劇中歌「A Million Dreams」のヤバいところ6選
グレイテスト・ショーマン(原題: The Greatest Showman)というミュージカル映画。2017年アメリカ制作。
この映画には「This Is Me」という劇中歌があって、日本でもよく耳にする。
自分もこの曲は大好き。何度も何度も聴いた。
でも、この曲以上に何度も何度も何度も何度も聴いている劇中歌がある(現在進行形)。
その曲が、noteのタイトルにある「A Million Dreams」。
とりあえず聴いてみてほしい。
「This Is Me」と比べると、雰囲気が全く異なる。
この曲は、劇中2番目に登場する。
このシーンで、主人公(ヒュージャックマン演)の生い立ち・思想を知れる。簡潔な歌詞だけれど、表現・構成・音楽が非常に奥深い。
今回は、この曲の素晴らしい点を自分なりに6点にまとめた。
もしよければ、お付き合いください。
【1】たった4分半で主人公がわかる
子供が歌い始め、途中から主人公のヒュージャックマンが歌う。
映画では映像でも主人公が成長する。
たった4分半という短尺で、主人公のバックグラウンドや思想を説明する驚異的な曲。
【2】小説のような楽器編成
楽器が徐々に増える構成。
自分を信じて成長し、「見える世界が広っている」という現在進行形を描く。
前半はピアノやアコギが活躍し、途中からストリングスやサウンドエフェクト(SE)が目立つように変化。
また、Aメロ伴奏に注目すると、ピアノが1番の旋律を弾き、2番ではアコギが旋律を弾く。
ピアノ→アコギという流れは、音楽の流行でいうクラシック→カントリーと同じ流れ。
【3】ドラマチックな音圧
後半に向けて楽器の音量が上げられている。
特に「ドン」というバスドラのような音は、前半ほど音の距離が遠く、徐々に音の距離が近付く。
時間の経過とも言えるし、夢に近づく様とも言える。
【4】冒険心としての、夢としての、愛としての歌詞
「世界が僕を呼んでいる」「周りからどう思われようが自分の理想を創り出す」という歌詞が中心。
ただし途中から、幼馴染でもある妻も歌いだす。
「あなたが正しくても間違っていても、私も夢を分かち合いたい」という歌詞。
そして大サビは2人で夢を歌う。
アツい。
【5】直後の展開がヤバすぎる(語彙消失)
この曲には、Reprise版というバージョンがある。
劇中では通常版の直後に出てくる。
主人公夫婦の間に生まれた姉妹が、同じ歌詞を歌い出す。
まるで主人公が子供の時のように。
それを目にした主人公は、忘れかけていた想い(A Million Dreams)を思い出す、という展開。
泣いちゃう。
【6】脚本要素としての大役
劇中で流れる一つ前の曲「The Greatest Show」を聞いた後だと、曲調のギャップに驚く。
そしてギャップがあるからこそ、強く印象に残る。
静か→激しい、という脚本セオリーの真逆を行く構成。
音もミキシングも歌詞もすべてが異なる。
大胆、圧巻、最先端。
2021年現在も未だに映画館で放映される傑作
2021年6月25日(金)に、TOHOシネマズ日比谷 で放映されるとのこと。
映画館で観たことないから行こうかな。。
日本では2018年2月の映画。
そんな映画が未だに映画館で上映されるなんて、ミュージカル映画として素晴らしい功績だと思う。いやそう断言できる。
挫折を感じやすい自分にとって、特に「A Million Dreams」には救われている。
今もこれからも、ずーっと助けられる歌。
サントラを聴くだけでも楽しいけれど、やっぱり映画を観たうえで聴くとより感慨深い曲ばかり。
おすすめ。
(レ・ミゼラブルも観なければ)
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