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【雑記】iPadのお話

2020年に購入したiPad Air(第四世代)を買い換えた。

私は絵を描く人で、iPadはデジタルで絵を描く為の専用デバイスとして購入した。

iPadで絵を描く為には専用のペンシルが必要になり、私はiPad Air(第四世代)と同時にApple Pencil(第二世代)を購入し利用していた。

2024年7月の上旬、いつも通りipadでお絵描きをしている時、ふとApple Pencilが充電されていないことに気がついた。

ネットで対処法を調べ、Bluetoothやペアリングを一旦OFFにしたり、iPad本体の再起動などを試してみるうちに、今度はペアリングされなくなった。

「Apple Pencilの不具合か知らん」

過去の経験(2022年頃Apple Pencilに不具合があり、正規サービスプロバイダで修理を依頼した)からそのように予想し、正規サービスプロバイダの予約をとった。

予約当日、診断の結果は『iPad本体の不具合』だった。
それはApple Pencilとの設置面だけが局所的に不具合を起こしているという稀なケースだという。
購入時に加入した2年間の保証(AppleCare+)が切れた後、月払いの保証に移行していなかった私は、慄きつつ担当者に修理料金を訊いた。

「70,000円ぐらい」

あばばばばば。新品を購入するのと大差ない金額にショックを受けつつ、真っ先に思い浮かんだのは「こんな局所的な故障で新品に買い換えるのは勿体無い」ということだった。

このiPadは私のお絵描きライフにいつも寄り添い、苦楽を共にした相棒だ。そこに愛があったのだ。

しかしそれはエモーショナル・サイドの話。今回最も問題だったのは私がAppleCare+に加入していなかった事だ。
エモーショナル・サイドをフューチャーするあまり「修理」という選択を取ったとしても、AppleCare+は後からは加入できない仕組みになっている。
つまり、問題を先送りする行為に他ならないのだ。

私は正規サービスプロバイダの担当者と共に、さまざまな方法を考えた。
「修理はせずにApple Pencil(USB-C)でペアリングをし、当面を凌ぐ」という方法を考案した時は、それが最善の策と思われたが、Apple Pencil(USB-C)には筆圧感知機能ないという絵描きには致命的な仕様があり、敢えなくその抜け道も絶たれたのだった。

しかしまだ一縷の望みは残されていた。
正規サービスプロバイダ担当者の親切な助言により、Apple Storeへ赴くことにしたのだ。

Apple Storeでは実機を用いたテストも出来るため、別のApple Pencil(第二世代)ならペアリングできるのではないか?など、正規サービスプロバイダでは試せなかった様々な検証が可能になる。
原因が分かればいいが、分からなくても検証を通じて「何故か解決した」という可能性に賭けたのだ。

結果は同じだった。

しかし私は様々な手を尽くし、多くの希望を散らせたことで、特有の清々しさすら感じていた。

いくつもの道が閉ざされた後で、暗闇は進むべき光の方向を浮き彫りにしたのだった。




今回私が購入したのはiPad Air(M2)13インチと、Apple Pencil Pro。
もちろんAppleCare+には加入したが、最初は2年間、そして保証が切れる時、月払いに移行するという方法にした。(月払いは割高なので、その方が5,000円程お得になるが、移行時の手間は考慮していないので、タイムイズマネーという人はこの限りではない)

AppleCare+については様々な意見があると思うが、私の様に絵描きで、且つ2年に1度iPadを買い換える経済的余裕、或いは胆力のある人以外は、月払いに加入しておくべきだと感じた。
Apple Pencilは単独ではAppleCare+に入れず、iPadの保証の一部という扱いになる。つまり、初期投資は大きくなるが、iPadと同時にApple Pencilを購入し、月払いのAppleCare+に加入しておくことが、やがてくる不具合、修理の不安に苛まれず、私たちの安定したお絵描きライフに繋がるだろう、という考えだ。(そもそもiPadである必要があるのか、ということも再度検討してみてほしい)

また、4年間私に寄り添ってくれたiPad Air(第四世代)はAppleのTrade inという仕組みを利用して下取りに出した。形を変えて、また誰かに寄り添うのだろうと思うと、とても嬉しくなる。

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